今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

森崎書店の日々 6

2010-10-27 17:09:23 | ノーヒットノーラン
i-padではこうは行くまい。
本屋だけで170軒がひしめく「世界最大の書店街」神保町を舞台にした映画を神保町で見ることができた。失恋が原因で会社をやめた主人公がおじさんの経営する古本屋の2階で生活するうちに、今まで知らなかった本の世界や町の人たちに癒され…話はまあ特筆すべきものではない。でもこの映画を見て感じるのは古本と神保町の奥深さ。表面上は時代遅れのテキスト情報の集合かもしれない。しかしロケ地に寄りながらの帰り道に感じたあの魅力的な空気はなんだ?ネット検索では決して味わえない、知的好奇心だけに導かれる散策。実は大学の後半2年、近くまでは通ってたのに行ってたのはトンカツ屋だけという体たらくだ。あ~あ、もうちょい学校行けばよかったわぁ。
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442日系部隊アメリカ史上最強の陸軍 7

2010-10-27 14:29:20 | ノーヒットノーラン
ナガブチでは決してないけれど。
タイトルどおり、第2次大戦中に「敵国民」の偏見を跳ね返し、ヨーロッパ戦線で大活躍した日系部隊のドキュメント。見ていて感じたのは日本人としての誇りだ。日本人の顔をした彼らがアメリカのために尽くした激しい戦闘、それを支えたのは親から受け継いだ大和魂。我々が失った「日本人の良さや凄さ」をほとんど日本語を話せないじいさんたちから感じたのは衝撃だった。あともうひとつ感動したのは、繰り返してはならないという気持ちと同時に、戦った人たちに感謝し「彼らのおかげで今の自分たちがある」とはっきり言える、欧米の人たちの戦争を受け止める姿勢。やたらと戦争イコール悪ばかりを強調し、臭いものに蓋をしながら周りに謝ってばかりいるどこかの国の政府に見習って欲しいと思うわ。
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桜田門外ノ変 4

2010-10-25 21:36:10 | ノーヒットノーラン
資料館とかにしときゃよかったのに。
茨城の人たちが、有名なのにヒーローになりきれてない地元の英雄を盛り上げようと作っちゃった映画。土地はあるもんだから、デカいオープンセットまで作って観光客を呼ぼうとしてるらしいが、中身がこれじゃあ…。渋めながらなかなかの俳優陣を生かしきれないテンポも見せ場もない脚本、老監督の最近見たことがない演出。いったいいつの時代の映画やねん!
地元のいろんな名士が集まってあれこれ言い合ってるうちに船が山に登っちゃってるのがよくわかる。あの当時、自分のことより藩や国のことを考え、命を懸けた志士たちが、この私利私欲にまみれた状態を見て、いったいどう思うだろうか。
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エクスペンダブルズ 6

2010-10-21 21:21:28 | ノーヒットノーラン
確かに消耗しきってるかも。
スタローン先輩の監督によるアクション同窓会映画。このメンツがひとつの作品に集まっているだけで、今のアラフォー以上には中身なんてどうだってよくなるオールスターゲームだ。ドルフ・ラングレン対ジェット・リー!スタローン対「ストーン・コールド」スティーブ・オースティン!ギャラとスケジュールの問題だろうが、ブルース・ウィリスとシュワちゃんは顔を出した程度だったのが残念だが、CGに限界があった時代のワクワクを体を張って作ってくれていたマッチョたちに久しぶりに会えただけで十分満足だ。若いヤツらにはわからへんやろうなぁ…でも、スタローンって64歳だって。あんなじいちゃんイヤだわ。
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乱暴と待機 5

2010-10-13 22:59:57 | ノーヒットノーラン
やっぱり、好きになれない。
やたらと一部で評価の高い本谷有希子の舞台の映画化。アーティスティックな部分と笑いを融合させようという意図は感じるけど、俺の中にこれはない。ぶっ飛んでいるようで、実は被り物と同じズレから繰り出される出落ちの付属物でしかない笑いはショートコントならともかく、2時間の映画を引っ張っていける類のものではない。だから部分部分でのくすぐり笑いは少々あっても作品全体としては中途半端で終わっている。これは笑いでもアートでもないわ。
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アイルトン・セナ音速の彼方へ 6

2010-10-12 21:41:43 | ノーヒットノーラン
もう16年も経つんだ。
あんまりモータースポーツに興味がある方ではないけど、90年代前半のF1バブルは独り暮らしになって見られるようになった深夜テレビで体験していた。そんなブームの象徴がある日突然いなくなる。呆然とした当時のことをちょっと思い出しながら見ていた。デビューからトントン拍子で世界一にのぼりつめたセナが神の存在を語る姿が印象的だったけど、セナ、ブルース・リー、ジェームス・ディーン、あと尾崎豊。若くして亡くなり伝説になった彼らはなんか、そのすごさを近くで見たくて、神に呼ばれたような気がするんだよなぁ。神とセナが天国でマリオカートやってるかも。
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ミックマック 6

2010-10-08 20:57:31 | ノーヒットノーラン
オモロカッコイイけど。
アメリの監督の新作。あのトーンそのままに、頭に銃弾が埋まった男とゆかいな仲間たちの復讐がすすんでいく。その手段はアナログでユニークなんだけど、何か入り込めないのは動機がピンとこないから。そんなこと気にせずに笑えばええやんと思う一方で、頭の中の?マークが邪魔をする。コメディとはいえ、その世界に観客を引き込むためにはしっかりした世界観とか設定が重要だなぁと思った。
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おにいちゃんのハナビ 8

2010-10-04 21:20:12 | ノーヒットノーラン
やられた。
簡単にいうと病気の妹のためにダメ兄ちゃんが一念発起して頑張る難病もの、には違いない。でも普段そのへんにピクリともしない俺の琴線にふれたのは不器用で素直になれない父と息子に感情移入してしまったのと、何より花火に理由がある。今まで花火といっても夏のデートのネタくらいにしか思っていなかったが、この映画に出てくる片貝の花火は違う。地元の人たちが、お金をだしあって願いを込めて打ち上げるそうだ。ばあちゃんの長寿を祝って、孫の誕生を祝って、地元の若者の成人を祝って、そして亡くなった人への供養として。スポンサー頼みの宣伝くさいイベントと違い、普通の人たちが一年そのために頑張ってきた気持ちがこもった本当の祭り。そこで打ち上げられる花火の華やかさ、そして儚さ。普段絶対使わない言葉だけど、なんか素敵だ、そう思ってしまったんだから、やられちまったんだろう。
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