今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

ぼくたちの家族 7

2014-05-31 23:57:57 | ノーヒットノーラン
これはエンタメなんだろうか?
ある日突然、母親の脳腫瘍が発覚。それまでバラバラでボロボロだった家族が再生していく物語だ。かといって、そこには劇的な出来事もみんなが憧れるような賢人もでてこない。ただオロオロするだけの父親と、自分の家で手一杯の兄貴、そして甘えることだけうまい現実的な弟、戦力的には頼りないことこの上ない。でもそこが共感を産む。つらい時こそ笑っていこう、つらい時だからこそ染みる周囲の小さな気遣い、自分でなく愛する人のためだからこそできる無理。いろんなフックがそれぞれの心のヒダに引っ掛かる1本。やはり石井裕也ただ者ではないわ。
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青天の霹靂 6

2014-05-29 21:27:11 | ノーヒットノーラン
タイトルに偽りあり?
劇団ひとりの初監督作品。原作ももちろんひとりなんだけど、とにかく上手い、というか巧い。売れないマジシャンがタイムスリップして若き日の自分の両親に出会い、なぜか親父とコンビを組むことになり…ちょっと前に似たような話を舞台でみたから大丈夫だったけど、ベタなパターンを重ねて笑いと涙に持ってくるテクは流石だ。さらに主演の大泉洋、母親役の柴咲コウも上手い。これだけ材料が揃ったらもっと高い評価しそうだけど、届いてなかったのはオチが読めてしまったから。マジシャンはネタを感づかれちゃあかんよね。
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グラス☆ホッパー 3

2014-05-27 17:55:54 | ノーヒットノーラン
贔屓目には見てるけど…。
パナソニックワイルドナイツの地元、群馬県大田市の町おこし映画。ラグビーをやっている子供の物語だし、知っている人達がいろんな形で携わってる。だからわざわざ布施まで見に行った。でも、あかんもんはあかん。地元映画だから、そこでロケして、地元の人達を出すのは間違っていない。でも相手が素人だからこそ、しっかりした演出と物語か必要だ。機材は発達してるから一応の体裁は整っているけど、あれを一般公開はあかん。地元の公民館で「わたし、出てるのお」って喜んでいるレベルだ、残念だけど。
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日本一幸せな従業員を作る 7

2014-05-23 23:38:32 | ノーヒットノーラン
せやねん!
土曜の関西ローカル番組ではない。名古屋の駅前、松坂屋の隣にあった老舗ホテルを立て直した支配人と従業員たちのドキュメントだ。自分の会社も含め、目先の利益と自分の立場しか考えない世の中の経営者にみんな見て欲しいと心から思う1本だ。単に優しくとか甘えさせてということではない。会社の目的、存在する意義が何か考えた時にどう従業員、いや仲間に接するか?本来あたりまえのことをやっている、それが素晴らしく思えることに感動する反面、さびしい日本の現状を憂いてしまう。
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百瀬、こっちを向いて 6

2014-05-19 21:33:35 | ノーヒットノーラン
相手が悪い。
元ももクロの早見あかり(長澤まさみみたい)がヒロインの青春物語。作家になった向井理が、マイナー系だった高校時代に巻き込まれた恋愛事件を思い出して…という話だが、どうしても「桐島…」を思い出してしまうというか、明らかに意識したタイトルだ。で、出来は桐島の圧勝。高校時代の恋愛のうまくいかない感じや、マイナー系の悲哀みたいなものは描けているけど、それ以外の仕掛けが物足りなく感じるのは、桐島が素晴らしかった証拠か。まぁあんなにダメな感じじゃなかったはずだけど。
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劇場版テレクラキャノンボール2 013 7

2014-05-17 23:48:32 | ノーヒットノーラン
そりゃ、シモの話ですから。
AV界の巨匠、カンパニー松尾監督によるハメ撮りロードレースムービー。6人の監督が東京から仙台を経て札幌まで旅しながら、現地でどんな子を撮影できたかを競う「大人のゲーム」。女性でなくてもドン引きするシーンも多々ある。でもこれこそ「普通には絶対できないことの擬似・代理体験」という意味合いでのエンターテインメントじゃないだろうか?こないだ見た「アクト・オブ・キリング」みたいな仕掛けて撮るドキュメントの成功例になっているんじゃないだろうか?いい歳してこれほど下らないことに本気になっている大人たちは、ある意味美しいよ。
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おとなの恋には嘘がある 5

2014-05-15 22:43:17 | ノーヒットノーラン
あるあるはあるけど。
主人公はバツイチのマッサージ師。パーティーで知り合った中年男となぜか意気投合、付き合いはじめた。同時に同じパーティーで新しい女性客とも知り合い、彼女の前夫のグチを散々聞かされるが、ひょんなことからそれが自分が付き合っている男のことだと気づき!という話。夫婦あるあるが随所に散りばめられ、所帯持ちなら共感ポイントは多い。ただテンポがイマイチだし、ひとつのネタでひっばりすぎなので、中弛み。90分くらいの映画で何度時計を見たか。弛むのは二の腕と腹だけにしといてほしいね。
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5つ数えれば君の夢 3

2014-05-15 22:27:39 | ノーヒットノーラン
おっちゃん、よう数えんかったわ。
東京女子流というアイドルが出演した女子高の文化祭を舞台にした物語。レビューや知り合いの評価が高いので見に行ってしまった。初めは、やっぱりおっさんだから若い子の雰囲気ってわからんなぁっていう感じ。そのうち面白くなっていくんだと我慢してた。ところが途中から物語が壊れ始めた。急に普段絶対喋らない観念的なセリフを言わされる彼女たち。本人も理解してないんだから演技になってないし、伝わってくるわけもない。なんか中学とか高校の体育で女子がやらされてた「創作ダンス」という奇妙な課題を思い出した。理解不能やったわ、男子には。
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WOOD JOB! 6

2014-05-14 18:08:10 | ノーヒットノーラン
カツカレーみたいやなぁ。
矢口史靖監督と三浦しをん、自分はどちらも名前だけで見る!読む!2人の競演。正直かなりハードルが上がってしまっていたのも事実。だけどなぁ…。いや、普通には面白いきちんとした娯楽作品だとは思う。デートでもいいやろう。ただ矢口さんの演出で三浦さんの原作の細やかさが、逆に三浦さんの原作が矢口さんの弾けた感じを潰してしまっているような気がした。トンカツもカレーライスも大好きなんだけど、カツカレーは絶対頼まないおっちゃんの感想でした。
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アクト・オブ・キリング 7

2014-05-08 18:17:57 | ノーヒットノーラン
勝てば官軍というけれど。
主人公はニカウさんみたいなインドネシア人。孫を可愛がる普通のじいさんだが、実は50年ほど前、1000人以上の人を殺した、しかも今でも英雄として尊敬されているというドキュメントだ。というのもその大量殺人は軍や西側諸国の支持を得た民兵たちによる赤狩りという名目だったから。今でも政権を握る彼らの行為を国営放送の女子アナが「共産主義者を抹殺したんですね!すごい」 と称えるお国柄なのだ。そんな中、監督は彼らに当時を再現する映画を作らないかと持ちかける。映画スターに憧れてたんたとノリノリで状況を話しだしたが…。見ながら考えざるを得ないのは倫理観とか正義の定義だ。彼らは根っからの悪人ではない。当時の空気のまま、自分たちの平和のため行動したに過ぎないはず。決して野蛮な国というわけでもなく、日本でだって残虐な織田信長は英雄だ。事実、現状、仕掛け、展開。衝撃の多重攻撃に撃ち抜かれた。
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8月の家族たち 5

2014-05-01 22:47:53 | ノーヒットノーラン
GWに見る映画ちゃうかったなぁ。
じいさんの死で久しぶりに集まった3姉妹とその家族たち。待ち受けるのは元々曲者な上にヤクチュウで口の悪いメリル・ストリープばあさん。気まずい食卓で、それぞれの秘密や事情が暴露されていき…。中年以上ならどこかひっかかる親戚付き合いの難しさ、兄弟それぞれが抱えている異なる事情。そこまではあるあるなんだけど、それを炙り出して終わりはないわ。別にハッピーエンドの必要はないけど、も~!キーっ!でバラバラ、投げっぱなしジャーマンは観客の心にダメージ大きすぎ。
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