今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

ちいさな哲学者たち 7

2011-07-29 21:32:58 | ノーヒットノーラン
うちはムリかなぁ?
フランスの公立幼稚園で行われている園児対象の哲学の授業のドキュメント、というか記録映像。集まっているのは特に優秀とかではなく、人種もバラエティに富んだ普通の園児たちだ。でも、はじめこそ戸惑いを見せたものの、慣れてくると幼稚園児たちが、愛、友達、大人と子供の違いなどしっかりしたテーマについて活発に考え、意見を交わす。見ているこっちも自分ならどういうか考えていると、それよりはるかに適切な答えが4歳児からポンポン飛び出してくる(涙)。子供ってすげぇ!哲学するって頭のトレーニングとしてはなかなか面白いやん!新たな発見があった。うちにも幸い?あのくらいの息子がいるので、明日にでも試してみるか!「自由ってどういうこと?」って。
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小川の辺 5

2011-07-27 09:02:27 | ノーヒットノーラン
ヒガシはすごいけど。
ヒガシ演ずる侍が、正論を吐いたために藩を追われた妹の旦那を切る命令を受ける。葛藤を抱えながら江戸まで追う。原作の藤沢周平にしてみたら、そのシンプルな物語の中で、それぞれの立場、愛情などで揺れる心情を描きたかったんだと思う。でもこの作品、とにかく歩く。心情描写や関係説明より、笠かぶってうろうろするシーンが多すぎる。そのあたりのバランスの悪さと菊地凛子の起用だけにはどうしても納得がいかない。
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イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ 8

2011-07-26 14:02:38 | ノーヒットノーラン
メチャメチャ、カッコえ~!
正体不明ながらストリートアートの超有名アーティスト、バンクシーの監督映画。ストリートアーティストを撮影しまくっていて、バンクシーも心を許したおっちゃんのドキュメントという形をとってはいるが、どこまでホントか全くわからない。見ていて感動したのが、バンクシーのセンスの良さ。アート作品のクオリティはもちろん、素材の選び方、アピールの方法、そしてこの映画の作り方、大人のイタズラとしては最高峰だ。そこまで達した彼(彼らかもしれないが)だからこそ感じるであろうアートというモノの社会での存在価値、おかしな評価基準、愚かな大衆。そのあたりをおっちゃん改めミスター・ブレインウォッシュとの比較で痛烈に皮肉る。おっちゃんが実在するのかを含め、映画館を出てからもずいぶん楽しめた。エッジの効いたスルメみたいな作品だ。
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海洋天堂 7

2011-07-22 23:58:36 | ノーヒットノーラン
そう、それが当たり前なんだけど。
ジェット・リーが脚本に惚れ、ノーギャラ、ノーアクションで演じたという作品。リー演ずる余命少ない父親が、自分が死ぬとひとりになってしまう自閉症の息子に、残された時間で生きるすべを教えようとする。残り少ない命を削り、ただひたすらに息子の幸せだけを祈る父親。心のこもった熱演もあって、見ていて本当に切なくなる。でも、自分だったらどうするだろう?…考えたらどんな親でも同じことをするんじゃないかと思った。「全ての平凡で偉大な両親たちに捧げる」息子が産まれたこの日に、スクリーンで見たこの言葉を胸に刻み、平凡でも全力で可愛がってやろうと思った。
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ハリー・ポッターと死の秘宝part2 6

2011-07-22 23:51:43 | ノーヒットノーラン
いやいや、お疲れさまでした。
ご存知、ハリー・ポッターシリーズの第7作、そしてラスト。第1作を一緒に見に行った時には初々しい彼女だった人が、息子を3人も産んだ肝っ玉母さんになるねんから、そりゃハリーたちも年取るわな。特に西洋人は若い頃かわいい分、劣化が激しい。巨万の富と引き換えに人生が狂っちゃったハリーはもちろん、ドラコやロンのおっさん臭さったらなかったわ。まあそれを逆手に取ったエンドはよかったけど。多分7作品全部見たけど、最初が一番良かったなあと思うのは、CGで描いた魔法の世界が新鮮だったからか、それとも嫁さんが新鮮だったからか。
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大鹿村騒動記 5

2011-07-19 23:52:10 | ノーヒットノーラン
追悼 原田芳雄さん。というつもりなど全くなかったのに、鑑賞を予定していた日に訃報が飛び込んできてビックリした。物語は300年続く大鹿歌舞伎の舞台、大鹿村での人情喜劇なんだけどキャストはすごい!三国連太郎から松たか子まで、日本映画に深みを与えてくれるベテランキャストが揃い踏み!マスターズリーグかと思ったもの。もちろん、原田さんの熱意に賛同したそれぞれの役者さんはきっちり自分の役目を果たしているんだけど、残念ながらその原動力になったはずの大鹿歌舞伎の魅力が画面から伝わってこない。クセのある怖いオヤジとしての存在感は抜群だった原田さんの遺作。監督ももう少し丁寧に作ってくれたらよかとのに。合掌。
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カーズ2 6

2011-07-16 00:43:16 | ノーヒットノーラン
クルマだしね。
幼稚園と小学校のうちの息子たちが全然興味を示さなかったシリーズ2作目。クルマが喋って人間のように生活するという設定が逆に首を絞めているような気がした。キャラクターにどんな表現つけたくても、道路とメカに縛られる。結果、描けるのは「友達を大事に」だけになっちゃった。スパイとか策を構ずればどんどん苦しくなる。クルマが大好きな子供たち相手だけではしんどいと思うけど。
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無常素描 6

2011-07-14 17:27:45 | ノーヒットノーラン
ううん…。
東日本大震災から1ヶ月後に現地に入ったカメラが切り取った素描(スケッチ)。点をつけるのに悩んだのはあまりにも素材だけだから、また素材に力がありすぎたから。音楽やナレーションはもちろん、一切加工はなし。なかなか現地には行けないけど、あそこであったことを少しでも見て焼き付けておきたいと、覚悟して見に行った作品だけど、採れたてキュウリに塩だけふったこれを「料理」としてどう評価すればいいのか?カメラはすでにテレビで入っているわけだから、そこが見落としている何かを見つけてほしかったなぁ。
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アンダルシア女神の報復 5

2011-07-07 12:32:52 | ノーヒットノーラン
あれ?オッパイポロリは?
青島くんと海猿が事件の捜査を名目になぜかヨーロッパの観光地をくまなく巡る「インターナショナル土曜ワイド劇場」あ、フジテレビだから火曜サスペンスだっけ?お金がなくて海外にはいけないOLさんがつかの間の旅行気分を味わうにはピッタリの中身ゼロ。映画だから不必要にスケールアップされた事件の全てはもちろん最後に犯人が全部話してくれるからご安心。あとはスキーで冷えた後、温泉に行ってくれれば完璧だったのに。
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ハングオーバー史上最悪の二日酔い国境を越える 6

2011-07-05 22:10:54 | ノーヒットノーラン
アメリカ人ってアホやなぁ。
バチェラーパーティーでメチャメチャになって翌朝起きたらとんでもない状況、しかも全く記憶なし…舞台はバンコクにしたけど、あとは全く同じパターン。第1作は下らなくて大好きだっただけに期待したけど、裏切ってくれることはなかった。まあ連中が汚いカウチで瓶のバドワイザーとスナック菓子を楽しみながら、ケーブルテレビで見るタイプの映画だから、これはこれでいいんだけどね。
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マイティ・ソー 4

2011-07-04 21:19:48 | ノーヒットノーラン
不眠症の人にオススメ?
本も中身も薄っぺらいアメコミをCGバリバリで実写にした、最近多いパターンの一本。アイアンマンみたいに金持ち武器商人の道楽、と軽く説明できりゃいいけど、神の世界で暴れすぎて追放された王子様じゃ、舞台設定がピンとこない。その上あの意味ない神の世界のシーンのために薄暗いメガネをえんえんかけさせられるから、そりゃよく眠れること。で、やっと長い説明が終わって地球へ来てからのシーンがあれじゃショボすぎるわ。子供の頃にアメコミに夢中になったアメリカ人ならともかく、日本人の大人にこれはしんどい。しかも来年この線のアメコミヒーローが勢揃いする映画が企画されてて、これも前フリの1つだとか。プリキュアオールスターズちゃうねんから!
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スーパーエイト 6

2011-07-01 22:01:42 | ノーヒットノーラン
どこに旗を立てようか。
スピルバーグ製作、LOSTやMI:3の監督による作品。ETと宇宙戦争とスタンドバイミーを足して、かなり割りすぎちゃった感じだ。宇宙人、軍の陰謀、爆発、親子の葛藤、少年たちの友情、生涯忘れない冒険、淡い恋、そして最後に映画作りへの憧れ。スピルバーグが築き上げたハリウッドの全ての要素がちょっとずつ入った「ハリウッドお子様ランチ」だ。それなりには楽しめるけど、全体的に中途半端で物足りない。息子の給食参観のあと、また昼飯を食いに行ったあの感じが近いかな。
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あぜ道のダンディ 8

2011-07-01 00:51:38 | ノーヒットノーラン
年取るのも、悪くないかも。
「川の底からこんにちは」で注目された石井裕也監督の新作。今回の新作は光石研さん演じる「前にも後にも動けない50歳のおじさん」が主人公だ。自分があの年まであと一回りくらいあるけど、親が子供を思う気持ち、子が親を思う気持ち、自己表現が不器用な男の気持ち、そして損得なく友達のことを思える気持ち。派手な出来事なんかない話だけど、久々に心に染みる作品だった。特に良かったのが、光石さんと田口トモロヲさんの関係。30年以上の付き合いになる友達と、いつもの居酒屋、いつもの席、そしていつものメニュー。ホントのホームグラウンドってこういうもんかなって思った。また一人、名前だけで見に行く監督が増えた。
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