今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

ロード88 出会い路、四国へ 3

2004-11-30 01:48:01 | デッドボール
窮屈な体育座りでケツが痛くなった体育館。上履きでもなく、運動靴でもない「体育館シューズ」という不思議な履物を久しぶりに思い出した。

お遍路を無理やり横文字にした「ロード88」というタイトル、主人公は女子高生、無意味なスケボー。この映画が誰に向けて作られたかはよくわかる。
でも、小倉久寛さん演じる昔売れてたコメディアンの衣装はラメのジャケットにデカい蝶ネクタイ。わざとらしい大阪弁を喋り、ネタはダジャレばかり。おまけに彼を使って「芸人がネタをやって自転車で旅をする」という今時、文化祭ビデオでもやらんような企画で番組を作るディレクターが使うのは「○○ちゃん」呼びとか逆さ言葉…。
生きることの尊さとか、お遍路の旅の途中で触れる人の温かみとか、テーマは悪くない。なのに、どうしてターゲットが死ぬ事の次に嫌がる「寒い」シーンを連発するのか?週末の5・6時間目、文化なんとか鑑賞という名のもとに体育館でこの映画を「見せられ」、授業よりマシと喜んでいた生徒たちがサーっと引いていくのが目に浮かんだ。

確かにこういう道徳的なテーマというのは教室で金八ばりの講釈を垂れられるより、映画の登場人物から教えられた方がよっぽど素直に受け取れることが多い。だからお役所のバックアップでこの類の映画が作られ続けるのだが、作り方はカンタンだ。まず「お金がおりやすい」テーマをもとに「お金を出す人」が喜びそうなエピソードをデッチあげる。そこに「お金を出す人」でも知ってそうな若者像を加えて、仕上げに「お金を出す人」でも理解できるユーモアと「お金を出す人」の知り合いの出演シーンを添えて出来上がり。喜ばしてるのはお客さんではなく「お金を出す人」だけだ。

ヒットしなくても一定数の上がりが見込めるからおいしい仕事なのかもしれないが、こういう映画を見せられた青少年の心に「邦画つまらん」という芽が植えつけられ、結果的には自分たちの食い扶持を減らしていることに制作者は気づいているのだろうか?
あともう一つ、一番大事な「あなたのドナー登録が白血病患者を救う」という最後のメッセージが誤植で「あたのドナー登録」になってるのにも気づいているのだろうか?

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コラテラル 5

2004-11-26 01:45:34 | タイムリーヒット
バックも出来るでぇ!by西川のりお

今頃観に行ってきたけど、イマイチ度で言ったら、日本シリーズの始球式ぐらい。これはトムのトムによるトムのためだけの作品だわ。トムにコラテラル(巻き添い)食ってんのはタクシーの運ちゃんだけじゃなくて、観客も。そこまで考えたタイトルならば…深いなぁ。

1962年生まれの42歳なのにその爽やかフェイスのためか、未だに18年も前のトップガンのイメージが抜け切れていないのは、そりゃ本人にとっていい状況じゃないだろう。女優さんならば激しいベットシーンやら乳だしやら、わかりやすい「脱皮」の方法があるが、男優はなかなか難しい。演れる役柄の幅を広げ、「こんなんもできまっせ」という今回の悪役挑戦なんだろうけど、こんな話ではちとつらい。

そもそも俳優というのは映画を作るための部品で、役というのは映画のためにあるはずのもんなのに、これでは「役のための映画」だ。たしかにカッコイイけど、全編「悪い俺ってカッコイイやろ」光線バシバシだし、展開は穴だらけ。俺は金を払って2時間もプロモーションビデオにつき合わされるほど、ファンでもヒマでもないわ!

とか言いながら実は結構ヒマもあるので、こんな感想を書くためにトムの経歴調べてみたら誕生日が7月3日だったのにはちょっと笑った。「7月4日に生まれて」ないやん!惜しい!

トムを見習って写真の彼も、もうちょっと役柄広げたら!と思う人はクリックして下さい!(映画風呂具ランキング)
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ハウルの動く城 5

2004-11-22 03:04:18 | タイムリーヒット
ハンバーガーってまずくはないけど、メチャメチャうまいわけでもないやんか…

20、21日の公開2日間だけで日本映画史上最高となる興行収入約14億8000万円を記録した超大ヒット作。俺を含めてすでに110万人の人が観たそうだ。でも残りの1億2千万の皆さんには観終わったお客さんの顔を見てから判断して欲しい。みんな、微妙な顔してなかっただろうか?

宮崎駿という人はすごい人だと思う。ナウシカ、ラピュタで新たなヒロインの形を提示し、トトロに代表される不細工かわいいキャラクターで老若男女のハートをわしづかみ。「家族みんなで安心して見られる映画」のブランドが確固たるものになっているのは、ジブリ美術館なるものが成り立つことからも証明できるだろう。

おかげで映画館にはデートのカップルはもちろん、小学校にあがる手前の子供たちからシルバー割引対象の皆さんまで「日本人ってこんなに映画好きだった?」と驚かされるようなさまざまな年代の人々が訪れる。でも、そんなお客さん全てが観て満足できる作品なんかできるわけない。子供たちに夢を与える部分、若者に愛を感じさせる部分、大人たちに子供の心を思い出させる部分。全ての年代を相手にしているだけに、それぞれを中途半端にしか描けず、でも「宮崎アニメだから」というブランドだけで満足した気になっている。だから出来るのは世界中どこで誰が食べてもそこそこおいしい、いつもの味。マクドナ~ルドと同じだ。
読売グループの宣伝戦略のうまさで大ヒットはしているものの、規模がデカくなりすぎたジブリがその体の大きさゆえに巨神兵のような最後を迎えないことを祈ってはみたい。

でも、期待していなかったキムタクの声優ぶりはなかなか良かったと思う。ハウルにしっかりなっていて顔は浮かんでこなかったから。むしろ辛かったのは倍賞さんの方。あの声を聞くと、やっぱり「ソフィー」じゃなくて「さくら」なんだな…。いつ裏の印刷工場から写真の彼が登場するか、気になって仕方なかったもの。

…ということはハウルは将来、前田吟?そんな下らないことを考えた人はクリックして下さい!(映画風呂具ランキング)
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80デイズ 4

2004-11-21 02:09:58 | デッドボール
吹き替えをナメんなよ!

金券屋で安く買ったチケットがあったので今頃観に行ったら、入った劇場が日本語吹き替え版の上映だった。映画が始まってもガキが走り回ってるのには参ったけど、久しぶりに吹替えのジャッキーに会えたのは嬉しかった。
スパルタンX、プロジェクトA、五福星…20年も前になるが、テレビで観ていたジャッキーは強くてちょっとお茶目で、声は石丸博也さんだった。だから大人になって劇場で本人の声を聞いても、イマイチピンと来なかったし、逆に石丸さんとお会いした時に「あ!ジャッキーや」そう思った。
よく人気マンガがアニメ化される時、原作のファンにそっぽ向かれたりすることがあるが、声のイメージって本当に大事だ。サザエさん、ボヤッキー、ルパン三世…あなたの記憶にもキャラクターの絵と一緒に声が頭に残っているはずだ。映画でも俺の場合、大好きだったポリスアカデミーシリーズはどうしても吹替え版が欲しくて、DVDを買い直したりしたものだ。

それなのに何だこの石丸さん以外のキャスティングは!原田泰造、中山エミリに蝶野正洋?字が読めりゃ、ワイドショーに取り上げてもらえりゃ、何でもありなんか?泰造の台本にルビふる前に、演技ちゃんとさせてくれよ!
俳優やタレントと、声優は似ているようで全然異なる商売だ。出演するという点では同じだが、お客さんに顔を見せ自分のキャラクターで勝負する前者と違い、後者は監督の意図に合わせて声を作り、自分以外のキャラクターに命を吹き込む。どちらかと言えば裏方に近い立場だと思う。

だからスポーツ紙の芸能面掲載だけを狙った安易なキャスティングは、元々のキャラクターにヘンな先入観を加えるし(シュレックの浜ちゃん)、下手な演技で作品をダメにするし(今回の泰造)、挙句の果てには写真の彼女みたいに勘違いする人まで出てきちゃうんで、ホンマ勘弁してください。この通りです。あとディズニー映画だといってもお約束のNGシーンだけはカットしないで下さい。半分くらいあれ目当てなんで。
もうひとつ関係ないけど、ドラえもんの声優交代も何とか延期してください。たてかべ和也さんじゃないと、あの「ボゲェー」は出せません!!

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世界でいちばん不運で幸せな私 3

2004-11-18 23:15:53 | デッドボール
「恋の悪ふざけ」
長くて意味のわからん邦題を付け替えるとしたらこんなもんだろうか。

お互いの辛い境遇を忘れるため、「お互いの出したことを無条件でやる」という「ゲーム」を始めた幼馴染みの2人。はじめのうちは学校の先生を困らせるくらいの微笑ましいイタズラだったものの、年を重ねるにつれどんどんエスカレートしてくる。そのうち友情が愛情に変わっていくんだけど、不器用でなかなか気持ちを伝えられない…。

映像や演出は洒落た感じだけど、「ゲーム」に全然センスがない。お互いはその課題をクリアするのに苦労するけど、その結果周りの人がちょっと幸せになるみたいな感じにしたら、もっと楽しめたはずなのに…ってそれじゃまんまアメリか。

監督としては「なかなか大人になれないかわいい2人」みたいに描きたいようだが、観ていてどっちにも感情移入できない。「ゲーム」のためか「2人の愛」のためかしらんけど、家族や周りの人々をどんどん傷つける様子は一切応援できず、不快以外の何者でもなかった。そんなことしなくちゃ成立しないのは絶対愛なんかじゃない。だから普段はハッピーエンド愛好家の俺が、ハッピーエンドを観てて腹立った。

大人になりきれない監督には、おかん(写真が想像図)あたりにこう叱ってもらいたい。「アンタ、店番もしないで!悪ふざけもたいがいにしとき!最後にキスさせて、カメラ引きながらパンアップすれば何でも許されると思っとったら大間違いやで!」

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コニー&カーラ 4

2004-11-17 21:59:12 | デッドボール
飛行機の中でタダ見するのにちょうどいいレベル…。

ギャングに終われる羽目になった女2人組が、身を隠すためにドラッグクイーンに変装してショーに出たら大ブレイク!予告編で見た設定は面白そう、だから観に行った。

最近、映画がヒットするためにはいい予告編が不可欠になっている。映画会社は映画館かテレビのCMで予告編を見てもらい、「観に行きたい!」と思わせて入場料をいただいたら勝ち。そのあとはどうなろうと知ったこっちゃないわけだ。
だから映像重視でストーリーにあまり力の入っていないアクションものは、マトリックスに代表されるように「おいしい所を全部予告編に詰め込んじゃう」パターンが最近多い。「予告でこれだけすごいんだから、本編はどんな凄いものを見れるんだろう!」と期待していたら結局予告の再確認をさせられ、悔しい思いをした経験はアナタにもきっとあるはずだ。

この映画はアクションじゃない。なのに何でこんなに予告編から先の広がりがないんだろうか?98分の本編のうち予告に使った部分がだいたい3分、残り95分の大半は中途半端なレベルのショーかバタバタしているだけ。登場人物に深みもなけりゃ、伏線や盛り上がりも見当たらない。
おまけにテーマが「本当の自分を見つけよう」「夢は思い続ければ叶う」「キラキラしてる?」来たー!女性向け自分探し本の殺し文句3連発。

2004年ももうすぐ終わるが、この映画には今年の「中○彰宏特別賞」を贈ることに決めた。
どんな賞かって?彼の本を立ち読みしてみてください。老眼の方でもOKだし、5分で読めますから。

↑こんなこと書きながら昔「面接の達人」は買ってた俺。恥ずかしいと思う人はクリックして下さい!(映画風呂具ランキング)
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血と骨 7

2004-11-15 00:45:34 | 逆転サヨナラHR
すさまじき哉、人生!

昭和の日本を生き抜いた在日朝鮮人家族の「濃い人生」を描いた作品。楽しませる気も教訓もない。でも「どないや!これがわいの生き方や!文句あるんならかかってこんかい!」とでも言われそうな迫力に圧倒された。この映画のあとでは、膝の上のポップコーンすらず~んと重くなりそう。絶対にデートなんかで行ってはあかん。

怪物と呼ばれた主人公金俊平もすごかったけど、その周りの人間の人生も今の我々から見たらメチャクチャ。帰宅してネットで調べたらあれでも原作や実話よりだいぶソフトになっていると聞き、戦中戦後を生き抜いた祖父母世代のの生命力を改めて痛感させられた。そりゃ長生きしはるわ。

スクリーンの中で展開される彼らの苦しく辛い人生を見ていて考えていたことがある。先日あるミュージシャンに聞いた「人生、幸福の分だけ不幸があるし、不幸のぶんだけ幸福がある」という言葉だ。聞いた時は素直にいい言葉だと思ったが、一気にグラついてしまった。彼らの幸せって一体なんだったんやろう?あの苦しみのモトはとれたんやろうか?

役者陣も鈴木京香以外は力が入っていて見事な熱演だった。寺島進や新井浩文なんかはうまくて当然だが、オダギリジョーや濱田マリがあんないい味出すなんて!
主演のたけしさんも凶器と狂気と侠気を兼ね備えてて見事だったんだけど、晩年のシーンでボロい長屋で白髪の姿を見ると、どうしても記憶の中のシーンと重なってしまって…
「ヴェ!見事な攻撃だ!さてはお前、タケちゃんマンだな?」

この時のさんまさんが29歳…自分より年下!?そう思った人はクリックして下さい!(映画風呂具ランキング)
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春夏秋冬そして春 6

2004-11-13 01:50:36 | タイムリーヒット
何にもない。でもそれがいいこともあるんだ。

湖に浮かぶ寺の和尚と小僧。その人生が四季になぞらえられて淡々と描かれるだけ。美しく厳かな風景は西洋人には「アジアンビューティー」なのかもしれないが、気の利いたセリフもエンタメ性もない。でも見ていてとても落ち着いた気分になった。あったかい日本茶飲んだ後みたいだ。

金かけてロケ行ってCG使って…情報過多の最近の映画とは対極にあるこの作品は、人生の春夏秋冬、いろいろな時期の観客が見て、何かを勝手に感じるための「ロールシャッハテスト映画」だと思う。自分がどの季節を経てきて、そこでどんなことがあったのか…スクリーンをみつつ自省していると、終盤近くで圧迫感のある歌声が。静かに考えさせてくれようぅ!最後のアリランは俺にとってはちょっと余計だった。

でも、春夏秋冬で終わりでなく、次にやっぱり春が来るのが救いだよなぁ。

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オールド・ボーイ  4

2004-11-12 03:07:11 | デッドボール
だから信用したらあかんねん。
2004年カンヌ国際映画祭グランプリという肩書きと、ロザンの宇治原(写真)をドス黒くしたようなチェ・ミンシクの顔に引き込まれ何人1800円払っただろう?そして何人が後味悪く劇場を後にしただろう?

確かに力強い作品だとは思う。純愛か戦争モノが多かった韓国映画の層の厚さも感じた。「韓流」なんてしょーもない言葉を作って盛り上がってる奴らはどうかと思うが、「何とかマン」や「何とかシャーン」を恥ずかしげもなく発表する日本より、環境もレベルもかなり先を行っているのは認める。

しかしだ。何でこんな映画を撮る必要があるんだ?どうしてわざわざ人を滅入らせるモノを金とって見せるんだ?ハリウッドに毒された甘ちゃんの考えかもしれないが、オレは入場料を払う時、その作品を見た後に「楽しい気分になったり」「勉強できて得した気分になれたり」「いろいろ考えさせられるキッカケになったり」することを期待する。
だから「すごいCGでしょうズババババーン」だけの映画とか「そうさ、人生にいいことなんてないのさザマアミロ」みたいな映画はオレにとっては大ハズレ。映画を撮る目的としても本末転倒だと思う。「芸術だから」とか「お前にこの深いテーマがわからんだけや」いう輩がいるかもしれないが、「深い」の前に「不快」なのを何とかして欲しいし、いくら腕が巧みでも人を不快にさせる方法が芸術なわけがない。

だいたい「映画の撮れる悪趣味な映画オタク」のプッシュでグランプリとやらを獲り、大宣伝してるが勘違いしちゃいけない。カンヌの最高賞はパルムドールで今年は「華氏911」。グランプリは2位みたいなもんだ。安っぽいCMでお馴染みの「D○Cの売れてるコスメランキング1位」の方がまだ信用できるってもんだ。

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アトミックカフェ 5

2004-11-10 00:34:01 | タイムリーヒット
あなたの「常識」ってなんですか?
マイケル・ムーアに映画の作り方を教えたブッシュの従兄弟が作った反プロパガンダフィルム。成り立ちがよくできたブラックジョークみたいな皮肉な作品だ。「華氏911」が話題になり、反ブッシュのプロパガンダ映画だと非難された時、「多かれ少なかれ全ての映画はプロパガンダだ」と言っていた人がいたが、その通り!世の中にはプロパガンダが溢れている。

おそらくどこの世界でも若者は年長者から「常識ある大人になりなさい」と言われるだろう。しかしその「常識」はその地域の施政者が支配しやすくする「教育という名のプロパガンダ」によって教え込まれるもの。だから国によって、そして時代によって全然違ってくる。女は子供を産ませるための道具と捉えられていたところもあったし、不倫は文化どころか常識の国だってある。「親を敬え」はどこの国でもそうだろうが、親より何故か偉大な存在が作られている国があるのもご存知だろう。そして、自分が今信じている「常識」が正しいとは限らないことは、この映画をみたあとならよく理解できる話だ。だから自分で考えること、疑ってもみることの大切さを感じた。

「核ミサイルが飛んできたら、頭を抱えて何かの下に隠れなさい!」当時としては大真面目のこのメッセージと、訓練で一目散に机の下に隠れる人々を見て苦笑した人も多いだろう。
でも考えてみてほしい。「核ミサイルだぁ!」銀色に光るミサイルが飛んでくるのを見た時、あなたならどうする?オレはもちろん、ジャーマンスープレックス・ホールドが何故か「原爆固め」と訳されて困り顔の彼でも、机の下に逃げ込むに違いない。

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キャットウーマン 4

2004-11-08 17:48:00 | デッドボール
世の中の女性はそんなに抑圧されてるんかなぁ?

映画を見にいく目的のひとつに「自分が憧れてるのに実現は不可能そうな世界を疑似体験する」というものがある。あんな自由気ままな生活は不可能だから寅さんを見に行き、男前との劇的な出会いは普通ありえないからラブロマンスに没頭する。ヨン様!!とババアが騒ぐのも、「今時の日本ではあんなピュアな恋物語は成立しない」そして「オバハンが若くてかわいくなるのはそれより難しい」という2重の不可能が存在するからである。

この作品も「夢とは違う、生活のための仕事に追われる毎日。まわりにいい男はいないし、恋がないから見てくれもパッとしない女性(現実)」が「生まれ変わって『自分らしく』大活躍!自分を抑えつけていた悪者をやっつけて、超男前までゲット!」という願望まるだし映画だ。だからハル・ベリーの「男なんてコンチクショーアクション」や「私ってセクシーでしょコスプレ」を見ても男のオレにはハァ?だったんだけど、ハリウッドがああいう映画を作るって事はニーズがあるわけで、世の中には抑圧された女性が溢れてるってことだ。

確かに本屋に行けば「幸せになるための…」うんぬんという薄っぺらい本が平積みされてるし、Googleで「自分らしく」って検索してみたら20万件も出てきやがった…。
久しぶりのコンパにブランドファッションで気合入れて行ったものの、白馬の王子様のかわりに現れたのは「無人島に一つだけ持っていくものは?」と聞かれて「プレステ」と即答したマザコン男。友達の顔を立てて行った2次会のカラオケで全くハモれていない写真の彼らの歌を聞かされドッと疲れる。失意のまま酒臭い終電で実家に帰り、リフレッシュタイム!と風呂に入ったら湯船にオヤジの陰毛が…。そんな生活も充分「自分らしい」よ!

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Mr.インクレディブル 5

2004-11-05 00:32:39 | タイムリーヒット
うまく作ってあるなぁとは思った。

ディズニーのアニメーターについて不思議にだったことがある。動物ベースだとミッキーやらドナルドやらあんなに可愛らしいキャラクターを沢山作り出すのに、人間を描かすと途端に不細工になることだ。シンデレラもリトルマーメイドも美人じゃなかったし、一番ひどいポカホンタスにいたっては子供が見たら泣きそうな顔だ。PIXER作品にしても、これまでは人間は基本的にデカくて恐ろしい存在としてしか登場しなかったが、これは初めて人間が主人公。期待して試写を観に行った。

話はちょっとそれるが15年くらい前、ファミコンユーザーを小馬鹿にしつつ、パソコンでゲームを始めていた中坊の我々に衝撃的だったゲームがあった。アニメ絵のアドベンチャーゲームで「ヒロインがクライマックスで流す涙が頬を伝ってこぼれおちる」シーンが最大の売り。あとは一切動画はないのだが、それを見たいがために高級機(PC98)を持っている金持ちの家に行ったのを思い出す。
もちろん親にねだって買ったPCとハリウッドのプロ用の機材を比べるのもおかしな話だが、トイストーリーの頃と比べたって考えられない動きの滑らかさと速さ、そしてキレイな描写には驚かされた。

しかしだ。見終わってもイマイチ満足感みたいなものがない。テーマはディズニーらしくおりこうさんの勧善懲悪、そして家族は最高。話自体、「スパイキッズ」や「サンダーバード」等と多少カブリがあるし、キャラクターはかわいくは描けてたけど感情移入できるほどではない。1本前に↓子供の目の表情でやられ、家族愛について考えさせられたあとだっただけに、物足りなさを覚えてしまった。

CGの世界は日進月歩だけど、人間の表情という点ではまだまだ先が長いような気がする。今の技術でリアルに作れそうなのは写真の彼女の顔くらいかな?

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いま、会いにゆきます 8

2004-11-04 22:45:25 | 逆転サヨナラHR
琴線ってあるんだなぁって思った。

セカチューもまあまあ良かったけど泣くほどじゃなかったし、死んでも何度もよみがえる無敵女優、竹内結子にも慣れてたつもりだった。でも久しぶりにボロボロにされた。鼻水が溢れ、かまんとどうしようもない状況に追い込まれて、何度も無粋な音を立ててしまった。周りの皆さん、すいませんでした(涙々)

緻密に計算され、幾重にも張り巡らされたトラップをかいくぐったつもりだった。病気による愛する人の死とか、自分を表現できないもどかしさとか、片思いのせつなさとかは何とかクリア!でも息子の健気な演技の前では勝負が見えていたのかもしれない。「パパもいなくなっちゃうの?」「僕のせいでママはしんじゃったんでしょ」まだ白目に血管の浮き出てないキレイな瞳で言われたら、ひとたまりもなかった。玉砕!

またこういう「死が愛するものを分かつ」系では残された側の悲しみ、寂しさが強調されることが多いけど、この作品ではそれよりも残していく方が感じるであろう、肉体の死因(病気や事故など)以上の気持ちの苦しみ、寂しさがよく伝わってきた。もちろんまだ、死ぬことなんて考えたことないけど、自分の何よりも大切な人に、愛情を注ぎきれないうちに去る無念さ…想像したらあっという間に2機目もやられた。

作品のあちこちにいろんな種類の涙腺ショートカットがちりばめられているので、時や置かれている状況によって、同じ人でも反応する場所が全然違ってくる「涙のリトマス試験映画」。だからデートで観に行ったカップルも、何年かたってからビデオで見直して見ることをオススメする。
…でもその時にもう一度同じ人と見られるかな?

写真の人だったらどんなところで泣くんだろう?「火垂るの墓」とかには激ヨワそうだけど。

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隠し剣鬼の爪 6

2004-11-04 00:16:19 | タイムリーヒット
味噌汁みたいな作品だ。
我々の生活には西洋が溢れている。衣食住全てが明治以降に流入した西洋文化に圧倒され、それなしで生きていくのは不可能だろう。確かに便利だし快適だから人々に受け入れられたわけだが、DNAにしかけでもあるんだろうか、時々和風に身をゆだねてみたくなることがオレはある。

シネコンなんかに行くとスクリーンにはバタくさい洋物が溢れている。見た目も派手だし、大きな資本を投下して作られた作品はしっかりマーケティングしてあり、誰が見てもそこそこ面白いように作ってある。マ○ドみたいなもんだ。でもそれだけが全てだと思って脇にある煮物やらキムチやらを毛嫌いしていると、感覚の「スーパーサイズ・ミー」みたいになってしまうに違いない。

この作品はその点、全く派手なところはない。人情でとったダシ汁にゴボウと豆腐、少々の大根役者を入れて煮込み、それを長年培った味噌でまとめた。殺陣のネギは薬味程度。「うまい!!」と感激するほどの味ではないが、日本人なら飲んだ後「ふぅ~っ」ため息がでるほど落ち着いた味に仕上がっていると思う。ただ客席を振り返ると「夫婦50割引」利用者ばかり。テレビの人気番組を工夫なく持ってきたり、ダシガラ状態の昔のスターで団塊世代をあつめるだけでなく、この味噌汁の旨さをいかにコンビニ世代に味あわせるか?それが日本映画界の課題だろう。

オレはハンバーグ定食でも魚フライ定食でもスープではなく、ご飯と味噌汁が欲しい方だ。でも、だからといってあの店でカレーライスについてくる味噌汁はサービスとはいえ、微妙だ…。

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髑髏城の7人 7

2004-11-03 01:33:36 | 逆転サヨナラHR
正確に言うと映画ではないかもしれない。演劇をカメラで収録、編集したものを映画館の大スクリーンで上演するという新しい試み。まあ映画館でやったということで、一応同じくくりに入れてみたい。

正直、これまでクローズドサーキットとかパブリックビューイングみたいなものは、あんまり認めていなかったけど、良かったわこれは。精密な設定を作り出すために莫大な費用やCGを使う映画と、そこは観客の想像力にゆだねる演劇。それを映画のホームグラウンドで見ているということに初めは違和感があった。でも、見ているうちにどんどん引き込まれて行き、最後はワクワクして拍手しそうになった。

最近は技術が進化して家庭で映画館並みの迫力は味わえるようになったけど、映画のDVDにしても演劇の中継ビデオにしても、テレビの脇にカレンダー貼ってあったり、手前のちゃぶ台にみかん置いてあったりして、作品に集中しにくい状況があった。それが妨害のない映画館の暗闇の中だと良くも悪くも作者のいいたかったメッセージがぐんと伝わりやすくなる。もちろん、芝居はナマで見るのが一番だけど、時間や予算や上演回数の都合で見られる人は限られてくる。そんな人に疑似体験してもらって「次、ナマで見に行こう」と思ってもらうには有効な手段だと思った。


追記:最新コメントをご覧になれば気づくと思うが、今日ちょっとした事件があった。状況を説明したい。
1)今朝、このブログをチェックすると先日書いた「SAW」の記事について3人の方からコメントをいただいた。『闇┃ω-`) 』という方と、もう一人の方Aさんが僕のトラックバックに対する姿勢を批判されていて、Bさんという方が擁護というか反論されていた。
2)Aさんはご自分のリンク先を表示してあったので、どういう対応しようかと考えていたところ、しばらくするとAさんからBさんに対しての反論が書き込まれ、最後に『こういう場でこんな議論をするのもおかしいし、読者が不愉快だろうから削除してください』とあった。
3)Aさんのご希望通り、コメントを削除しようと思ったが、僕はそんなことをするのは初めてだったため、削除の方法がないと勘違いし、記事本文のみコピーして新記事を作成。もとの記事は削除して対応した。
4)当然ながら一緒に『闇┃ω-`) 』さんの書き込みも消えてしまい、怒ってらっしゃるわけだ。
未熟なところはあったけど、都合が悪くて削除したとか逃げたとかそういうことでないのをご理解いただきたい。

元々は僕のトラックバックが原因なんで書いておこうと思う。
僕は映画を見てこのブログに好き勝手に感想を書きちらしている。で、そのあと同じ映画を見た人を探して感想を読み、「僕も同じ映画見たんです!僕はこう思いましたよ」という意味をこめてトラバを送らせてもらっているつもりだ。関係ないところにトラバしたり、何度も同じところにトラバしてその方のブログを荒らしたりはしていない。もちろん意見は食い違っている場合もあるが、いろんな意見があるのが面白いと思ってあえて送っている。実際、僕も目からウロコの鋭い見方に出会うことも多い。
その際に「トラバさせていただきました」という挨拶がないという批判を受けたけど、上に書いたとおり、ページへのリンク依頼と違って僕はトラバ自体に挨拶の意味があると思っているので書きこんでいない。それが理由だ。
もちろん駄文だからつながることを嫌がる方もいらっしゃるかもしれないが、それはそれで削除していただければありがたいし、受付けていないブログもよく見かける。
だから僕と同じ映画を見た方にはどんどん僕にもトラバを送っていただきたいし、僕のブログからトラバが来たら「こんな下らんヤツもいるねんな」と鼻で笑って、気に入ったらトラバ返しをお願いしたい。それが僕のブログの楽しみ方だ。
ネチケットに対しての解釈の問題なんだろうけど、僕もネット上での身元(ココ)はあかしているわけだし、アドバイスいただけたら幸いだ。ちゃんと身元はあかしていただいて。

「グダグダいいおって…話が長い!喝っ!!!」彼に怒られそうだ。
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