今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

犯人に告ぐ 6

2007-10-30 00:30:31 | タイムリーヒット
画竜点睛の反対。
テレビを利用し、国民を巻き込んでやる行為を「劇場型」なんたらって最近言うけど、犯人側がよくやるそれを警察が使ってという話だ。井川遥がやったニュースキャスターや笹野高史さんがやった老刑事のキャラ設定はもっと丁寧にやった方がいいけど、フジがやりそうな刑事ものなんかと違ってシンプルでなかなか面白かった。ただ途中までの大騒ぎの割に真犯人の動機や計画、捕まり方があまりにもショボくてガッカリ。なんか最近の邦画の犯罪ものってほぼ100%ニートもどきが目立ちたいとか暇つぶしですごい技術使うもの。働かなくてもいい、家からでなくてもいいから、その能力を違うベクトルで生かしてほしいなぁ、彼らには。
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童貞。をプロデュース 6

2007-10-28 22:59:21 | タイムリーヒット
客観と親近感の狭間で・・・。
AVの監督さんが後輩の童貞くんに指令を出して、カメラで自画録りさせた異色ドキュメント。でも制作手法以上に異色なのは登場する童貞たちの異性観とそれを自己完結させるための理論武装だ。彼らが今まで童貞を守って?きた言い訳を話すたびに、場内には笑いが起きていた。でもオレには笑いより前に「へぇ~、そんな考え方あるんや」という発見とまるっきり他人事とも思えない親近感を感じてしまい、微妙な気持ちになってしまった。でも普通これだけ登場人物に自己投影できたら「頑張れ」みたいな気持ちが沸くもんだと思うけど、彼らにはちっともそんな気持ちになれなかった。だって童貞かどうか以前に男として、ダメすぎるヤツらなんだもの。
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象の背中 7

2007-10-27 21:43:31 | 逆転サヨナラHR
うしろ指!さされ♪るかも。
ガンで余命半年と診断されたサラリーマンが、延命治療ではなく、今までの人生を彩ってくれた人たちに会いに行き、最後まで「生きた」話。役所広司の熱演もよかったが、引き付けられたのは物語がよくありがちな去っていく人の寂しさや不安だけでなく、送る人々の堪らない気持ちを描いていたところだ。家族を残して死ななくてはいけない主人公だけでなく、突然「オレもうすぐ死ぬから」なんて言われた息子、旧友、兄貴、いろんな角度から「自分ならどうするだろう」死について考えさせられた。
ただ愛人に最期まで甘えたり、自分の気持ちだけで死ぬ事を決意したりと、かなり男の身勝手、ご都合よろしすぎな点もあるので、その辺りは高井麻巳子さんに是非感想を聞いてみたいなぁ。
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水になった村 7

2007-10-27 12:46:11 | 逆転サヨナラHR
少なくとも、ぽん酢しょうゆのあることではない(古!)
ダムの底に沈むことになった廃村にそれでも住む老人たちを15年も追いかけたドキュメント。まず驚かされたのは彼らのたくましさだ。電気もガスもない家に住み、道もなくなった山に登って山菜を取って生活する。20や30の若者でなく、70越えたオバアがだ。それも事情で仕方なくではなく自ら望んで村に戻り、そんな生活をしみじみ「幸せだ、神様に感謝してる」とさえ言う。しかしいよいよダムの底に沈むことになり、村を離れて便利な都会に移住した途端、惚けてしまう。人間は幸せな生活を得るために自然を切り開き、文明社会を築いてきたはず。でも幸せってなんだろう?ふと考えずにはいられない作品だった。
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クワイエットルームへようこそ 6

2007-10-26 19:10:05 | タイムリーヒット
自分はどっちだ?
松尾スズキ作、監督による精神病隔離病棟の話。限りなく普通に近い主人公が異常な人たちの中で・・・という展開だが、しんみりせず笑いも入った見やすい物語に仕上がっている。すごいのは脇役陣だ。大竹しのぶに蒼井優にクドカン、妻夫木をチョイ役で遊ばせるなんて、名前だけ派手なテレビ局製作映画にはない贅沢さだ。
話の中で何度も出てくるのは正常と異常、面白い人とつまらない人という世界を2分するボーダーライン。あいまいな境界のアナタはどちら側ですか?的なテーマなんだろうけど、それを確認したところでどうなるんだろう?よくいる「本当の自分探しが好きな自称頑張ってるOL」にはジャストミートだと思うけど、オッさんにはイマイチピンとこなかったというのが正直なところ。でも最後のオチはよかったなぁ。
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ルイスと未来泥棒 5

2007-10-22 22:04:33 | タイムリーヒット
なんと藤子の偉大なことよ。
白雪姫から70年。ディズニーが満を時して発表したCGアニメだというから期待して見に行ったけど、どうも乗りきれない。もちろんCGは見事なもんなんだけど、それを使って描く世界が今さら未来って!しかも発明好き少年とか未来から助けが来る設定は日本人なら、丸い顔のロボットものでずいぶん昔に見たことあるよなぁ。
最新の技術で作った「未来なんて古い」。なんか禅問答みたいになってきたぞ。
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グッド・シェパード 4

2007-10-21 21:45:20 | デッドボール
デ・ニーロも筆のあやまりか。
稀代の名優が俳優でだけでなく、監督でアカデミーを狙いに行った失敗作。CIAとアメリカのために自分や家族を犠牲にした男の話だが、単調→ダラダラ長い→とてつもなく眠い。そんな地味さをカバーしたかったのか、主演夫婦はトップスターをハメ込んだがこれも大失敗。A・ジョリーは陰が薄く、彼女である必要が全くない疲れた役だし、M・デーモンは全く演技で年輪を重ねられず、文化祭の演劇発表みたいなオヤジのまま。あれじゃ苦悩がどうとか以前の問題だろう。
役者としてのデ・ニーロは好きだけど、監督としてはイーストウッドとだいぶ差があるなぁ。
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ヘアスプレー 8

2007-10-21 18:32:19 | 逆転サヨナラHR
後ろの人には迷惑だったかもしれない・・・。
最近流行りのブロードウェイミュージカルの映画化。まだ黒人差別の残っていた60年代のボルチモアで太めの女の子がダンサーに憧れて・・・という話だが、そんなの関係ねぇ!ストーリーをしっかり伝えつつ、曲としても一流の歌と主人公の笑顔が最高。見ているうちにどんどん幸せな気分になっていった。ミュージカルものの場合、どうしても迫力不足になって「ナマ舞台みたいなぁ」となりがちだが、曲のテンポとかかる間隔のせいかそれを感じるヒマもなく、終盤は爪先や腰から沸いてくるビートを止めることができなかった。おとなしく映画館なんかでみたくない、体育館で踊りまくりたい、カラダが震える作品だ。
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パンズ・ラビリンス 4

2007-10-18 23:51:02 | デッドボール
ただただ違和感。
第2次大戦末期のスペインを舞台にしたダークファンタジーということで見に行ったけど、どのへんが面白いのコレ?辛い現実と逃避する妄想?の部分のバランスがあまりにも悪いし、改めて「一番残酷なのは人間」なんて言われても、新鮮さも発見も見当たらない。評論家やレビューの点数は高いみたいだけど、誰も幸せな気分になれないこんな映画、マニア向けでも俺は認めたくない。
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ミス・ポター 7

2007-10-18 12:31:05 | 逆転サヨナラHR
例えるなら、寒い朝のコーンスープみたいな。
世界で一番有名なウサギ、ピーターラビットの作者の人生を描いたこの作品、物語としての刺激はほぼない。でもそれでも満足できるのは絵のタッチに忠実なおおらかさに観客が取り込まれ、知らぬ間にホッコリした気分にさせられてしまうからだろう。それを支えたのは美しい田舎の風景ももちろんだが、レニー・セルウィガーの「華のない中年女やらせたら世界一」な演技だ。見ている女性に親近感、いや優越感すら与えながら画面を壊さない。ああいう女優は日本ではなかなかいないなぁ。小林聡美じゃちょっとアート系入るし、寺島しのぶじゃなんかエロいし。
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大統領暗殺 6

2007-10-14 18:57:40 | タイムリーヒット
反米かっ!
もしもブッシュが暗殺されたら、という設定で作られた「大統領の葬式ごっこ」。本人やチェイニーさんも出てくるし、途中から現実と虚構がわからなくなるくらい巧みなドキュメント風フィクションだ。確かにあり得ない話ではなく、どんな展開になるか楽しみだったのに、終盤は犯人探しに重点が置かれ、小さくまとまってしまっていたのがとても残念だった。
だってブッシュって今、死んだら最もデカいニュースになる男なはず。アルカイダだけでなく北のあの男はどう動くか?世界経済にどんな影響がでるか?ジャック・バウワーはその時何していたのか?・・・いろんな想像が膨らむわけで、そんなシュミレーションを是非見てみたかったな。
いろんな意味で興味があるXデーは10月19日。もうすぐそこだ。
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ブラック・スネーク・モーン 6

2007-10-14 18:06:47 | タイムリーヒット
いい意味で期待はずれ。
セックス依存症のクリスティーナ・リッチをサミュエル・L・ジャクソンが鎖で縛って監禁!そっちの趣味がなくったって前、いや期待が膨らむ設定だよな。
ところが見てると、それなりにそういうシーンはあるものの、全然やらしくない。2人が見せる心の闇にはなんかとても寂しくなったし、ブルースの旋律がジンジン胸に染みた。それにしてもサミュエル・L・ジャクソンは凄かった。くたびれた演技と対称的な目の覚めるような演奏。ああいうのがホンモノの役者であり、プロの表現者だと思うんだけど、どうかなエリカ様?
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ローグアサシン 3

2007-10-14 10:28:20 | デッドボール
わかってないなぁ。
プロモ出身の監督が「インファナル」シリーズみたいな男っぽい映画をうわべだけモノマネして作った駄作。ジェット・リーファンなので見にいったが、あの優しい表情の彼に冷血な殺し屋は無理があるし、ガンアクションなら他の役者でもできる。それ以外のキャストにしてもインチキくさい日系人ばかりで安物感にさらに拍車がかかっていた。物語も所詮雰囲気マネなので、設定は浅く展開は強引。リーやチョイ役にしても出番が少なかったケイン・コスギには気の毒なくらい全てが三流の出来で、一流だったのは見た品川の映画館の椅子くらい。フカフカで足を思いきり伸ばせて、肘掛けもメチャ大きかった。そんなファーストクラスの椅子だったから余計に眠くて眠くて。
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リトルレッド 4

2007-10-13 14:43:25 | デッドボール
餅屋と団子屋は似て異なる。
シュレックの亜流にあたる「捻った童話パロディ」。パチもんだけに粗い話だったし、そこにはひかれなかったが見にいったのは吹き替えの声優陣に興味があったからだ。渋い刑事役のケンドー・コバヤシは昔から思ってたとおり抜群の出来。バリエーションには乏しいと思うけど、あのタイプなら本職並の力があると思う。でもまるで期待外れで点数を下げたのが、主役の赤ずきんをやった上野樹里。バックステージでの悪評はともかく演技力はあると思っていたが、声優だとまるでダメ。演技というのがセリフ回しだけでなく、身ぶりや表情、雰囲気などの総合力だというのを改めて痛感した。最近話題づくりのために吹き替え版に安易にタレントや芸人を起用するケースが多いが、芸人のキャラクターは逆に登場人物に変な色をつけるだけだと思うんだけどなぁ。
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未来予想図 3

2007-10-11 19:52:08 | デッドボール
そのままにしときゃよかった。
元ネタのドリカム「未来予想図2」は確か高2の時だった。それから17年もトップアーチストであり続けているドリカムも、そんなに経っても映画になることができる曲の世界も一流だったんだと思う。
まだバイクも彼女もなかった田舎の高校生の勝手な想像の中にあったドラマが具体化するわけで、楽しみにしていた部分はあったんだけど、途中で久しぶりに昔の憧れの人に会って幻滅したみたいな気分になった。
サブストーリーにはいい部分もあった。泰造の花火職人も味があったし、松坂慶子のおかんの手紙にはちょっとウルっときた。その手紙の中に「一番大事なことはなかなか言えないから、ちゃんと言葉にした方がいい」という一節があったから、あえて書いておこう。
メインの女優、展開、ラストシーン、すべて五流でした。
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