今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

一命 4

2011-10-25 21:59:37 | ノーヒットノーラン
気持ちわる~い。
生活に困り、狂言切腹でカネをたかろうとするが見破られて、無残に切腹させられた浪人と、復讐する彼の義父の話。テーマとしては人間の情けと武士の面子、面目なんだろうけど、なんかしっくりこない。最近の反社会的な人たちじゃないけど、武士は切り捨て御免 なんていうとんでもない特権階級に君臨するのと引き換えに非常に厳しい武士道の上で生きてきたはず。それが立ちゆかなくなったからといって、人間として間違ってるなんて言うのは反則だし、建て前の世界だなんてことは百も承知だと思う。それを目をひんむいて歌舞伎口調のまんまで歌い上げる海老蔵と、あれを3Dで撮ろうという監督のセンスが、やっぱ気持ち悪!
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猿の惑星 ジェネシス 6

2011-10-18 21:39:50 | ノーヒットノーラン
よ~できてるやん!
ハリウッドで大流行のSF前日談もの。元の映画のファンである程度動員できるし、当時よりできることの幅はグンと広がってるから、グレードアップに見える。この作品も「猿が人間を支配する」というインパクト勝負の設定にしっかり納得できる説明をつけているだけ、よくできていると感心した。人間が手を触れちゃいけない神の領域に手をだしたことが、あの結果を生むという話なわけだけど、あれだけCGでないものをあるように作り出すというのも、かなり神に近いような気がするんだけど。大丈夫か?人間。
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電人ザボーガー 6

2011-10-17 20:56:10 | ノーヒットノーラン
オトナの、オモチャ。
板尾さん主演で70年代のロボットものを復刻?した作品。カネも技術もある大人たちが、飲みながら昔を懐かしがりながら、そんな現場の空気が伝わってくる。見ている側は「こんな作品に時間とカネを費やした後悔」と「子供時代に楽しんだワクワク」、そして「造りの粗さからくる爆笑」が互い違いに襲ってくるので少々混乱するかもしれない。でもそれはミス・ボーグと戦う大門だったり、巨大化したアキ子が感じていた葛藤と同じなんだ…って能書き垂れるより、ダメな友達同士集まって発泡酒でも飲みながらDVD見たい作品だわ、これは。
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チェルノブイリハート 6

2011-10-15 00:39:45 | ノーヒットノーラン
見ながら、見ていられなかった。
チェルノブイリの事故が20年たったあとも残す傷痕を撮影したドキュメント。百歩譲って当時逃げ遅れたオトナは仕方ないとしよう。でもこの作品が捉えているのは当時の赤ん坊、被爆した大人がその後作った子供たちなだけに切なすぎる。福島で今起こっていることが、今後どんだけ影響するのかは正直想像つかない。でも、原発を仕方ないとは言えないし、そう言う人にはこれを見ての感想をうかがいたい。
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アジョシ 4

2011-10-13 23:27:05 | ノーヒットノーラン
確かにかっこいいけれど。
それだけを見せたかった映画。レオンと言うには少女との関係や描写が薄過ぎるし、ウォン・ビンの男前でおしすぎで最後にはイライラした。カッコいいアクションも結構だが、それを納得させるストーリーの説得力は不可欠だ。そこを間違えるとこの作品みたいな中途半端なプロモーションビデオもどきになっちゃうんだな。
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ツレがうつになりまして。 7

2011-10-12 23:37:58 | ノーヒットノーラン
結婚してて、良かった。
ダンナが真面目をこじらせて鬱病になり、マンガ家の嫁がそれを支えながら描くマンガで進行していく夫婦の物語。光るのはなんと言っても堺雅人の熱演。もちろんやたらモノローグで心境を語る役の多い演技派、宮崎あおいもしっかりやっているが、まあ彼女は替えがきく。でもツレは彼以外思い浮かばない。オトナの男たちが共通して持っているダメで弱い部分を凝縮した役をこなしていた。涙腺がヤバくなったのは教会のシーン。「健やかなる時も病める時も」…そうやなぁ。「割れないでいることに価値がある」ウチも何とか割れてないかなぁ。映画を見てほっこりした気分になり、生まれたカミさんへの感謝を伝えようと家に帰ったら、息子たちに囲まれてガーガー鼾かいてた。…
なかなかうまくいかないねぇ。
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幸せパズル 4

2011-10-12 23:11:49 | ノーヒットノーラン
女は灰になるまでってか?
主婦に専念、子育ても一応終わりかけになったおばちゃんが50才の誕生日プレゼントでジグソーパズルに開眼。人生が変わっていくというアルゼンチンの話だ。見ている間、ずっとアタマにあったのは現役復帰の4文字。女性は結婚、出産、子育てのために一旦オンナを引退して母になる。でも母が終わると反動で弾けて「ヨンさま~」オンナに現役復帰だ。カネも時間もある程度あるし、気持ちはタイムカプセルを開けたように若いまま。そうなるんだろうなぁと想像はつくけど、年代も性別も逆、ねじれの位置の自分が共感しようってのがはなから無理な話で。
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リアルスティール 7

2011-10-11 22:08:13 | ノーヒットノーラン
これがホントのテッパン!
スピルバーグ製作によるダメおやじと息子、そしてロボットボクシング用オンボロロボットの物語。それだけ聞いてはじめはウォーリーとかあっち系の「心の通ったロボット」の話だとおもってたし、その通りならガッカリしただろう。でも違った。ロボットは出てくるけど、あくまでツールとか媒体でしかない。描かれていたのは「夢に破れた自堕落なオヤジが息子に成長させられ、再起する」スーパー人間くさい物語。そんな話に3人も息子を抱えたダメおやじが反応しないわけがない。展開はベタベタでもクライマックスは気持ち良くジーンとさせてもらった、「息子にカッコいいところ、見せられて羨ましい…」とは思いながら。見つめる女性は一応でてくるけど、オマケ程度。男子と元男子のための映画だ。
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僕たちは世界を変えることができない 5

2011-10-07 22:07:23 | ノーヒットノーラン
え?逆ギレかよ。
今をときめく向井くん演じる大学生が、仲間たちと一緒にカンボジアに小学校を建てる話。これ、ズルいわ。イケメンで目の保養をするために来たバカ姉ちゃんが、何かいい人になったような気分で映画館を出られるもん。実話ベースの物語でその人たちのドキュメンタリーも見たけど、この作品はその上澄みだけ。苦しみやイヤなことを見せてないから、その反対側にある達成感が伝わってこない。モデルになった大学生は大嫌いなタイプだけど、やってること、動いたことは素直にすごいと思う。でもその美談を利用し、宣伝の話題のために俳優を親善大使にでっち上げたりするオトナたちがもっと嫌い。
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極道めし 6

2011-10-05 21:44:03 | ノーヒットノーラン
日本人で良かった。
好きなものを自由に食べられない刑務所の雑居房で、囚人たちが「今まで一番うまかったメシ」の話で戦う。出てくるメシはラーメンやホットケーキ、オムライスなどシャバでは普通のモノばかりだけれど、そのバックにあるストーリーが腹の虫を刺激する。すごい素材も天才的な腕もない。でもどの料理も作る人が喜ばせようと気持ちを込めたものばかり。こないだまで旅先の海外で合理的とか経済的なだけ、食えて腹が膨れればいい、みたいなメシを食べてた身には溜まらんかった。自分ならどんな話するだろう…初めての海外一人旅だったので、ハンバーガーとホットドッグばかりだったニューヨーク。42番街でYOSHINOYAのオレンジの看板を見つけて迷うことなく中へ。日本を出て1週間も経ってなかったけど、あそこで飲んだ味噌汁は身にしみたなぁ。
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モテキ 7

2011-10-05 09:22:39 | ノーヒットノーラン
これは妄想のデコレーションケーキや!
と彦麿呂が言ったかどうかはしらないが、テレビ東京でやってたドラマの続編という形の映画化。非モテ民でモヤモヤしてる森山未来の周りに長澤まさみを筆頭にタイプの美人が集まってきて、ウヒャウヒャ!という話だ。同じ愛とエロがテーマながら、直前に見た作品とあまりにも違いすぎて最初は戸惑った。それでもセンスのいい、型にはまらない演出や長澤まさみの可愛さにすっかりやられ、いつのまにか意識から森山未来が消える。そう、ハメ撮りのように見ている自分と主人公が一体化してしまい、他人事じゃなくなるのだ。あとは美人たちと夢の世界で‥…。映画もディズニーランドも非現実の疑似体験をさせる娯楽だが、男たちを喜ばすには精巧なCGや3D、張り巡らせられた伏線なんかいらない。ちょっとスキのある長澤まさみだけいれば必要充分なんだ、ウォーッ!
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監督失格 7

2011-10-05 00:03:04 | ノーヒットノーラン
AVより、もっとハダカ。
今まで見たドキュメンタリーは監督が対象に近づいて、その姿を切り取るものだった。もちろん作り物や演技ではないが、対象の選択や切り取り方には監督の意図がはたらくし、その意図こそがドキュメンタリーを通して伝えたい内容だったりする。でもこの作品は違う。メインの出演者は監督本人と恋人のAV女優。2人の間に起こる紆余曲折の映像を振り返りながら監督がやりたかったことは、若くして亡くなってしまった彼女と自分自身との決別だ。映画というものは本来、見せる人に何を伝えたいか設計して作らねばいけないはずで、そういう点では監督失格かもしれない。でもカメラの前で喜怒哀楽を見せる監督の姿だけで、見る側の心にズシッと響くものがあった。だから、失格ちゃうと思うな。
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エンディングノート 8

2011-10-03 22:59:47 | ノーヒットノーラン
死ぬために生きること。
末期ガンの告知を受けたおじさんが、最期の日を迎えるため、生き抜く姿を実の娘が撮影したドキュメント。エンディングは決まってるし、劇的なことは起こらないけど、誰もが必ず迎える「自分や身近な人の死」へのシミュレーションとして、胸に深く突き刺さる作品だった。医者が「どうしてあんなに元気なのかわからない」と不思議がるくらいの科学を超えた生命力。そんなふうになっても「大切な家族に迷惑をかけずにちゃんと死ぬ」ために準備しようと奮闘する姿。近い将来のことが頭をよぎらずにはいられなかった。
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