今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

幸せカモン 6

2013-01-31 23:03:47 | ノーヒットノーラン
霊長類最強?
ミュージシャン松本哲也とその母親の実話ベースの物語。ヤクザなダンナのせいで夜の仕事につき、シャブ中というボロボロな人生の母。でも彼女を最後のところで何度となく踏みとどまらせたのは、息子へのひたむきな愛情だったという話だ。母親役の鈴木砂羽は素晴らしい。ボロボロなのに明るさを失わず、かわいささえ見せる。典型的ダメ親だけど嫌悪にはつながらないキャラクターを見事に演じたと思う。あかんのは監督。撮り方も素人くさいし、羅列しただけでメリハリがない。.泣かせるならちゃんと盛り上げどころ作らないと!でも母の愛は偉大やっちゅうはなしや!
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遺体 7

2013-01-31 17:34:16 | ノーヒットノーラン
生き残ったもんの、責任。
西田敏行主演、君塚了一監督。でもエンタメ色や混じり気なし、釜石の遺体安置所での物語だ。ただ淡々と時は流れ、泣かせどころも盛り上がりもない。でもそれが当たり前なのだ。もちろんドキュメントではなく「お芝居」なのだが、役者陣の気持ちがこもった表情に、見ていてたまらない気持ちになった。この気持ちを忘れないことが、自分たちにできることの最初の1歩だと思う。
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みなさん、さようなら 6

2013-01-28 23:14:45 | ノーヒットノーラン
これも、ファンタジーやな。
ふつうボクらが知っているファンタジーの登場人物は魔法の国とか、未来や過去なんかの知らない場所に旅にでる。でもこれは逆に小学校を卒業後、自分の住んでいる団地から一歩も外に出なかった少年の青春物語だ。時代設定が自分の数年上のほぼ同世代だし、細かい美術もしっかり当時の感じになっていたから、卒業28年目の自分としては懐かしさいっぱいだった。学校の体操服を売ってたスポーツ店、コロコロコミックを立ち読みしてた本屋、団地の中の広場で対戦した野球チームのみんな、どうしてんのやろ?後半のブラジル人のくだりは削って、団地を出て行った人たちのその後や戻ってきてのからみにしたら、もっと面白くなったのに。
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かぞくのくに 6

2013-01-28 23:02:15 | ノーヒットノーラン
ただただ、いたたまれなくて。
去年のキネ旬1位の凱旋上映?を見逃していたので見に行った。北の国から病気治療のため25年ぶりに一時帰国した兄とそれを迎えた家族の物語。日本人からはとても理解できない理屈と命令で動いている国があること。そして洗脳とかそういうことでなく、そこで暮らす人たちはそうやって生き抜くしかないこと。今も全く変わらない現実にたまらない気持ちになった。 ただ個人的には映画館でお金払ってこういう気分にはなりたくないなぁ。
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ライフオブパイ 4

2013-01-25 23:36:44 | ノーヒットノーラン
いろんな意味で、え?
遭難して227日間、トラと「太平洋ふたりぼっち」だった少年の話だ。まず最初に断っておくが、実話ちゃうよ。トラに対する緊張感から生への意欲が高まり、さらにはトラへの友情を感じ…るわけないやん!文明社会から一番隔絶された孤独な状況、有無をいわさない自然の力強さ、それを西洋人の大好きな神様に結びつける感じが、いくらCGでうまく作ってもあざとくてイヤだった。異常に長いのに意味はあまりないフリでは睡魔に漂流させられかけたし、海での出来事も冒険ごっこ好きな小学生ならともかく、大人が見てあれ面白いか?高い評価に疑問だらけの1本だ。
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フラッシュバックメモリーズ3D  8

2013-01-24 18:41:46 | ノーヒットノーラン
なんじゃあ!こりゃあ!
正直、3D映画は嫌いだった。値段高い上に画面くらいし、メガネうっとおしいし、奥行きは感じるけど別に必要とも思えない…でもこれはすごい。ベースは交通事故で記憶障害を負ったミュージシャンのドキュメント。彼が体験したのに覚えていない過去や闘病記が一番奥に、字幕で表現した考えや気持ちが真ん中に、そして一番手前に彼らのライブが、フォトショップのレイヤーのように重なる。それぞれが融合することなく浮遊感をもって存在し、違う時間が流れる。これは3Dでしかできないわ。目からウロコがおちた。新しい技術が生まれ、開発者たちが使う方法だけを見て「大したことないわ」と思ってたところに、「だったらこうしてみたら」とインディーズらしいアイデア溢れる提案。内容も手法の革新性も、ココロに残る1本だった。
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東京家族 6

2013-01-21 11:42:58 | ノーヒットノーラン
変わるもの、変わらないもの。
山田洋次監督が小津監督の「東京物語」(1953)をリメークした1本。オリジナルが偉大なだけに、ネットでの声は批判も多いが、山田監督らしい作品になっていると思う。自分が一番良かったのは妻夫木くんとお母さんが寝る前に2人きりで話すシーン。50年以上時代がちがうんだから、もちろん東京も家族も全然違う、見る観客や映画の置かれた環境もぜんぜん違う。でも変わらない部分もあるんだよ、変えちゃいけない部分もあるんだよってメッセージを感じた。ただオリジナルを意識しすぎて、物語やキャスティングにバランスの悪さや気持ち悪い歪みがあったのも事実。「もう取り戻せないんだろうか」「これから大変な時代だけど」…なんか悲観的、無責任な台詞が多いのも気になったなぁ。若者の未来だけに頼った「ハッピーエンドのようなもの」には違和感があった。
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TED 6

2013-01-18 19:00:29 | ノーヒットノーラン
期待しすぎたかなぁ。
しゃべれるようになったテディベアが、持ち主の少年と一緒にトシをとり、二人して大人になりきれない中年に。かわいかったテディがやさぐれたオヤジになるって設定だけで見ることは決定。予告で笑わせてくれた下ネタも大好物。だけどイマイチ満足感が薄いのはかなりベタベタな展開だったからか。コメディなんだから、とか言われそうだけど、あれだけいろんなくすぐりを入れるんなら、ストーリーでも唸らせて欲しかった。でもこれをデートで見て大丈夫なんだろうか?テッドたちみたいに、誰か一人暮らしのヤツの部屋で、野郎ばかりで発泡酒飲みながらがベスト!な映画だよ、これ。
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二つの祖国で 日系陸軍情報部 6

2013-01-17 21:30:07 | ノーヒットノーラン
勝者で恩人で犠牲者。
前作「442」に続き、太平洋戦争で米軍側で活躍した日系人の証言を綴ったドキュメント。アメリカ人でありながら日本の言葉や文化を理解できた彼らが戦中と戦後に果たした役割の大きさに驚かされた。442部隊はヨーロッパ人に大和魂を見せつけた米軍だったが、MISが相手にしたのは親戚、下手すると親兄弟すらいる日本人。そこを敵として戦う葛藤、そして終戦後に見せた思いやり。他の国の人たちではこうはいかないんちゃうかな?日本人としての誇りを感じた1本だ。
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渾身 7

2013-01-15 21:34:24 | ノーヒットノーラン
出汁巻きひとつ!
舞台は隠岐の島に残る古典相撲。かつて島を逃げ出し親にも勘当された青年が、島に戻り相撲に挑戦することで、信頼と家族を取り戻していく話だ。ストーリー的には「どストレート」悪く言えばヒネリもないし、え?と思うムダなカットもたくさんあった。でもそれをカバーしているのは役者陣のタイトルどおり渾身の演技。テクニックとかじゃなくて必死さが伝わってくるから、相撲に非常に緊張感があってよかった。田舎のしがらみとか面倒くさい人間関係もあるけど、自分がこの良さのわかる日本人で良かったと思わせてくれた1本になった。
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拝啓、愛しています 8

2013-01-12 14:48:38 | ノーヒットノーラン
じわ~。
口が悪くて怖がられているが実はやさしい爺さんと、身よりもいなく孤独に生きてきたおばあさんのラブストーリー。もちろん若い男女と同じわけなくて、いろんな事情があったり、死という避けられないゴールも目前で。でもこの2人がかわいくてたまらない。いくつになっても恋が灰色の日常をカラーにしてくれる、いくら人生経験を積んだってカッコわるい。周りの人たちの暖かさもあって、心がじんわり熱くなる1本だ。
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恋愛だけじゃダメかしら 5

2013-01-07 21:15:06 | ノーヒットノーラン
あかんに決まっとるやろ!
キャメロン・ディアス主演の妊婦コメディ。望んだり望まなかったり、でも妊娠した5組のカップルの戸惑いと奮闘を描いた作品だ。コメディだし、「うまれる」みたいなドキュメントを見たあとだと、作り物の薄っぺらさは目立ってしまうのだが、赤ちゃんの可愛さと子どもを授かったカップルの幸せそうな表情は幸せな気持ちにさせてくれるからいいや。あとイクメン軍団のひとりが言ってた「しんどいけど何より幸せ」には激しく同意できる。ただ一番アカンのは邦題。これじゃ「恋愛なんてゲームじゃない?」みたいな軽い姉ちゃんが運命の人に出会って改心するショボショボ作品みたいやん。
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ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ 5

2013-01-05 12:28:57 | ノーヒットノーラン
うちはいいや。
プロになるため、バレエ学校への奨学金を得るため、世界中からダンサー志望が集まるオーディション。お嬢様、天才少年、キツいステージママつき日本人ハーフ、養女になったアフリカの孤児、家族の生活がかかったコロンビア少年、そこに参加する様々な子どもたちを追ったドキュメンタリーだ。バレエのことはよく知らないが、小さなころから厳しい鍛錬と投資が必要なんだなぁというのはよくわかった。多分、ゴルフとかフィギュアスケートとかも同じ、自分の夢を子どもに託した裕福な親あってのレッスン。それだってモノになるのはほんの一握りなわけで、なんらかの理由で断念したら…結果論だけど成功者ばかりでそこを描いていないのが、作品としてはイマイチだった理由だ。親として、子どもに期待する気持ちはメチャメチャよくわかる。でも将来を決めつけるんでなく、選択肢を増やしてあげることが重要、それを強く感じた。
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