今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

SHINOBI 4

2005-09-30 02:58:27 | デッドボール
聞くところによると、女子ぃにとっては雰囲気ってもんはものすごく大事なんだそうだ。

実際たいして仕事してないのに、休日には癒しの雰囲気に満たされた空間が必要で、金もないのにちょっとだけセレブ気分。モテる男はちょっとメイクを変えただけの取引先の人に「あれ、雰囲気かわりましたね」なんて声をかけられるが、俺の場合、嫁さんが髪を切っても気がつかないくらいそっち方面は鈍い。

話が横道にそれたが、この映画はそういう「雰囲気」だけを大事にした忍者映画だ。だからワイヤーアクションにしたって中途半端だし、ストーリーも陳腐そのもの。だいたい主人公がなんでいきなり惹かれあってるんだか全くわからん。どこだかわからん幻想的な山ン中でポンポン飛ぶだけの忍者版ロミオとジュリエット。もう、途中から勝手にしてくれと思ってしまった。

でも映画でオダギリジョーが演じてた忍者、甲賀って事はアニメ化すると彼ってことになるぞ。注意!
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がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン 3

2005-09-29 02:43:49 | デッドボール
野球はそんなに甘くないやろ・・・。

デコボコ少年で構成された落ちこぼれチームが新コーチの指導で生き返り、勝ち上がってく。そんな物語はこれまでたくさんあったし、結構わかっててもウルウルしてしまうことが多かった。

でもこれはちょっと酷い。選手のキャラクターは国籍や障害まで持ち出して無理やり色づけた感バリバリだし、設定に深みゼロ。さまざまな面で弱者の彼らは野球が下手なだけでなくイジメにあっていて、それを野球で最後に見返していくという物語のわりにはその気持ちの変化や動機が全く描かれていない。なんとなく集まって初めはボロ負け。なのに何回か練習したら、なぜか強くなったようにしか見えない。吹替え版もある子供向け映画だとしてもツクリが荒すぎるわ、これ。

野球人気が落ちる中、子供たちには野球をやって欲しいと思うけど、こんな映画見せたら写真の人も冒頭のようにボヤくだろうな、仙台で。
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運命じゃない人 8

2005-09-28 02:28:33 | 逆転サヨナラHR
よーできてるわ!これが率直な感想だ。

全ての人は自分の人生の主人公で、何人かの人の人生では役名がクレジットされるくらいの脇役で、ものすごい数の人の人生においてエキストラを担当してる。
それをタイムマシンだとか記憶が消えてったりだとかいう不思議な現象なしで見せたこの構成の旨さに唸らされた。

そうそう、自分にとっては大事件なんだけど、関係ない人にとっては屁みたいなことってたくさんあるんだ、これが。
最近だと写真の彼の現役引退とかかなぁ・・・。
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コーチ・カーター 6

2005-09-27 19:21:56 | タイムリーヒット
高校卒業率50%未満。若者の刑務所経験率80%。この物語はそんな荒廃した地域の高校に赴任し、チームを変えたある一人のバスケットコーチの奮闘を余すところなく映画化したものである…。

故・芥川隆行さんのナレーションがピッタリあいそうな「バスケ版スクール★ウォーズ」と思って間違いない。(イソップはでてこないけど…)
この物語で一番すごいのは「そうなる(犯罪者になる)のが当たり前の地域で、それを打ち砕いたコーチの熱意」だが、一番印象に残ったのは「そうなるのが当たり前な地域がある」というアメリカの現状だ。
あくまで俺の印象だけど、凄い奴はケタはずれに凄いけど、ダメな奴は徹底してダメしかもそれが多数を占める。それが今のアメリカだと思うのだ。テストにたとえると日本の場合、40~60点くらいの人がたくさんいて平均点が50点になっているが、アメリカの平均50点は一人で1000点くらい稼ぐごく少数派と、10点以下の多数派で構成されているような気がする。

思わぬところでアメリカ批判になったが、最近日本もバカと金持ちが増えてるなぁ…アメリカ化してるなぁ…と憂国の民のようなことを感じる自分がいる。そんな現状を打ち破れるのは、どう考えても写真の彼ではないような気がするんだけどなぁ。
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ファンタスティック・フォー 5

2005-09-18 02:12:47 | タイムリーヒット
ええわぁ、この感じ。

↓のような味わい深い作品のあとには、マクドの100円バーガーみたいなジャンクムービーが見たい!そう思って観に行ったら大正解だった。

蜘蛛に刺された少年や、山奥で修行した大富豪のヒーローに飽きたら今度は宇宙嵐に巻き込まれてDNAのイタズラ。単純明快が命のアメコミを産地直送、濃縮還元とか一切せずに実写にしたらこんなんできました。という映画だ。

マーケットを広げるためか個人戦から団体戦に切り替え、超能力もちょっとずつ割り振ってある。透明人間に怪力に燃える男。でもリーダーがゴム人間と言うのが何ともパンチが弱い。4人で戦うのも「Mrインクレディブル」とカブってるし。ホントは4点の映画だけど、宣伝で頑張っているレイザーラモン住谷くんに免じて1点上乗せしておこう。

思いっきり「続きつくりまっせ」という終わり方をしてたけど、次回は彼らと同じようにゴム人間がリーダーでメンバーに怪力と料理上手と深夜の散歩好きがいる日本のチーム(写真)と是非対戦して欲しいものだ。
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メゾン・ド・ヒミコ 7

2005-09-16 02:29:53 | 逆転サヨナラHR
ゲイバーのママが自分の死を迎えるために作った老人ホーム。
集うのはもちろんオカマの皆さん。そのちょっと変わった環境下で流れていく、普通で、ゆっくりしたテンポの物語。ハリウッド映画がステーキなら、よくダシのきいたおでんの大根あたり。そんな心地いい作品だった。

そこにひょんな(ところで、ひょんって何だ?)事から加わる主人公が柴咲コウなんだけど、これがすごい。本来、顔のつくりがキツめの人なのにその辺はおくびにも出さずに、初めは冴えないブス事務員、それが心を開いていくにつれだんだんかわいいヒロインに変化するさまを見事に演じている。釘付けにされた。
とりあえずかわいいだけで「出てるだけ」「セリフ読んでるだけ」の女優(自称)が多い中、目で演じ分けられる数少ない若手女優だ。

伝わってきたのは「人は一人で生きてるわけじゃない」ってこと。あたりまえの事なんだけど、若いうちは俺は自分の才能と運で生きてると思ってたりしてるから、なかなか気づけないことの一つだ。昔、黒板に写真の彼が大書していた文字の意味がとても胸に染みてきた。
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タッチ 5

2005-09-15 01:57:24 | タイムリーヒット
なぜ今?

アニメやマンガの実写化ばやりの今、放送終了から20年近くたっているのに未だに甲子園のスタンドで応援歌として使われるこの作品が出てきたのはある意味、当然と言えるだろう。長澤まさみは30男がドキドキするほどかわいかったし、上杉兄弟にもちゃんと双子を起用、2時間の中にちゃんとエッセンスは凝縮できていたと思う。でも、唯一言いたい。「もうちょっとちゃんと野球しようよ」

原作まんまだからしょうがないんだけど、あんな髪型の球児は普通いないし、ランナーがいても平気でワインドアップで投げたり、変化球なしで県大会を勝ち抜けるなんてありえない。さらにいくらマンガの世界とはいえ、1年の練習で全国制覇できるほど甘くもないだろう。確かにこの物語では3人の三角関係がメインで野球はそれを彩る添えもんかもしれない。でもだからこそ、ちゃんと描くのが本物の映画だと思うのだ。

また、高校野球が終わってちょっと坊主頭が伸びかけているこの時期の公開、というのもなんとも微妙だ。まあ、野球で双子と言うと上杉より先に写真の人(彼はアニキの方です)が思い浮かんでしまう俺に堪能しろというのは元から無理な話なのかもしれないけど。



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チャーリーとチョコレート工場 8

2005-09-12 01:52:02 | 逆転サヨナラHR
昨日、投票に行った小学校の掲示板につたない文字で書いてあった。
「ウサギの名前がきまりました。オスがチョコでメスがショコラです」
確かに飼育小屋には茶色いウサギが2羽ダルそうにうずくまっていたけど、「これって、どっちもチョコレートのことやんか!」
・・・まあ、それだけ子供たちに大人気のチョコレートの話だ。

誰も働いていないのに操業している不思議なチョコレート工場。そこに招待されたチャーリーたちが見た奇妙な見学ツアー・・・世界中で読み継がれている童話の映画化だそうだが、俺は全く知らんかった。でも見ているうちにどんどん引き込まれていってしまった。

理由はひとつ。映画館なのにディズニーランドみたいな作品だからだ。入り口はイッツスモールワールド、中に入るとジャングルクルーズやカリブの海賊、もちろん大人気のコースター系の高速ライドもあり。何度も行きたがるガキがあとを絶たない「夢と魔法の王国」を独特のテイストでスクリーン中に作り出し、それだけでなく大人向けにちょっとビターな味付けもしてある。これぞファンタジー映画、正しいCGの使い方だと思った。

映画を見に行ったら忘れられない登場人物、ウンパルンパ。同じ顔をしたちっさなオヤジが何十人も動き、歌い、踊る。しかも動きが微妙に洗練されていない!あのシュールさはすごいインパクトがあった。
見ながら誰かに似てるな・・・と考えていたら、かつて一世を風靡したこともある写真の彼をチョコで煮詰めたみたいだということに気づいた。
デップを呼ぶのもいいけど、彼を宣伝担当にして各地回らせればウケるのに。最近はヒマだろうし。ナハ!ナハ!
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ヒナゴン 6

2005-09-11 01:03:01 | タイムリーヒット
ちょっと羨ましくなった。

広島の合併寸前の田舎町に起きた類人猿の目撃騒動。重松清の原作は出版直後に読んでいたから筋はわかってたし、2時間に収めるためのストーリーの編集も正直、イマイチだった。でも見終わってなんかあったかい気分になれた。暑い中、チャリンコを飛ばしてちょっと離れたミニシアターまで来てよかったと思った。

俺には田舎がない。重松作品に出てくるガキよりはちょっと年上だけど、オヤジは団塊世代の転勤族。最寄り駅が地下鉄でなかったことがないのが自慢だけど、マンションにしか住んだことないし、冒険する裏山もイタズラする田畑もなかった。おまけに小学校、中学、高校、大学と進学するたびに実家も移動していたので、中学までの友達はほぼゼロに等しい。
俺は都会が好きだし、別に友達がいないわけではないけど、この映画に出てくる「いい年になってもガキの頃の呼び名のままのおっさん仲間」や「合併で消えそうな町の名前を守るためにするガキっぽい奮闘劇」がとても羨ましく見えた。

大人になると恋人はできても、なかなか本当の友達はできにくいと思う。すぐにできる「知り合い」は何となく利害関係があったりしてどちらかが気を使ってしまうし、ガキの頃のような濃密な時間なんて物理的にありえない。
今はお互い全然違う人生を歩んでいるけど、いまだにあだ名で呼びあえ、くだらない思い出をたくさん共有している地元のツレ。俺がこれから作るのは難しいかもしれんけど、それは宝物なんだって息子にはちゃんと教えておいてやろう。

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マダガスカル 5

2005-09-07 02:42:37 | タイムリーヒット
そうじゃないんだってば!

「シュレック」で俺を唸らせてくれたものの、「シュレック2」「シャーク・テイル」と中途半端な子供にもわかる作品を作り始めたドリームワークス。今回も「動物園の動物たちの裏側」というところまではよかったけど、そのあとがお子様作品になっちゃっててちょっと残念な出来だった。

もちろん子供というのは特にアニメーションにとって大切なターゲットだと思う。でもそこは王道のディズニーに任せておくべきで、「シュレック」が公開された時「こういうやり方があったんだ」「これが大人だけが楽しめるアニメだ」と感動させてくれた「アンチディズニー」路線をドリームワークスには突っ走ってほしいのだ。

たとえば今回の話ならば、もっと夜の動物園のドロドロした人間ならぬ動物関係を描いて欲しかったし、マダガスカルの猿たちの中に社会の矛盾みたいなものを紛らしておいても面白いと思った。
ドリームワークスのアニメ部門には次以降、アンドリームな作品を期待したい。本来夢いっぱいのはずのアニメで夢のない話をやる、これが粋ってもんでしょ。

ただ今回一番よかったのがペンギン。あれを見た子供たちが次に水族館に行った時、どんな風にペンギンを見るのか楽しみだ。まあ俺には知り合いの役者さん、伊藤えん魔氏(写真)に見えてしょうがなかったけど。
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サマータイムマシン・ブルース 6

2005-09-06 00:15:38 | タイムリーヒット
やっぱ難しいな・・・。

人気のある舞台の映画化作品はこれまでにもいくつか見ている。日本で言うと「12人の優しい日本人」「笑の大学」などの三谷作品とか本広カントクだと「スペーストラベラーズ」。洋画だと「シカゴ」「オペラ座の怪人」などがある。でもこれまでは舞台版は、あえて見ないでいた。まあ、やっていなかったというのもあるが。

ところが今回初めて舞台→映画という流れで、しかも連チャンで見てみた。
だもんでまず舞台の感想から軽く書く。ヨーロッパ企画の芝居はこれまで何度か見ていたけど、どの作品でも「サークルの延長線上にある学食のノリ」を舞台から消すことができていなくてイマイチ好きになれなかった。でもこの作品はまさにヨーロッパ企画のための芝居。俺が気に入らなかった空気もこの作品でならすんなり受けいれられるし、幾重にも張り巡らされたタイムスリップの伏線が見事で、本広監督が選ぶのもうなずける作品だった。

で、その映画のほうだ。ネタばれというか芝居を見ているので、驚きがないのは仕方ないのだが、それにしても物足りなかったというのが正直なところだ。
芝居を映画化する場合、一番難しくて勝負の分かれ目になるのは舞台では表現しきれない部分をどう見せるのかという点だと思う。「オペラ座の怪人」なんかは観客の想像の中にしか存在しなかったファントムの地下室を具体的に出現させ、ある意味すごく映画化の価値のあった作品だし、三谷作品はそのポイントを避け、舞台をそのまんま中継したようなつくりになっている。
ところがこの作品の「見えなかったポイント」の表現のしょぼかったこと!それをチープな効果音とかで作風に見せるところがさらに卑怯だ。伏線の見せ方も非常にわざとらしいし、映画を見れば見るほど舞台版のすばらしさを感じてしまうというヘンな感覚に襲われた。

演劇関係者と「劇場中継をした時、100の面白さがどのくらい伝わるか」という話をしたことがある。返ってきた答えは「やり方にもよるけど、10とか20くらいですかねぇ・・・」そこでやっている、同じ空気を吸っているというライブ感、舞台のどの部分をみたいかという選択など、カット割をどう工夫しても伝えきれないものがあるという。また、そこにこそ演劇の価値があると思う。
でも、マイナーな存在の演劇が映画化によってたくさんの人に見てもらえる機会が増えるというのはとても素晴らしいことだ。ただ10や20の面白さを映像屋の腕で違う部分に増幅する工夫が必要だとは思うけど・・・。

もしも、俺にタイムマシンを使うチャンスがあったら・・・一昨年の秋に行って、ナベツネに彼の続投を直訴するだろうな。

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NANA 4

2005-09-04 19:31:26 | デッドボール
薄いのぅ・・・。

大ヒット少女マンガの映画化。原作は局地的にだがすごい人気なのでマンガ喫茶で読んでみたが、平成に舞台を移した典型的な少女マンガだった。憧れの存在が王子様お姫様からカッコいいミュージシャンになり、主人公を含むグループの中で都合よくくっついたり離れたりする。そこに最近流行りの「自分探し」の要素を加えたら出来あがり、それ以上でもそれ以下でもない。

映画館はそんなマンガのファンと思われる中学生女子の2~3人組だらけでほぼ満員。オッさんは俺一人。半分変質者のような視線を感じながら見終わったが、感想は冒頭の一言のみだ。

日本もハリウッドも原作不足なようで小説やマンガの映画化というパターンは最近よくあるが「亡国のイージス」などの項で書いた通り、原作の深みを2時間の枠では表現しきれずに中途半端な作品になることが多い。ところがこれは「これで十分ちゃう?」という感じ。もちろん全てのエピソードが押さえられているわけではないが、大まかな流れは網羅しているし、マンガではたくさんページを割いている心の葛藤は飛び道具の「心情ナレーション」で誤魔化してある。だから「要約」としてはよく出来ているけど、逆にこんな薄い話をよう伸ばしてるなとマンガの方に感心した。

薄すぎてスケスケのこの映画で濃いものが2つ。宮崎あおい演じる「ハチ」のうざったさ(俺らの世代でいうと「東京ラブストーリー」で有森也美がやったような「オンナオンナした」役)と中島美嘉の悪魔メイク。入浴シーンでの薄化粧の顔の方がかわいかったのは、逆に発見だ。
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容疑者 室井慎次 5

2005-09-02 01:45:47 | タイムリーヒット
花道といえば花道だけどね。

ある意味、ここ数年の邦画界の活況の源流といってもいい「踊る・・・シリーズ」。ROBOTの作るスタイリッシュで貧乏臭くない世界は「邦画なんて・・・」と言っていた若者たちの目を劇場に向けたという意味でとても功績は大きいと思う。
しっかり作られた世界観にハマるファンも増え、1本の映画というよりムーブメントを作っているあたりはさすがフジテレビ。で、そんなムーブメントの中なら金落とすでしょって、まるでコンサート会場で売ってるアーチストTシャツのように作ったのが「交渉人」と今回の作品だ。

2本とも見たけど、明らかに違うテイストで驚いた。所詮ファン向けだから内容が薄いのは共通しているけど、伏線引きまくりで次に繋げただけの真下に比べて、室井さんの方は明らかに引退試合だ。舞台はオシャレな街ではなくて新宿。容疑者がよく喋る2時間ドラマの雰囲気。これまでのシリーズにはなかった昭和なテイストの数々。全編に男ヤナギバの雰囲気が溢れ、花を添えるは盟友の翔アニキ。考えれば考えるほどギバちゃんのギバちゃんによるギバちゃんのための映画って気がする。

ホントかどうか知らないけど、織田裕二とギバちゃんが凄くモメたという噂があって、共演はもう不可能。といってもシリーズの準主役であり、功労者の室井を突然消すわけには行かない。だから花を持たせて送り出してやろうと作っちゃった「殉職映画」。そんな勘繰りまでしてしまったのは考えすぎだろうか?

次、共演不可能から殉職しそうなのはって?噂では写真の左の人かな。かなり一緒の場面減ってるし・・・。
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