今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

2012 7

2009-11-28 13:34:17 | ノーヒットノーラン
…すげぇ!
物語は2012年に地殻変動が起きて人類が滅亡しそうになるけどって話。最近は何でもCGで作り出されるから大概のことでは驚かないけど、これは久しぶりにすごい。クルマ、飛行機、地震、海、火山…アクションパニック映画のフルコース。この手の映画じゃ基地だったりビルだったりが爆破されたりするけど、この映画でぶっ壊してるのは地球。ケタがちがうわ。
ただ納得いかんのがエンディング。見てなくても予想つくと思うので書いちゃうが、あんたらの家族は助かって新しい生活が待ってるかもしれないけど、40億人くらい死んでるのを忘れてない?
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イングロリアル・バスターズ 4

2009-11-27 23:11:11 | ノーヒットノーラン
金返せぇ!
タランティーノとブラピが組んだナチス討伐ものってのは知ってたけど、もっとポップな感じを予想していた。タランティーノの良さってマニアックなオマージュだけじゃなくて、無茶苦茶だけど笑える部分とかカラっとした爽快感があるところだと思ってた。それがこの作品では悪趣味なシーンばかり連発でモヤモヤするばかり。あと無条件のヒールとしてナチスを引っ張り出すのってもういい加減やめないか?確かにヒトラーのしたことは許されないけど、その下のほとんどは自分の家族を守るために戦ったわけで、文化とか立場の違いだけなんだから。
2時間半も映画オタクの悪ふざけに付き合わされたわけだから、満足したやつから取ったカネをこっちに払って欲しいくらいだ。
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母なる証明 6

2009-11-26 14:37:50 | ノーヒットノーラン
母は強すぎ…。
ホン・ジュノ監督による母親愛情もの。殺人の濡れ衣を着せられたひとり息子を奪還するため、オカンがびっくりするくらいのバイタリティーを発揮する話だ。日本だったら「感動のハッピーエンド、母の愛は何より大きいんだ」的にまとめるだろうけど、この監督はいつもながらそうはいかない。理性を越えたなんか、生々しさというか凄まじさを強烈に印象づけられた1本だった。嫁さんには逆らわんとこ…。
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E.YAZAWA ROCK 6

2009-11-25 18:57:35 | ノーヒットノーラン
これでカンレキ?
曲には全く惹かれないが、そのカリスマ性にはとても興味があるヤザワ先生のドキュメンタリー。同時期公開ということでマイケルと比べられると思うが、別物だ。あっちは亡くなってるがこちらは60歳とは思えないほどピンピン。あちらは子供の頃からのスーパースターだが、こちらは18歳で広島から出てきた「成り上がり」である。ファン向けだけあってライブの本番部分が多く、インタビューやオフショットをもっと見たかったけど、これを見てヤンキーたちがヤザワに心酔する理由がちょっとわかった気がする。本人も語っていたようにマイケルと違い、ヤザワは30年以上スターの地位を「張って」いる。その原動力になっているのはありふれる才能とかじゃなく、「いつまでもカッコよくありたい」人並み外れたナルシズムだと思う。普通年齢と共に薄れ、挫折するその熱さを具現化しつづけている。それがヤザワなんじゃないかなと思った。
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風が強く吹いている 7

2009-11-20 23:23:03 | ノーヒットノーラン
映画としては突っ込みどころはいっぱいある、でもワシこんなん好きやねん!
主人公が自らのひたむきな姿勢でバラバラな個性のメンバーをまとめあげ、夢である箱根駅伝をめざす…競技も世代も違うけど、マンガ「キャプテン」を思い出した。ちょっとできすぎではあるけれど谷口…いやハイジの無垢な熱意や、あの寮生活ならではの連帯感に懐かしさを覚えて、すっかり引き込まれてしまった。キャプテンと違ってわずか2時間しかないので仕方ない面はあるが、ふりっばなしの伏線や、それぞれの個性の生かし方、スボーツものを盛り上げるライバルの存在にもう少し時間をさいて欲しかった。映画じゃなくて、この年末に2夜連続くらいでやってくれたら、来年の箱根を見る目がかわったのになぁ。
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笑う警官 5

2009-11-18 20:16:05 | ノーヒットノーラン
苦笑いの観客…。
自称チンギス・ハンの生まれ変わりこと、ハルキ角川の自信作らしい。原作はしっかりしてるし、役者も小粒だが集めた。なのに「なんでそ~なるの!」(欽ちゃん)。映画がお好きなのもわかった、お金と力をお持ちなのもわかった、アメリカに憧れつつも負けてたまるかと頑張ってきたのもわかった、でも監督はプロに任せようよ。一番笑えたのはエンドロール。本編に全く関係ないホイットニーの歌が流れる中、日本人だらけのキャスト・スタッフの名前がなぜか全てローマ字で流れる。nakagawake……中川家かい!
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理想の彼氏 4

2009-11-16 20:49:27 | ノーヒットノーラン
同料金は納得いかん!
毎度お馴染み「働くかっこいい都会女性のストレス解消ムービー」旦那に浮気されて子供を連れてニューヨークにやってきた40女がテレビ局に仕事をもらえて、かわいくて子供の世話がすきな年下の男の子と出会って…寝言は寝てからにしてくれ!見ててイライラしどおし、あ~そうですかとひたすら妄想を聞かされている感じ。試写会だったから我慢できたけど、あれで男から1800円取るのはあまりにも酷だ。たいした描写もないのにPG12指定だったが、その前に「男性が見る場合、途中退席にご注意下さい」くらい知らせた方が親切だろ。
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わたし出すわ 5

2009-11-13 23:00:39 | ノーヒットノーラン
かわいいフリしてあの子、わりとやるもんだね~と♪
じゃなくて、森田芳光監督久々のオリジナル脚本だけに期待していた作品だ。ふるさとに久しぶりに帰ってきた主人公が高校時代の仲間の望みに「私が出すわ」と大金を出す。現実の世界のでありながらファンタジー、設定だけでワクワクした。監督が言いたかったのは「お金と幸せの相関関係」だったのだろう。幸せに暮らす手段のはずの金を生きる目的だと勘違いしている人が多い現代に警鐘は鳴らしているとは思った。ただ今回は「何でそんなことするのか、何故そんなに持っているのか」誰でも感じる疑問に何となくしか答えていないのでモヤモヤが残ってしまったのが残念だ。
でももし、あなたの前に小雪が現れて「私が出してあげる」と言ったら、何を頼みますか?
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サイドウェイズ 5

2009-11-13 22:49:14 | ノーヒットノーラン
ダメなメイドインジャパン。
悪友の独身最後の週末に小旅行、女を引っかける事にしか興味のない悪友に苦笑いしながら、自分もちょっと恋をして、人生の寄り道ってのもいいかもと思い始める…そんな佳作「サイドウェイ」の雰囲気や美味しいところだけつまみ食いしてアレンジした作品。ワインは好きじゃないので水割りを飲みながらみたが、ワイン好きの女性にも媚びようと話を広げた結果、なんとも「ピントのずれた味」になってしまった。また俺が男だからかもしれないが冴えない中年男は笑えても、熟しすぎた美人女優は見るに耐えなかった。ワインは違うんだろうけど、女優はヴィンテージものよりヌーボーがいいよね。
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僕らのワンダフルデイズ 6

2009-11-09 21:49:25 | ノーヒットノーラン
器用貧乏。
53歳で余命半年としったおじさんが死ぬまでにやりたいこととして、高校時代にやっていたバンドを再結成した…という話。
病気や厳しい現実、懐かしい学生時代、心に刻まれた音楽、涙にしろ笑いにしろ要素は十二分にあった。だからかもしれないが、欲張りすぎてどっち付かずになってしまい、期待外れだった。学生時代をもっと丁寧に描いてほしかったし、憧れのマドンナとか子供たちとの関係とか、雑に振りっぱなしの要素もたくさんあって実にもったいない。あと、何のためにラクダ顔の稲垣潤一出したんだろう?
まぁそんなダメな点に目をつぶれば考えさせられることもあった。どのくらいあるかわからん余命だけど、ちゃんと充実させてますか?あなたなら半年どう過ごしますか?
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パイレーツロック 8

2009-11-04 23:02:43 | ノーヒットノーラン
これ!この気持ちだって。60年代、お堅いBBCに対抗して、船の上からイギリス全土に向けてロックを流しまくった海賊放送の話。海賊放送という言葉は知ってたけど、ただ無許可ぐらいに思ってたから、本当に船の上から電波を出していたのを見て驚き、羨ましいと思った。しがらみの多い陸上を飛び出し、自由な海の上で、個性的なDJたちがみんなが本当に聞きたいものを放送する。そりゃ国民は熱狂するはずだ。話は周りの先輩方からいろんなことを教わって成長していく童貞くんを軸に展開していくが、欲を言えば地上のファンたちのリアクションや禁を破るスリルを厚目にすることで、もっと船内の輝きがましたのにと思った。ただ最近、予算だ数字だ規制だネットだと言い訳がましい番組の作り手が、自分が目指す方向や番組について改めて自省しなくちゃと強く思わされたのは事実だ。
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無防備 7

2009-11-03 17:12:33 | ノーヒットノーラン
どよ~ん。
ちびまる子ちゃんにでてくる下に垂れ下がった渦巻きみたいなマークがほぼ全編でたまま物語は進む。事故で「ダンナに愛され、子供を産む」という「誰にでもできる生活」を失い、機械のように無機質に生きている主人公。偶然出会った妊婦の幸せに触れ、いい意味にも悪い意味にも振り子が動きはじめる。そしてクライマックス。そこにあるのは何か作り物全てがひれ伏しそうな究極のホンモノ、創造物。いろいろあるけど、全ての人生があの無防備な状態から始まってんだから。
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なくもんか 5

2009-11-02 21:19:55 | ノーヒットノーラン
そんな力まなくても、大丈夫。
主演阿部サダヲ、脚本は盟友クドカンで、笑って泣けるホームドラマを目指したそうだ。まあ、笑いという点では合格点だと思う。ただドラマとしては…。設定も伏線も雑だし、キャラクターがなぜそんな気持ちなのかに説得力がないから感情移入できない。二人の得意な「テンションの高さで気にならなくする」作戦もスベってる。ヒットメーカーだから許されるのかもしれないけど、人情とか家族愛とか大事なはずのモノをあからさまに作り物にしちゃって笑ってる、わかってるけど認めたくないその違和感がどうしても拭えなくて、全然心に響かなかった。
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THIS IS IT 7

2009-11-02 18:35:14 | ノーヒットノーラン
合掌…。
先日亡くなったマイケル・ジャクソンの最後(になるはずだった)ツアーのリハーサル映像。洋楽に疎い俺にとってマイケルといってもひょうきん族でウガンダさん(こっちも亡くなったなあ)がやってたスリラーとか、私生活での子供好きのイメージしかなかったけど、ビックリした。
ワールドスケールのスーパースターだ、正直ファンなら生で普通に歌うだけで充分満足だろう。それがあそこまで金や手間隙かけて綿密に作り込むか!不景気もあっていろいろ予算を削って楽に作ることばかり考えがちな世の中、トップがこれだけやってるんだからシモジモの我々も見習わなきゃ。予算は難しいだろうから、せめて手間と知恵だけでも。
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