今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

奥様は魔女 5

2005-08-31 00:57:40 | タイムリーヒット
ニコールは38歳だけどものすごいキュートだ!

・・・でもそれだけの映画だった。もともとのテレビシリーズは生まれる前だから題名を聞いたことがあるだけだったし、特に先入観はなかったはずだ。しかしドラマがそれまでの生放送からVTR編集になったから産まれた映像の「魔法」に特に面白みは感じなかったし(当たり前だけど)それをこの時期にやる意味も理解できなかった。

まあストレスだらけの現代社会で「男も仕事もカネも全てが魔法で自分の思い通りになる」魔女に憧れる気はわからんでもないけど、劇中のニコールも言ってたやん、それはそれで悩みはできるもんだって。あれは案外「美貌もカネも兼ね備えた」彼女のリアルな問題なのかもしれんなぁ。

今回ニコールは無名女優の役で、相手役の落ち目ハリウッドスターのかませ犬的な役目を要求される設定なんだけど、実際はまるで逆なところが一番面白かった。
映画を見た人だけわかるだろうけど、ニコールが99ならあのオッサンは3くらいがええとこちゃう?
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釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった 6

2005-08-30 00:24:49 | タイムリーヒット
寅さん亡き今、毎年夏の楽しみといえば花火大会とこのシリーズ!

大学生の頃好きだった女の子がなぜか釣りバカ好きで、彼女と話を合わすために初めてみたのは5作目くらいだったと思う。それが縁で引き込まれて以来、欠かさず見ているこのシリーズももう16作。自分の年も感じながら映画館に行ったら、もっと長いこと通っているであろう人達ばかりでちょっと安心した。

もちろん今回も人生の先輩方と共に大いに笑い、ちょっと泣いたんだけども、毎年思うのがマンネリ、ベタの偉大さだ。確かに展開は読めるし、興味深いとか凄いところは一切ない。でも同じようなシーンを見て安心して泣き笑いできる。笑いのツボを刺激されるというより、家族の笑顔を見ているようなどちらかといえばほっとした感覚。それを毎回シュチュエーションを変えながら的確につけるところに山田作品の人気の秘密があるんだろう。

ただ何でも行ける寅さんと違い釣りという制限がある点、スーさんが年のせいかほとんど釣りをしなくなってる点など難しいところも抱えてるなあと思った。
またストーリーに彩りを加えてくれる地方ロケだけど、今回はちょっとやりすぎ。悩んでる青年のバックの「SASEBO」のネオンとか、釣りしてる防波堤沿いにドラゴンボートとか、そりゃないだろ。なんたらフィルムコミッションには熱意はあるけど、作品全体のバランス感覚は期待できないぞ。
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愛についてのキンゼイ・レポート 7

2005-08-28 14:46:32 | 逆転サヨナラHR
邦題に騙されるな!

「愛について」というタイトルで勘違いし、付き合いはじめのデートで行ったりしたら気まずくなること必然。「性」についてものすごく熱心に研究しちゃった科学者とそれを見守ったカミさんの、まあ大きな意味では愛の物語だ。

見ていて科学者っていい商売だなって思った。仕事に没頭してモラルや常識、時には私生活をこわしても「研究のために」っていう免罪符ひとつでなんかちょっと偉い感じがする。カタギの人間がそんなことしたら大変だぞ。オレが仕事で遅くなった時、どんだけカミさんに気使ってるか・・・(涙)

科学者というか大学の研究者とか企業の技術者とかはツレにも何人かいるけど、たまに会ったときに「どんなこと研究してるの?」と聞いても理解できる答えが返ってきた試しががない。それに比べればあの時代に迫害を受けながら、身近ですごくみんなが関心をもっている問題を徹底的に調査したキンゼイ博士はすばらしいと思う。また名前が「禁制」(間違って変換したらホントに出た)ってのも偶然が生んだすばらしいダジャレだ。

そういった意味で平成のキンゼイといえば、彼しかいないだろう。フジテレビの犬のキャラクターじゃないよ。大きな愛を持って見守っていこう。
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Dear フランキー 7

2005-08-26 01:05:34 | 逆転サヨナラHR
父親って・・・どんな存在なんだろうとしみじみ考えさせられた佳作だった。

俺は今一児の父親で、自分のオヤジも幸いなことに元気だ。息子はまだ小さいので俺がどうこうというのはこれからの話になるが、俺は面接なんかで「尊敬するのは両親です」とかいうヤツに胡散臭さを感じていたし、感謝はしているが尊敬しているというのとは違う。

忙しい人だったからそんなに遊んでもらった記憶はないし、自分が得意だからと半ば強制的に教えられた習字は苦痛ですらあった。でも少ない小遣いの中で外食に連れて行ってくれたりしたのは大変だったろうなと今、彼の立場にたって初めてわかることもたくさんある。オヤジから何を学んだかと聞かれたら答えには困るが、何も影響を受けていないかと言えばウソになる。いったい彼はどんな父親になりたかったんだろう?

俺も父親として息子に期待していることもあるし、やってあげたいこともある。でもそれはこっちの思い入れだけの話で息子にとってはもしかしたら迷惑でしかないかもしれない。どんな風に接していけばうまくいくのか、オヤジ自身の失敗も含めて飲みながら話を聞いてみたい。劇場からの帰り道、そんなことを考えた。
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リンダリンダリンダ 6

2005-08-25 00:31:06 | タイムリーヒット
この歌がエヴァーグリーンになれるなら、うれしい。

先日、ショックなことがあった。打ち上げの2次会で30人くらいでカラオケに行った時のことだ。内訳は20代前半の社員とバイト君が20人強と残りが30代のオヤジなりかけ全力少年たち(もちろん自分を含む)。干支一回りくらい違うんだから、選曲は多少ギャップがあってもしょうがない。でもノリ方や盛り上がり方にもクッキリした境界線が見え、良くも悪くも「現役引退」を突きつけられた。
オッサンなのかもしれないが、楽譜にあらわせないようなオレンジレンジやケツメイシを俺は音楽として認めたくないし、なによりあの「YO!YO!」ノリが俺にはありえない。

そんな中、公開されたこの映画で「YO!」世代の高校生が取り組むのが、俺たち世代ど真ん中のブルーハーツ。
俺たちが高校生だったあの頃、インターネットや携帯電話はなかった。だけどそれらが当たり前になった平成の世でも、相変わらず文化祭の情熱だけのチープさは残っているみたいだったし、そこで演奏されるブルーハーツのギリギリ感、若さゆえの余裕のなさは今にも通じるみたいだったので、ちょっと安心した。

変にみんなでリラックスして盛り上がろうみたいな「YO!YO!」横ノリよりも、いっぱいいっぱいの縦ノリが10代には似合う。そこは変わってない。
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チームアメリカ ワールドポリス 8

2005-08-23 15:51:11 | 逆転サヨナラHR
最高でサイテー!

メインテーマは世界の平和を「勝手に守ってる」アメリカが世界にどんな影響を与え、どんな風に見られているか?それをチープと下品の限りをつくして風刺したのがこの映画だ。

何でも世界には3種類の人間がいるらしい。「チ○コ野郎」と「マ○コ野郎」と「ケ○穴野郎」だそうだ。こんな小学生低学年しか笑わんような下ネタとマリオネットのチープな動きだけで作品全てが構成されてるんだけど、こんな下らないことのためにちゃんと作りこみがしてあるし、テーマだってハッキリしてる。↓前出の「腑抜け映画」とエラい違いだ。

まあ、これが許され(ているかどうか知らんけど)るんだからアメリカの懐の深さを感じさせられた。日本じゃ抗議殺到まちがいない。街宣車やらなんやで大変なことになるぞ。
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亡国のイージス 5

2005-08-22 15:20:54 | タイムリーヒット
よく見ろニッポン人、これがテキトーだ。

映画館を出て釈然としないまま、本屋に寄って驚いた。原作の分厚い文庫本は上下巻。そりゃ描ききれんわけだ。
前にも書いたことがあるけど、映画のスタッフや出演者は普通、台本だけでなく原作までじっくり読み込んで撮影に望む。それはある意味いいことなんだけど、「撮影現場の知識レベルがものすごくあがってしまう」という落とし穴が出来やすいというリスクもしょってしまう。
「この登場人物ってどんな奴?」観客が普通に感じる疑問でさえ、「え?そんなん知らんの」「常識だよ」と説明がないまま通り過ぎる。そんなこんなが積み重なって出来た作品は「行動は派手だけど動機のまったくわからん完全犯罪」みたいな気持ち悪いものになってしまった。

出演陣は豪華で味のある演技をしているし、読んでないけど原作だってそれなりに深みのあるものなんだろう。でもそれをハリウッドでもダメな方の「中身がなくても盛り上げればOK」流編集&音楽で形作っちゃったもんだからスッカスカの箱舟になっちまってた。

本当の敵は北の国じゃなくて、外側の派手さだけで脳味噌を溶かすアメリカ文化やろ。
・・・それにしてもあの女の子、いったい誰だったんや?
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ロボッツ 6

2005-08-04 00:26:39 | タイムリーヒット
よくできた「子供だまし」だ。

先日、幸運なことにスタジオジブリの鈴木プロデューサーにお話を聞く機会があった。さぞかし儲かってるんやろなぁと思っていたら、現れたのがリュックを背負った小柄なオッサンで拍子抜けしたが話はとても面白かった。
中でも印象的だったのが「僕たちは子供向けだとか、くだらないことだといって手を抜かずに、お金と時間かけてちゃんと作ってるんですよ」という言葉だった。
モノを作っていると予算面でも作業面でも全部100%と言うわけにはなかなか行かず、どうしても適当に誤魔化してしまうポイントがいくつか出てきがちだ。でも、そこにこそ労力をつぎ込むことで他の作品との差別化ができ、ヒットや安定した人気につながるというわけだ。
この作品はジブリじゃないけど、やっぱり一流のモノを作る人は同じ事を考えてるんだなと映画を見ながら感じた。確かにストーリーとかメッセージは子供向け。でもそれを彩るCG映像の芸の細かいこと!もちろんメインターゲットの子供が喜ぶことはバッチリやってあるし、ついていった大人が見てもニヤリとできるシーンもしっかり作ってある。

忙しくて遊園地や海に子供を連れて行けないお父さん、この映画に連れていけば、格安で子供を誤魔化せますよ(苦笑)
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