僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

自転車も走れば友に当たる

2012年11月07日 | ウォーク・自転車

僕が住んでいる近くに20数キロ続く川沿いサイクルロードの起点となる場所がある。
距離表示もあり、自転車と歩行者しか通れないコースなので、ジョギングに最適だ。
もう30年ほど前から、マラソンの練習で長距離を走る時、このコースを使ってきた。
終点までがちょうどハーフマラソンの距離で、往復してフルマラソンの距離になる。

僕たちはここを、石川サイクルロードと呼んでいるけれど、
大阪・南河内サイクルラインとも呼ばれているようである。

http://homepage3.nifty.com/itsuji/tabi-1.htm


10年くらい前までは、練習でフルマラソンの距離を走ったりしていたけれど、

今はさすがにそんな元気はなく、終点の河内長野まで行くことはなくなった。

11月3日の祝日、モミィのキックベースの試合会場がその河内長野だった。

早朝、モミィを集合場所の小学校前に送って行き、大人の人たちに、
「僕はあとから試合の応援に行きますので、よろしくお願いします」
と言って、モミィたちが乗った車を見送った。

久しぶりにサイクルラインを通って河内長野まで自転車で行くことにしたのだ。

モミィの試合会場は、サイクルラインの終点よりまだ先にあり、
距離にすれば25キロ足らずという程度である。往復で50キロ弱。 
まあ、それくらいなら自転車で大丈夫だろう。

いったん家に帰って、リュックを背負い、自転車に乗ってまた家を出た。

久しぶりに走るサイクルラインは、祝日ということもあって、
歩く人、走る人、自転車で走る人たちの姿が多く見られた。

そして4・5キロ行ったところで、向こうからランニングをしてくる男性が目についた。
黒いジャージの上下姿でサングラスをかけ、軽快な足取りでこちらに向かって来る。
すれ違う直前、お互いに顔を見合わせて「あっ」と声を出した。
「あ、のんさん!」
「お~、北〇ちゃん!」
僕の元職場の後輩に当たる北〇君だった。
彼は今も現役で仕事をしている。
つい先日も、2人でお酒を飲んだ親しい間柄である。

かつて職場でランナーズという同好会を作り、そこで長年一緒に走ってきた。

北〇君はマラソンでかなりの実力者であり、別大マラソンにも出場して、
2時間30分台という市民ランナーとしてトップクラスの記録も持っている。

その北〇君と、その場で10分間ほど、あれやこれやの立ち話をした。

今月中に、昔のランナーズの仲間を集めて飲み会をしよう…
そんなことまで決めて、僕たちは反対方向に別れて行った。

やはりこういうコースに出ると、ランニング仲間と出会うもんだな~
と、何となく気分も高揚し始め、ペダルも軽くなってきた。

さらに5キロ余り走った時、前方に、一人の男性の走る姿が見えた。
後姿ではあるが、その体型と独特のランニングフォームを見て、
「もしや東〇君では…」と思い、自転車のスピードを上げた。

すぐ後ろまで追いついて斜め後方から見ると、やはり東〇君だった。
先ほど会った北〇君同様、元職場の後輩で、一緒に走る仲間だった。

自転車で「チーン」と鳴らすと、振り向いた東〇君は驚きと笑顔で、
「あれ? のんさん。 久しぶりですね。どこへ行かはるんですか…?」
と、汗で濡れた額をキラキラと光らせながら尋ねた。
「モミィのキックベースの試合が河内長野であるから、その応援に…」
「モミィちゃんはもう小学校に行ってるんですか…へぇ、早いですね」

自転車の速度を東〇君の走るペースに合わせた。

「…で、河内長野のどこでキックベースの試合があるんですか?」
と聞かれたので、
「赤〇運動広場というところであるみたい。初めて行く場所だけど」
と言ったら、東〇君は、
「あ、それは警察署のところを右折して坂道を上がって行くんですよね」
と走りながらも息ひとつ乱さず、そう言ったあと、
「それなら今日は僕も警察署のところまで一緒に行ってよろしいか?」
話しながら走ると楽しいので、もし時間がありましたらそうしたいです
…ということを言ったので、モミィの試合が何時からなのか知らないけれど、
どうせ丸1日かけて何試合もするのだろうから、別に急ぐ必要もない。
僕は「いいよ」と答えた。 ジョギングと自転車との併走である。

2人並んで進みながら、お互いの近況や、昔話に花を咲かせた。

東〇君とは、一緒に河口湖マラソンや茨城県の勝田マラソン、
香川県の小豆島マラソンなど、いろんなところに行っている。

それと、東〇君の弟さんが大工さんだったので、その弟さんに、
今の僕たちの家を建て替えてもらったこともあり、縁は深い。

1年以上会っていなかったので、積もる話は尽きなかった。

警察署まではかなり長い距離があったけれど、
話をしているうちに、サイクルラインの終点も過ぎ、
道路の歩道を2人で走りながら、やがて警察署まで来た。
「ここを右折してまっすぐ上がっていけば広場があります」
と、この辺の地理に詳しい東〇君が教えてくれた。

「じゃぁね。 あ、そうそう。さっき北〇君に会った時、11月中に、一度走る仲間が集まって飲み会をすることになっているので、また北〇君から連絡が行くと思うよ」

僕はそう言って、東〇君と別れた。

東〇君はUターンして、いま来た道を戻って行った。

僕は警察署を右折して運動広場に向かったけれど、

どこでどう間違ったのか、工業団地に迷い込んで、
なかなかその運動広場が見つからず、何人かの人に道を尋ねながら、
ようやくモミィたちのキックベース試合会場に到着できたのは11時だった。

10時前には着くはずだったけれど、まあそんなことで1時間以上遅くなった。
最後は急な上り坂だったので、ゼイゼイ息が切れてしまった。

広いグラウンドで、何組もキックベースの試合が同時に行われていた。
モミィのチームはどこだ~? 
…と目で追うと、見慣れたユニフォームが、観覧席に固まっているのが見えた。

そこへたどり着くと、選手のママたちが僕の姿を見て、
「あっ? お疲れさまで~す。 単車か何かで来られたのですか?」
と尋ねたので、「自転車です」と答えると、「えぇっ?」とびっくりされた。

子どもたちは、観覧席の上の方に座っており、モミィの姿も見えた。

「そうですかぁ。自転車でねぇ…。大変だったでしょう?」
そう言いながら、一人のママが冷たいお茶を運んできてくれた。
「ありがとうございます。…ところで、次の試合は何時からです?」
僕がそう聞いたとき、
「それがぁ…」
ママの顔が一瞬曇った。
「試合は、今終わったところなんです。負けちゃいました」

今日はトーナメント戦だが、いつもある敗者復活戦もないという。
つまり、今の試合に負けて、それでおしまい、ということである。
「じゃ、もう今日はこのあと、試合はないんですか…?」
「ええ、そういうことで、お昼のお弁当を食べたら帰ると思います」
つまり、今はお昼ご飯の時間が来るのを待っているだけの状態なんだ。

が~~~~ん

「じゃあ、僕はもう帰りますので」
と、皆さんに伝え、いま来たばかりの自転車置場に戻るのであった。

「大丈夫ですかぁ。 お気をつけて~」

後ろから、ママさんたちの心配そうな声が聞こえてきた。

でも…、モミィの試合は見られなかったけれど、
2人の友人に出会えたことは、大きな収穫だった。

やはり自転車でちょっと遠出してみるのも楽しいものだ。

その夜、巨人が日ハムを破り日本一になったことも嬉しかったけど…

 

 

 

 

 

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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やはり・・・ (のこたん)
2012-11-12 20:12:31
 読んでいて、偶然にお二人ものお知り合いに合うなんて、世の中って広いようで狭いな~~などと思いながらも、「のんさん早く行かないと間に合わないのでは・・」

 のこたん的中!!
 試合は終わったばかり  チャンチャン

 まあモミィチャンの試合は、これからいくらでも見れますものね。
 偶然に出会えるなんて素敵ですよね。
 数分違っただけでも出会えないかもしれないんですものね。

 やはり のんさん=自転車 は最高ですね。
返信する
お返事遅くなりすみません (のこたんさんへ)
2012-11-15 06:29:05
まったく~
これまで1日に何試合もやっていたので、今回もてっきりそうだと思っていました。
まさか1試合で終わってしまうとは…トホホ。

実はこの翌日の日曜日にも試合がありましたが、都合でモミィは休みました。
すると、その日はチームは健闘して3位に入り、銅メダルをもらいました。
出場しなかったモミィにまで銅メダルをいただき、恐縮しましたわ~

…ということで、のこたんさんのおっしゃるとおり、試合はまだまだあります。
早く上達してレギュラーになってくれたらな~と欲張ったことを思っています。

自転車で走って2人に会ったのは本当に偶然でしたね。
やはりどこでもウロウロすると、誰かに会うんですね~

昔の僕の自転車旅行ブログを最初に読んでくださったのこたんさんから、
「のんさん=自転車は最高ですね」と言っていただいて、とても嬉しいです。
ありがとうございます。
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