今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

コクリコ坂から 6

2011-06-29 21:18:48 | ノーヒットノーラン
ちゃんと、届くんかなぁ?
スタジオジブリこの夏の新作。描かれるのは東京オリンピックの前年の横浜を舞台にした普通の高校生の話だ。多分、団塊の世代には懐かしいあるあるが満載なんだろう。閉塞感のある今と比べ、街も人も元気だった高度成長期を見直すのもいいかもしれない。でもこれ、ジブリがやる必要あるか?たしかに50年くらい昔の日本は信じられないくらい今と違って、ある意味ジブリの専門分野のファンタジーとも言えるかもしれない。でも、トトロやポニョを期待してきたお客さんにあれは伝わるんかな?腹が減ってマクドに行ったら、店員にバーガーの肉質の良さを延々語られたような違和感。作家性とメジャーとしての責任、バランス難しいなあ。
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127時間 8

2011-06-23 19:17:49 | ノーヒットノーラン
グサッ、うっ!
ダニー・ボイル監督による「岩に挟まれて動けなくなった兄さんの脱出劇」。上映時間は少し短いけど、その大半を一人と狭い岩場だけでカッコよく飽きさせずに見せきる展開と映像。「スラムドッグ」より「トレインスポッティング」を思い出し、唸らされた。究極に孤独な奮闘を見ながら考えたのは「自分ならどうする」と「自分のここまで生きてきた道」のこと。肉体的にも精神的にも、鋭い痛みを感じる作品だった。CGとか俳優のギャラとかにカネかけなくても、アタマ使えばいい映画は作れるってことだな。
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ガール・スパークス 4

2011-06-21 22:58:37 | ノーヒットノーラン
去年「川の底からこんにちは」で話題を集めた石井裕也監督の4年くらい前の作品。世の中や学校、バカな男たちに対して「ワケわかんない!」とムカついてばかりの恐らく胃が悪い女子高生の話。商業ベースで撮ってないだけによく言えば荒削り、悪くいうと雑。世界観へもなかなか入り口が見つからないし、シュールな笑いに挑戦しているけどことごとく失敗。主人公はやたらとムカつくを連発するが、だんだん見ているこっちにまで伝染してくる。
まあ来週から始まる次回作への布石として、レアなデビュー前のデモテープを聞いたくらいの気持ちでいようか。
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さや侍 4

2011-06-16 18:57:40 | ノーヒットノーラン
そろそろ誰かゆうたれよ。
ダウンタウン松本さんの3本目。オレは大日本人より、しんぼるの方が好きだけど、これはあかん。普通の映画を撮りたかったのか?やっぱり笑いにこだわりたかったのか?どっち付かずで中途半端。生きるため、武士のプライドを捨てて芸をしつつも、プライドの象徴でもある刀のさやを捨てられない「さや侍」が、テレビとはまるで違う映画の世界で、自分自身のアイデンティティーである笑いを捨てきれずにいる松本さんと被ってしようがない。だから映画監督としての彼と同じようにパッとしない作品になってしまった。さやも捨てた侍の力を次は見せてほしい。
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奇跡 7

2011-06-14 21:25:59 | ノーヒットノーラン
ネコのエサじゃないよ。
「誰もしらない」の是枝監督による九州版スタンドバイミー。ストーリーはもともと新幹線開通にあわせてあった企画なんだろうけど、あざとくない子供たちの演技、それを引き出した監督が素晴らしい。特にオーディションで選ばれたという主演のまえだまえだ。漫才は「よく練習しました」という感じだけど、演技はハイレベル。「子供らしさを演じている子供」を演じることができている弟、もう背中で演技できている兄。モデルあがりの大根役者に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ。特に劇的な大冒険も感動の涙もないけど、胸がちょっとワサワサして、ほんのり笑顔が浮かんでしまう…かるかんのような作品だわ。
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クラシコ 7

2011-06-09 21:44:36 | ノーヒットノーラン
嫌いだけど、わかるなぁ…。
サッカーのJFLの下、北信越リーグでしのぎを削る長野と松本を追ったドキュメント。と言っても主役は選手じゃなくてサポーター。簡単にいうと4部のチームを3部に上げるために命かけちゃってるおっちゃんらが語る想いの総集編だ。正直、サッカーの面白さは全然わからんけど、地方の人たちが地元のチームに自分たちの誇りを勝手に乗っけて応援する気持ちはわかるような気がする。それは地域の一員であるという安心感の確認だったり、団体で起こす巨大なパワーの一員だという自己充実感だったり。そこで中央に対しての地理的コンプレックスを解消したつもりになって、気分よくなる。最たるものがトラキチの連中だろう。昔はその対象が高校野球の地元校だったのが、今はサッカーなのか。
チームに対し、トップに上がれるかもしれないという夢を持たせ、そこに自分を投影するサポーターや子供たち。本当にうまくできたシステムだ。これをラグビーに生かすなら…後半はそればかり考えていた。
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メアリー& マックス 7

2011-06-09 18:03:40 | ノーヒットノーラン
子供は入場禁止!
オーストラリアで作られたクレイアニメーション。パッと見はウォレスとグルミットみたいだが、全然違うので注意!
オーストラリアの少女とニューヨークのおっちゃんが数十年に渡ってやりとりした文通の話だ。と言っても微笑ましい話ではなく、少女は家庭におっちゃんは精神に問題を抱えた「生きるのに不器用な」2人なので、陰惨な話になっていく。でもそれをクレイアニメーションのタッチでカバーし、二人がそんな中で見つけた大切なことへ展開していく。これ実話ベースの物語なんだけど、実写じゃ辛くなるし、絵のアニメだと違う要素が入りすぎる。1日わずか4秒しかとれないクレイアニメーションでコツコツ積み上げたからこそ、込められたメッセージの説得力が増す作品だったと思う。
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2011-06-08 23:37:46 | ノーヒットノーラン
白木屋の湯飲みに書いてありそう。
1970年前後、学生運動末期の活動家とジャーナリストになりたかった若者の昔話だ。地味な作品だけど、個人的に学生運動の話は興味がある。理解できないからだ。大人への参加直前で、型にはめられることに抵抗したがる大学生の有り余るエネルギーは今も昔も変わらないと思う。でも思想や理想が簡単に倫理観を覆すのはわからん。たとえ倒すべき体制から押し付けられたルールでも、人を殺していいってことにはならんやろ。あとかなり賢い部類の学生が活動していたにも関わらず、誰ひとり先を読んでなくて、勢いだけでやっている熱病状態なのは理解に苦しむなぁ。
それを時間がたってガッチリ落ち着いてから「あの頃は無茶苦茶だったけど、楽しかったなぁ」なんて泣かれても…あの時お~れは、馬鹿だった~♪
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もしドラ 4

2011-06-06 21:59:08 | ノーヒットノーラン
一言で言うと、ちゃちい。
かしこぶりたい人たちが200万人?も買ったベストセラーを勢いに乗って映画化してしまった珍作。ドリフ大爆笑で実証されているように「もしも…だったら」なんて、コントにはなっても長くは持たない。それをイノベーションを曲解して伸ばしちゃったもんだから、そりゃもう大変だ。多分ドラッガーの書いていることは正しいんだろうけど、当てはめ方があまりにも無理矢理だから青春ドラマとしても野球映画としても破綻している。またもっともらしく出てくるドラッガーの言葉すら「目的を見つけて、真摯に努力すれば、結果がついてくる」なんて、それじゃ普通のスポ根ものやん。現実も野球も映画もそんなに甘くないってことのマーケティング不足ちゃいます?秋元さん。
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手塚治虫のブッダ赤い砂漠よ!美しく 3

2011-06-03 21:24:42 | ノーヒットノーラン
いや、ブッダまげたわ。
タダ券をもらったから見に行ったけど、こりゃまたやっちゃったわ東映。アニメのクオリティも声優もダメダメ、特にシッタールタとその親父の王。なぜ彼らを起用したのか?政治以外に考えられない。誰がこのタイミングでこんな企画通したんだろう?しかもこれが3部作だってんだから、そりゃひっくり返るわ。こんなもんにカネ使うなら、宗教法人から税金取ったらええねん!
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GUNTZ PERFECT ANSWER 6

2011-06-01 00:09:18 | ノーヒットノーラン
ガンツだけに…。
後れ馳せながら見に行ったガンツのまとめ編。前作で広げたいだけ広げた世界観を収束するのにほぼ2時間半は必要だったのだろうか?途中まではエンターテイメントとして面白かったけど、最後はほぼ夢オチやん。丸くパーフェクトに納めたというけど、オレはそうは思えないなぁ。
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