今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

カナリア 7

2005-03-23 11:29:06 | 逆転サヨナラHR
コンドームを使いましょう…

1995年3月19日は大学をなんとか卒業し大阪に旅立つ俺の送別会。先輩の金でたらふく焼肉を食い、翌朝まで飲んだ後フラフラで乗り込んだ始発の丸の内線。座ったとたん眠りこけ、気がついたのは国会議事堂前駅。慌てて逆方向にひきかえしたが、まだ人気のなかったその駅で、サリンが撒かれたのはその3時間ほどあとのことだった。

カルトの教団施設で育てられていた子供達の逃避ロードムービー。ダメなオトナの犠牲になる子供という点では「誰も知らない」とかぶるけど、年齢が上なだけに行動力もあり、自ら人生を切り開いていく分救われるところはあった。でも胸をかきむしられるような気持ちになったのは、主人公の幼い妹が別れて修行していた母親に「おかぁさ~ん」としがみつくシーン。あれを振りほどける奴は親じゃない。どんな修行したって地獄に落ちるわ!
最近、無責任な親達の犠牲になる子供の事件を見るたび、無性に腹が立つ。いろいろ問題を起こすガキだっているだろうけど、自分一人では生きていけない小さな子供に責任はない。全部親の育て方だ。もちろんギャ-ギャー泣くし、言うことはきかない。子育てはとてつもなく大変だけど、それができないなら安易にナマでなんかやるな!

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レーシング・ストライプス 6

2005-03-18 01:16:59 | タイムリーヒット
ところで、ハルウララってどこいったの?

ベイブのスタッフが作った「お子様推薦映画」。ストーリーの展開もほぼ同じで、「自分の汚れ加減にイヤ気がさしてる」俺のようなオトナが心を洗濯するにはもってこいの作品だ。(まあ、映画館を出て5分もすれば元通りなんだけど)

でも、ただそれだけ。深みが全くないので映画を見終わっても「かわいかったねぇ」以上の会話が弾むことはまずない。シネコンを出て車にでも乗ろうものなら・・・悲劇が待っている。

あえて謎解きの部分を加えるとすれば、吹替え版で写真の彼らがどこにでてたかを当てて欲しい。事務所の戦略とはいえ、2代目M-1チャンピオン、後に続く後輩のためにも仕事選んでほしいなぁ。

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ロング・エンゲージメント 5

2005-03-16 00:38:48 | タイムリーヒット
5面とか6面とか言ってたけど、使いにくかったよな・・・。

あのアメリの女優と監督が再びタッグを組んだ純愛映画と聞いて、ちょっとは楽しみにしていたのに裏切られた。ベースにあるのは戦争に行った幼馴染みを捜し求める不思議ちゃんの物語なんだけど、そこに謎解きやら戦闘シーンやらゴチャゴチャ余計な要素が付きまくって、結局なにが一番見せたいのかわからない。ちょうどガキの頃流行っていた「多面式筆箱」みたいな映画になっている。普段使わないルーペやら使いにくい鉛筆削りとかついてて、カギつきもあったけど、何入れるんだろうってくらい収納スペースは少ないし、自動で蓋があいてもそんなに便利でもなかった。
・・・でも欲しかったわなアレ。

この映画、日本で作るとしたら誰がいいかなぁ・・・と考えてたら何故か写真の人が頭に浮かんできてしまった。・・・ということは戦争にいくのはキモイマン?

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香港国際警察/NEW POLICE STORY 6

2005-03-11 17:07:04 | タイムリーヒット
ふーっ。やっぱりウチが一番やね。

旅行から帰ってきたおかんのようなセリフを言ったかどうかは知らんけど、ハリウッドでは「コメディのできる身軽な東洋人扱い」しかしてもらえなかったジャッキーがホームグラウンド香港で安心して作ってるわ。

冒頭から酔拳を思い出させるようなシーンで始まるものの、石丸博也さんの吹き替えが似合うコメディーではなく、アクション抜きでも楽しめる骨太のストーリー。友達とカンフーごっこをした我々世代のジャッキーファンが、オトナになった今でも楽しめる「ビターチョコレート」みたいな作品になっている。

アクションがイマイチとかワイヤーは使って欲しくなかったとかいうヤツもいるみたいだけど、おっちゃん1954年生まれよ。田尾と同い年、江川より年上よ。そんな人にイチローや松坂みたいなプレーを期待したらあかんやろ。マスターズリーグよりはずっとレベルの高いパフォーマンス見せてくれると思うけどな。

でも世の中には1950年生まれで未だにものすごく強い写真の人や、もう一つ年上で140キロのボール投げる村兆さんみたいな人もいるわけで・・・おそろしや!

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炎のメモリアル 7

2005-03-10 23:51:10 | 逆転サヨナラHR
勇気って何やろう…。

男同士の絆を描いた消防士もの、といえば思い浮かぶのが超名作「バックドラフト」。同じ危険から市民を守る仕事とは言っても、加害者も人間なので一筋縄ではいかない刑事モノと違い、生き物のようで感情のない魔物「火」と戦う消防士は敵がシンプルな分、消防士側にだけ感情移入がしやすく、この作品にも引き込まれた。

ただ、この作品がバックドラフトと違うのは消防士の背後に「家族」が描かれていること。男同士の同士愛は確かにすごく美しいけど、そのために命を捨てて家族を路頭に迷わせられるか?またいつ死ぬかわからない仕事に毎朝送り出す家族の不安は「人の命を救う立派な仕事」という免罪符だけでごまかせるものなんか?すごく現実的な問題だけど、とても考えさせられた。

別に自分は命はった仕事なワケではないけど、やりたいようにやることだけがカッコイイわけではなくて、自分が守るもののために思いとどまるのも「勇気」なんだと思った。

バックドラフトを見た時は確か大学生。十年以上がたち、結婚して子供が生まれ守らんとあかん家族ができた。あの時とこんなに感じ方の代わった自分にちょっと驚いた。点数が意外と低いのはこんなこと書いてる自分が照れくさいのと、邦題が「ときめきメモリアル」みたいでカッコ悪いから。

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運命を分けたザイル 7

2005-03-09 22:23:05 | 逆転サヨナラHR
分けてないやん・・

「パートナーと2人で災難にあった。このまま2人でいたら、間違いなく2人とも助からないが、相手を見捨てれば自分は助かるかも・・・」いわゆる緊急避難の状況に陥った登山家の実話に基づく作品だ。

この映画、CGを使わずにアンデスに撮影隊を送り込んだだけあって、山の映像はかなり迫力あるが、一番ものすごかったのは怪我した登山家の生きようという精神力だ。片足しか使えない状況で杖も食料もなく、1週間ちかくかけてクレパスをよじ登り、氷河を抜け、岩場を歩くというより転がり抜ける。モチベーションを維持するため、少し先の目標を設定し「あそこまで20分でいく」と決めて進み、それを繰り返す。終わりの見えない目標を目指すには最良の方法を最悪の状況下で実行し続けた彼に感動すら覚えた。

ただドキュメンタリー的なつくりとはいえ、元気になった本人が出てきて語るというのはどうなんだろうか?古本屋で買ったミステリーの序盤で「こいつが犯人」って落書きを見つけてしまったような気分。助かるとわかっている遭難者の物語は確かにすごいけど、興ざめしてしまったのも事実だ。

また、邦題の「運命を分けたザイル」ってのも内容説明しすぎだし、案外分かれてないんだこれが。分け目ってのは写真の人の髪型ぐらいキッチリないとね。

やっぱり平成教育委員会は彼だったよなぁ・・・と思う人はクリックして下さい!(映画風呂具ランキング)
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シャーク・テイル 5

2005-03-08 01:10:04 | タイムリーヒット
足りない!阪神のスペンサーくらい物足りない。

あの名作「シュレック」のスタッフが作る「ファインディング・ニモ」への対抗作というから、だいぶ前から期待して待っていた。妙に吹替え版に力が入ってるからおかしいなとは思っていたが、90分という時間といい、内容といい、ガキ向けに作りすぎ。

確かにフルCGで作られた海底世界はすごいし、キャラクターもかわいく出来てた。でもそこで敢えてガキなんかに理解できないオトナの黒い話をやるのが、ドリームワークスの心意気じゃなかったんか?ターゲットが中途半端になったぶん、どっちが見てもパッとしない作品になってしまった。

ただ唯一すごいなと思ったのは声優陣。ウィル・スミスにレニー・セルウィガー、アンジェリーナ・ジョリーにとどめはデニーロ!「オーシャンズなんとか」どころじゃない、まさに夢の競演だ。日本版ではデニーロの代わりに松方弘樹アニイがやってるのも、なかなかイキじゃないか!

ただ、主役のウィル・スミスの代わりは香取慎吾というのが話題づくりのためといえ、イマイチのキャスティングだ。あの無駄な機関銃トーク、俺なら絶対写真の彼を使うけどなぁ。

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ローレライ 6

2005-03-07 00:39:29 | タイムリーヒット
危ないぞ!これ

フジテレビが踊る大捜査線シリーズのノリそのままで作った「戦争を知らない世代による太平洋戦争モノ」。戦争末期なのに妙にふっくらとしているし、ほとんど坊主頭がいない乗組員たち。さらにローレライの非科学的な秘密など突っ込みどころは満載だけど、結構よくできているんだコレが。
監督も原作者もハリウッドの影響を受けているというだけあって、ストーリーは「ニッポン万歳」的な戦意高揚感をあおるように出来てるし、そこに追い討ちをかけるようなイケイケドンドンのあの音楽。写真のオッさんなんかがいくらマンガで叫ぶより、よっぽど若者を戦争に駆り出すためにはよさげな映画だ。

ただ与えられた環境が狭いだけあって、登場人物の感情の奥行きが今ひとつだし、よくよく考えてみると船医やらコックやら、酒好きの機関士やら不思議な力を持った少女やら、構成はなんか「宇宙戦艦ヤマト」に似てるなぁ。あと、未だに「コドモ扱い」されてしまうツマブキくんは役者としてどうやろう?・・・だって今年でもう25だぞ。

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セルラー 7

2005-03-04 23:36:05 | 逆転サヨナラHR
去年広島で活躍したシーツ(写真)のバッティングみたいな映画。

正直、全く期待していなかった。宣伝もみたことないし、上映期間も短い。とりあえず上映期間埋めときましたみたいな作品だったんだけど、奥さん、これがよかったのよ!

ある日突然、ワケわからずに拉致された生物教師のオバハンが、監禁部屋にあった破壊された電話から何とか外部に連絡を取ったら、つながったのが軽薄兄ちゃんのケータイ。はじめはイタズラだと思っていたけど、そのうち誘拐が本当だとわかって孤軍奮闘!ってな話。そんなヒネリはないけど、スピード感があるからスカッと楽しめた。

携帯電話を使ったサスペンスというから、メールやWEBとか使いまくるのかとと思ったら、使ったのは通話機能と異常にキレイな動画撮影機能だけ。でも最初の1時間半、ずーっと繋ぎっぱなしだったから電話代かさんだやろうな・・・。あと兄ちゃんの方はずっと携帯で話しながら車運転してたから、法律違反になっちゃう日本では大々的には公開しにくいんかな・・・そんな無駄なことを考えながらも気持ちよく劇場をあとにした。思わぬ拾いもんだった。

でも・・・なんで海外のケータイの着信音ってあんなマヌケなん?

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ハイドアンドシーク 3

2005-03-04 01:45:30 | デッドボール
またかよ!

試写状をいただき、どんな映画かと思って公式ホームページを覗いてみたら、デニーロとダコタ・ファニングが出てる「超感動スリラー」とあった。「感動」と「スリラー」の組み合わせは「叶姉妹」と「カツ丼」、「筋肉質」と「女子アナ」くらい合わないなぁ・・・と思いつつ、せっかくなので見に行ってみた。

プレスシートの真ん中にドアの写真があって「結末は決して話さないでください」の文字。そこらじゅうに怪しいワナだけ見せて、後はほったらかしの「フリっぱなしジャーマン」。で、最終的にオチはそこか?このパターン、最近多すぎるわ!
ドアじゃないけどちょっと前に「秘密の何とか」いう映画あったよなぁ。確か出てたのは何とかデップさんでしたっけ。

この映画、一番怖かったのはダコタの生気のない眼。あれだけはすごかった。
でも世の中が感動・純愛ブームだからっていい加減なコピーつけた宣伝マン、JAROに訴えるぞ!

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火火 7

2005-03-02 18:41:44 | 逆転サヨナラHR
ははは強ぇ~!

別に笑っているワケではない。ダンナに逃げられ、女は疎まれる陶芸家として細腕1本で娘・息子を育て上げたら息子が白血病。それでもヘコむことなく骨髄バンク設立に駆け回る。そんなパワフルな「かあちゃん」を田中裕子が熱演。グイグイ引き込まれてしまった。

髪の毛はボサボサ、陶芸家だから服もドロドロ。おまけに言うこともやる事もキツイ。でもこのカアちゃんには強さと大きな愛、そして迫力を感じた。
それにしても、どうしてこんなにオンナって強いんやろう?男がマリオなら女はスーパーマリオ、子供を産んだらピカピカ光る無敵モードだ。

か弱いから…男が守ってやらんと…とんでもない!ちょっと前までは「カワイイ第1主義」で自分磨きに夢中だったお姉ちゃんが、結婚し、子供を産むとなりふり構わぬ「おかん」になっていく様はまるでグレムリン(写真)。カワイイと思って甘く見るととんでもない目にあうぞ!

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