今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

鑑定士と顔のない依頼人 6

2013-12-28 18:42:46 | ノーヒットノーラン
老人デビューて!
変わり者のベテラン美術鑑定士が、顔も見せてくれない超ツンデレな依頼人に振り回されて…というミステリー。さすが「ニューシネマパラダイス」の監督だけあって、細かいところの作り込み、上手い表現など満載だ。といってもそれは見終わったあと振り返って気づくこと。劇中のセリフ「贋作者はどうしてもそこに自分の創作を入れたくなる」「愛も完璧に贋作が可能」…深いけど、あんまり年寄りいじめたんなよな。
コメント

あさひるばん 6

2013-12-27 22:04:28 | ノーヒットノーラン
ああ、これで年が越せる。
「釣りバカ」シリーズの原作者やまさき十三さんの監督による人情喜劇。正直、ストーリーも演出も冴えた感じはほぼないし、キャスティングにもかなり無理がある。でもさすが「釣りバカ」の作者だけあって、日本人が、この手の映画を見に来る層が何に反応するかはキッチリわかってらっしゃる。かつては寅さんで、数年前までは釣りバカで1年の笑い納め、映画納めをしてきた自分にとって、何もないがホッとした。海外旅行先で何日かぶりに味噌汁を飲んでジーンとする、あの感じに似ていたなぁ。
コメント

ファルージャイラク戦争日本人人質事件…そして 7

2013-12-25 23:39:48 | ノーヒットノーラン
グワングワン揺さぶられた。
2004年、戦争中のイラクで現地の武装勢力に人質に取られ、自衛隊の撤退を要求された3人のことは、正直うっすらとしか覚えていない。あれから10年、彼らの姿を捕らえたドキュメンタリーだ。あの時、運よく解放された彼らに浴びせられた自己責任の声。その炎上に油を注いだマスコミの責任。見ながら自分に何度も問いかけをした。印象的だったのは当時のニュースキャスターの「飛行機が落ちた時に、他の飛行機は無事でしたって報道しないでしょ」そして人質の1人が言っていた「今の社会は出る杭は叩かれるから、出にくい」というコメント。自分の信念を持ってリスクを知りつつ勇気を持って踏み出した杭に対し、成功したら関係ないくせに涙まで流して「感動をありがとう!」とか言うくせに、失敗したら絶対火の粉が飛んでこないところから匿名で異常なまでに叩いてうっぷんをはらす。そんな卑怯で自分の考えのない連中にこそ言ってやりたくなった「ちゃんと、自己責任を意識して行動しろよ」
コメント

キューティー& ボクサー 7

2013-12-25 21:02:57 | ノーヒットノーラン
こりゃ、落ち着いてらんないや。
ニューヨーク在住の日本人アーティスト、ギューちゃん夫妻のドキュメンタリーだ。ボクシンググローブに絵の具をつけて壁を殴るギューちゃんと、そんな破天荒な旦那との生活を独特なタッチで描く嫁のキューティー。何がすごいって、この2人が80歳と60歳。オマケに二人とも全く大人げない。よく子どもがそのまま大人になったようなという表現を使うが、大人どころかそのままジジババまで突っ切っちゃった人たちだ。当然社会性はあんまりないから、裕福じやないし、世間の幸せとは程遠い。でもだんだん見ていて元気が出てくるのは、体は老人でも気持ちは青年の、熱いまんまだから。そしてたとえ世界中が敵でもお互いを理解してくれるパートナーがいるから。そろそろ今年も終わるけと、来年は嫁さん大事にして、俺もやらねば!そんな気持ちにさせてもらった。
コメント

ファイアby ルブタン 4

2013-12-24 18:53:59 | ノーヒットノーラン
やっぱり生が好き。
2007年のラグビーW杯観戦で訪れたパリで、言葉もわからんけど予約して見に行ったナイトクラブ、クレイジーホース。簡単にいうとアートな感じのストリップショーなんだけど、スタイル抜群の白人お姉さんの裸体をスクリーンに、今でいうプロジェクションマッピングみたいな演出がされていて、格好いいなあと感動した。そのクレイジーホースの期間限定ショーを3Dで撮影!というから楽しみにしてたんだけど、あかんかった。これはちょっと前のシルクドソレイユの時もおんなじだけと、正面からズーム機能のないお客さんの目で見てもらうために作ったものを、変な角度やズームして撮ったらダメ。あといくら3Dでも生の息づかいや音、空気がつくるライブの魅力は1割くらいしか伝わらないような気がする。映像の限界があるよなぁ。
コメント

ウォーキング・ウィズ・ダイナソー 4

2013-12-19 19:18:47 | ノーヒットノーラン
USJかい!
それほど夢中ってわけではないけど、息子たちが同世代並に興味はもっていた恐竜。ジュラシックパークで度肝を抜かれてから20年近く、どのくらい技術が進化したのか見たくて見に行った。でも3Dになったくらいで、目覚ましい感じはない。反対にストーリーが子ども向けすぎる。図書館にある絵本にありそうな話を伸ばしただけでは90分でもしんどい。博物館とかテーマパークならこれで充分なんだけどなぁ。
コメント

武士の献立 5

2013-12-18 23:42:40 | ノーヒットノーラン
包丁はちゃんと研いどかなきゃ。
予想外のスマッシュヒットだった「武士の家計簿」に乗じて、家計簿の次は料理だろ!と作られただろう1本。城の台所を預かる「包丁侍」と彼を支える料理上手な妻の話なんだけど、とにかく地味。時代劇なのにチャンバラはないし、映画の華になるはずの料理も、当時としては豪華絢爛でも今と比べたら…。変わり者だけど自分の才覚で周りをあっと言わせていった算盤侍と比べ、包丁侍のほうは武士のプライドにウジウジすがってる普通の人。それならかみさんの方にスポット当てればよかったのに、そこだけ内助の功で控えめ。おお、そんな手があったのか!ザクッと切り込んだ時のような爽快感が欲しかった。
コメント

ゼロ・グラビティ 7

2013-12-13 21:23:59 | ノーヒットノーラン
ふわふわしてる!
サンドラ・ブロック主演による太平洋ならぬ「宇宙独りぼっち」。ストーリーはシンプルだし、キャストは3人弱。改めての熱演でもないから、作品の9割以上が映像勝負!な作品だ。タイトルどおり無重力を地上での撮影とCGで作ったそうだが、説得力のある映像だった。まあもちろんホンモノは知らんけどね。
コメント

ある精肉店のはなし 7

2013-12-12 21:48:43 | ノーヒットノーラン
…いただきます。
魚が切り身で泳いでいるわけじゃないし、牛も豚もガッチリ走り回っているのはわかっている。でもなかなか見る機会がない屠殺。その映像を初めて見せてもらった。見る機会がないのはそこに残酷とかよりももうひとつ大きな壁があるから。それに対してもキッチリ向かい合い、声高になりすぎていないところが、この作品のまた素晴らしいところだと思う。つくりものでは決して表現できない、可愛い牛が商品である肉に変わる瞬間。あの迫力にやられた。
コメント

ウォールフラワー 5

2013-12-11 21:03:14 | ノーヒットノーラン
あんなにうまく行くかい!
1991年の高校を舞台にした青春ストーリーというから、ほぼ同世代。まあパーソナリティーの部分はかなりあるけど、日本とアメリカでこうも違うかね。あれから20年以上経つけど、あまり進歩がなく、パーティーが何より苦手な自分への嫌悪感からか、素直に楽しめず。そういう気持ちなの、俺だけしゃないよね?
コメント

利休にたずねよ 4

2013-12-08 19:16:07 | ノーヒットノーラン
見ないと地獄に落ちるわよ?
天下を動かした茶人、千利休を市川海老蔵が演じた作品。さすがにしょっちゅう灰皿で練習してるだけあって、茶道の所作は見事。かみさん役の中谷美紀との濃い芝居合戦もなかなかだ。物語では利休の情熱やこだわりの基を描いていたが、彼が茶の力であそこまで上りつめた理由とはどうも結びつけられなかった。ただ見ていて、茶室という密室で、普段虚勢をはっていないとならない大名たちがほっとしたり、決断のためのアドバイスを欲しがったのは想像がついた。なんか利休って、細木数子みたいな感じ?
コメント

キャプテンフィリップス 6

2013-12-03 23:25:18 | ノーヒットノーラン
無人島に流れ着かなくてよかったね。
トム・ハンクス演じる大型貨物船の船長が、ソマリア沖で海賊に襲われ…って話。前半は貨物船の中でマシンガン持った海賊vs丸腰だけど船を良く知ってる船員たちの静かな戦いが見応えあった。でも後半脱出艇が舞台になってからは、狭い船内の圧迫感と「アメリカのいうことを聞かんやつらはこんなひどい目にあうかんな!」満載。緊迫感はあったけど、それだけだったなあ。無人島の方が生き生きしてたと思う。
コメント