今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

戦場のアリア 7

2006-06-16 18:57:48 | 逆転サヨナラHR
何のためかって答えられる奴いるんかな?

時は第1次世界大戦。最前線でにらみ合うドイツ対アイルランド・フランス連合軍。クリスマス・イブの晩、仲間のため歌ったドイツ側の歌手(今は一兵士)の歌にアイルランド側からバグパイプの演奏が。興が乗り、危険な中立地帯に歌手が飛び出すと、反対側からもバグパイプを吹きながら兵士が。「クリスマスの間くらい、休戦しても誰にも責められないでしょう」両軍の司令官の会談で一時休戦。酒を酌み交わし、トランプで遊び…公式には認められていないものの、各地であったとされる「戦場の奇跡」を描いたおとぎ話だ。

戦っている時は「ドイツの奴らめ」「フランス野郎なんてぶっつぶす」そんなことをいっていた兵士もいざ休戦となると、大いに語り、頼みごとまでする友情すら芽生える。殺しあってはいるものの、お互いに恨みがあるわけでもなし、両方とも「お国のため」という抽象的な目的で駆り出されているだけだから、気が合うのもわかる。

血みどろのシーンがあるわけでも派手な爆発やアクションがあるわけじゃない。でも政治家同士のよくわからない争いを発端に親や兄弟を殺されたり、恨みの気持ちを増長させられたりする戦争の悲惨さ、無意味さをすごく感じさせてくれる作品だった。

あともうひとつ。これは舞台がヨーロッパで3国ともキリスト教徒だから起こった出来事なんだろうけど、今も同じような状況の朝鮮半島でだったら何がお互いの「共通項」になるんだろう?意外と写真の人のネタで両軍爆笑!とかだったりして。

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