今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

村の写真集 8

2005-05-22 12:12:39 | 逆転サヨナラHR
俺の弱点にズバーンと決められた。
ダムの底に沈むことになる村の最後の姿を写真集に収めるため、歩いて山を巡る偏屈な写真家と東京から呼び戻されて手伝わされる息子。はじめは反発していたものの、故郷の美しい自然と人々、そしてオヤジの背中を見て徐々に心を開いていく…愛だ恋だより、オヤジものに弱い俺は手も足も出ず、涙だけが出た。
何が良かったって写真集に映ってる人々だ。21世紀の日本にもこんな人達おってんなぁという素朴な表情。便利な都会に出てこなくても幸せを満喫している人々の笑顔は、役者でなくホンモノだけにぎこちないけど心に響くものがあった。
また、今まで「キイハンター」など濃くてギラついたオッサンのイメージだった藤竜也が、いい意味で毒の抜けた年の取り方をしていてとてもカッコよかった。これからはおネエちゃんや周りにどう見られるかではなく、息子に背中で語れるオヤジ、目指せたらなぁ。でもあんなに寡黙にはなれん。背中より口が動きまくってしまいそうだ…
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さよなら、さよならハリウッド 5

2005-05-20 11:39:32 | タイムリーヒット
何でウディ・アレンって世間でこんな高評価なんだろう。予告編を見るといつも「ニューヨークを舞台にした小粋なコメディー」みたいな作りだから、小粋は嫌いでもコメディーとニューヨークは好きな俺はついフラフラっと見に行ってしまうけど、満足したためしがない。
今回もちょっとは笑ったけど、「突然目が見えなくなる」というだけの設定で長いこと引っ張りすぎだし、何よりベラベラまくし立てるセリフがつまらないというか、みっともない。もし、身近にあんな小オッサンがいても友達になるのイヤやろ。
でもこの映画、オチはよかった。そうそう!奴らとは価値観とか一番大事にしているモノに、解消できないズレを感じるもんな。
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female 5

2005-05-16 00:29:50 | タイムリーヒット
femaleなんて気取ってやがるけど、要するに「メス」の映画だ。「オス」側風に説明すると「単体女優5人の企画もの」ビデオというのが一番近いだろう。
一部の人々を除いて、SEXはオスとメスが一対で行うもの。結局やるこたぁ同じなのにどうしてこうもイメージが違うんだろう?エロスをテーマに18禁映画撮っても、上映されるのはメス風なら渋谷のオシャレな映画館だけど、オス風だと新宿の小便くさいピンク映画館。メスがエロを語るとちょっと文学的というか賢げだけど、オスだと中学生並みにアホに見えてしまう。
今回、原作は女性の作家だったけど、監督は一人を除いて全部男だった(でも俺が一番エロさを感じたのは女性監督の作品だった)ので、次は全部女性で揃えてもらって見てみたい。
その際は桃を舐めたくらいで色っぽいと思ってる、世間を舐めた仕事しかできない大根役者を是非、ラインナップから外して欲しい。あれはヒドいわ。
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Little Birds 8

2005-05-15 23:49:28 | 逆転サヨナラHR
戦火のイラクのドキュメントというのはわかっていたけど、タイトルから海外の作品だと思っていたら、映画館でポスターを見て邦画だと気づいてビックリした。日本のテレビ局員が危なくて近寄らん地域に足を運んでニュース23やらステーションやらでレポートを入れていたジャーナリストの「ディレクターズ・カット」がこの作品だ。
汚いところに蓋をしたあとの映像を見て戦争を知っていた気になっていたけど、驚いた。子供の死体、なにも考えずに命令だけで動いてるアホ米兵、どう考えても石油権益だけが目的の戦争。放送できなかった部分にこそ本質が隠れているような気がした。
この映画を見ながら、昔ある女の子と「性善説と性悪説」について話したことを思い出していた。俺は自分自身が卑怯で小ずるいのを自覚しているから「性悪説」を、彼女は「性善説」を主張した。彼女自身は本当にいい性格の女性で当時は「彼女みたいな人もいるんだから性善説もありかな」と揺らいだこともあったけど、罪もない子供たちを巻き込むことがほぼわかっていながら爆弾を落とし、その死体を目の前にしながらも「仕方ない」「命令だから」と開き直れる状況。性善説なんてありえん。そんな人間がこれに耐えられるワケはない。
独立戦争以来、全戦無敗。自分の国が戦場になったことがないくせに、人の揉め事には首を突っ込んでおいしい権益かっさらう。911で攻撃されたというけれど、被害者なら10倍返ししてもええんかい!そんなアメリカでもやっぱり愛してる彼女に見てほしい、そう思った。
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交渉人真下正義 4

2005-05-11 23:27:23 | デッドボール
ホントこのカントク、制服の男衆を走らすの好きだよね。せっかくスピンオフ作品なんだから、登場人物のオフにスポットを当てるとかすればいいのに、結局パターン同じ。動機のないオタクが面白半分で緻密な大犯罪起こして、SWATあたりがザクザク出てきてキャー!カッコイイ!こういう手法が国威高揚みたいな映画にはピッタリだろうから気をつけてみなくちゃ。
でも唯一抜群によかったのは寺島進さん。北野武監督の「その男、凶暴につき」でヤクザにみえないからヤクザ役に抜擢された彼が、17年たって思いっきりチンピラ刑事をやって、バッチリはまってるのは何か感慨深いものがあった。4点は彼一人に捧げたい。
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ウィンブルドン 6

2005-05-10 23:12:24 | タイムリーヒット
シャラポワのサーブ並みに直球ど真ん中のラブコメ。細かいこと考えずスカっとしたい女子には最適の映画だろう。
タイトルでテニス映画だと思うかもしれないけど、テニスコートはあくまで心情を描くためのキャンパス。間違ってもスクールウォーズ系ではないのでその辺はお間違いなく。副題は「あげまん王女は中年男がお好き」に決定(ウソ)
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Shall We Dance? 5

2005-05-09 23:01:10 | タイムリーヒット
日本の「Shall We…」を見たのはもう10年も前。映画はすばらしくよかったけど、マドンナを演じた草刈民代とカントクが結婚したのを聞いて「けっ!なんでぇ」と思ったのを覚えている。
それが原作不足のハリウッドでリメイク。元々のストーリーが面白いから、そこそこ楽しめる作品にはなっているけど、日本版と比べてしまうとだいぶ大味。主人公もリチャード・ギアじゃ「疲れた中年感」が全然でてなくて、元から男前でモテモテならダンスなんてやらんでもええやん!という感じだし、竹中直人のインパクトはやっぱり本人でしか出せないだろう。
でも10年前と違ったのは、何か見ているうちにダンスって「いい意味でいやらしいな」とちょっと興味が湧いたところ。23歳の俺の目にはダンス自体は自分探しのツールにしか写らなかったけど、今回はちょっとなまめかしさを感じてしまった。
それにしても気になったのは周防監督が、あれ以来1本も映画を撮ってないところ。そんな印税で儲かるとも思えんし、カントク!美人のカミさんにいい暮らしさせるためにボチボチ仕事してくださいな。
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フェーンチャン ぼくの恋人 7

2005-05-08 22:29:29 | 逆転サヨナラHR
なつかしい!
好きな女の子をワザとイジメる。仲のいい友達に恋心を感じた時の戸惑い。しょーもない事が出来ることが男の勲章。悪ガキ軍団には体の大きいジャイアン系の親分と金持ちのスネ夫系コバンザメ。カワイイ子と仲がいいのはなぜか必ずブス。本命はその気になってるのにブスは「もう遅くなるから帰ろう」とか言いやがる!・・・最後の方は微妙にズレてきたが、これは最近の日本を舞台にはなかなか作りづらい「昭和小学生あるある映画」だ。まだ純真だった?あの頃を思い出させてくれ、久しく行っていない東京の小学校を見に行きたくなった。
好きだったあの子はどうしてるやろ?当時の彼女みたいなかわいい娘を連れていたりしたらいいけど、ジャージ着て、くわえタバコで後髪一本だけ長いガキとかと歩いてたらヤダなぁ・・・。
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シベリア超特急5 5

2005-05-07 22:17:53 | タイムリーヒット
欧米人のニックネームでキャサリーンがキャシーになったり、トーマスがトムになったりすることがある。でも晴郎がどうやったらマイクになるんだ・・・?
そんなマイク水野監督による驚愕の同人誌映画、なんと第5弾。これまで全部見てきたけど、山下泰文大将がなぜか毎回シベリア超特急に乗ると必ず殺人事件が起こる点、名作映画に憧れたまんまバクリのシーンが随所に見られる点、中途半端に有名なキャストがなんの意味もなく集められている点、最後の種明かしがほとんど「山下大将だけは知っていた」という全く納得が出来ない点、そして映画主演5作目にしても全く演技力が進歩していない点、いままでと全部一緒や!
しかし今回違うのは映画のエンドロール後。あまりの出来に席を立てずにいると、ものすごく気持ち悪いオマケがついているので、良い子は終わったと思ったらとっとと家に帰るように。ホ○のおっさんが二人で笑い転げているだけのNG集って、寿命が3年は縮まるぞ!
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インファナルアフェア3 4

2005-05-06 22:03:59 | デッドボール
一作目が抜群にかっこよくて面白かったシリーズの3作目は後付け連発の「実はこうだった解決編」でしかなかった。
初めて見るヤツのことは一切考えてない。さらに今まで見ていたヤツにすらわかりづらい。旧共産圏の国営売店なみのサービスの悪さは本土復帰の影響か?
香港のそうそうたる面々が出てる割にはあっという間にミニシアタークラスの劇場公開になっているのも納得。こんなん金とって見せるなよ。DVD発売する時に特典ディスクでもう1枚つければええやん。
いい作品もあるけど最近はクズだらけの韓国モノに押されっぱなし。頑張れ香港!
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ドッジボール 5

2005-05-04 21:50:24 | タイムリーヒット
昔懐かしいドッジボール。小学校の昼休みには給食を早食いして場所取りに走り、鼻血をタラタラ流しながら「顔面セーフ!」とニッコリ笑っていたS君が忘れられない・・・でもエンターテインメントとはほど遠いあの競技がハリウッドで映画化。ストーリーはペラッペラだったけど、アメドジという新ルールはなかなか魅力的で一度やってみたいなと思った。スポーツのルールってメジャーになればなるほど多くの人々の共通認識になっていて、変えてみようなんてふだん考えもしないけど、いっぺんこんな風にいじくってみると新たな魅力が生まれるかもしれない。まあ、付き合ってくれる友達がいたらだけど。
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アイ・アム・デビッド 7

2005-05-02 00:31:01 | 逆転サヨナラHR
外観は理不尽な理由で収容所に閉じ込められ、そこで育った少年の逃避行。だけどそこに「『人』がだんだん『人間』になっていく」様子が見事に描き出されていた。
小さい時に両親と引き離され、生きていてもしょうがない収容所で育ち、自分を助けてくれた青年から「誰も信じるな」と教えられた少年は、はじめ笑うことも出来ず、目には暗くて深い闇があった。それが初めて体験する外の世界で接した人々や出来事により、少年は人を信じ、愛し、そして愛することを徐々に覚えていく。ラストは急展開すぎるところがあったが、少年の目の熱演にすっかりやられてしまった。
オギャアと産まれた時から赤ん坊も『人』ではあるけれど、親や周りの人にたくさん愛されて関係を育み、『人間』になっていくんだと思う。4ヶ月の息子の微笑みを思い浮かべつつ、そんなくさいことを考えてしまった(照)
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