僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

耳鳴りと “自然治癒力”

2012年09月10日 | 心と体と健康と

まだまだ暑い日が続いているけれど、
いつのまにか蝉の鳴き声は聞こえなくなった。

9月なんだなぁと改めて思う。

このところ毎年、蝉の声が消えたときに思うことがある。

「蝉の声は秋の訪れと共に消えてゆくが、耳鳴りは消えない」
という、悲しい現実を突きつけられるのだ。

夏の間、ジージーとやかましく鳴き続けた蝉の声が収まると、
周囲にはまた静寂が戻ってくるとなるのだけれども、
僕ら耳鳴り持ちは、夏が終わっても耳の中で蝉がジージー鳴き続ける。
年がら年中、片時の休みもなくジージーと鳴り続けるのである。

耳の中というより、脳の奥のほうから響くこの耳鳴りは、
沢山の蝉が鳴く公園などの中に入ると、その音に紛れてわからなくなる。
だからこの季節は、耳鳴りにとってまだマシな季節とも言える。
それが、蝉の音が消えるとまた、つらい症状を自覚しなければならない。

今年も、ちょうど今ごろの季節がそうなのである。

僕は2007年の9月に耳鳴りが発症したので、丸5年間というもの、
ずっとこの耳鳴りに悩まされ、蝉の季節が終わるたびにため息が出る。

何度も書いたことだけれど、僕の耳鳴りが発症した2007年9月26日は、
当時政権を担っていた自民党の福田康夫氏が首相に就任した日だった。

翌年の9月、福田氏はわずか1年で退陣し麻生太郎氏が就任した。
しかし、僕の耳鳴りは退陣してくれなかった(泣)。

さらに翌年の9月、政権交代があり鳩山由紀夫氏が首相に。

毎年9月になると首相が変わるのに、耳鳴りはそのままだ。

鳩山氏も1年足らずで菅直人氏に首相の座を明け渡す。
その菅直人氏も、同じように1年余りで退任し、
野田首相が就任したのが去年の9月である。

今年もまた、民主、自民両党が、
「踊る大総裁選」に必死になっている状態である。

5年で5人と、コロコロ首相が変わっているというのに、
福田総理誕生と共にスタートしたわが耳鳴りはちっとも変わらない。

今年になって発症した首と肩の痛みと左手のしびれは、
最近、またコスパで水泳や筋トレをしているうちに、
いつのまにか、ずいぶん楽になってきたようである。

数ヶ月前に整形外科で診てもらった際、医師が、
「人には自然治癒力というのも備わっていますしね」
と、自然に治るケースも多いと励ましてくれた。

結果として、その言葉どおりになりつつあり、
首・肩痛と手のしびれが緩和されてきたのだ。

両手に重みがかかるマウンテンバイクにも乗れるようになった。

そんなふうに 「自然治癒力」 が力を発揮したのだけれど

この耳鳴りも 「自然治癒力」 が期待できるのかどうか
そう信じたい思いと、これは別なんじゃないかという思いが、
あれやこれやと交錯して頭の中を駆け巡るのである。

そんなことを考えていると、敏感な耳鳴りはまた大きくなる。

「気にしない」 ということが一番大事なのはわかっているけれど、
蝉の鳴き声が止み、総理大臣の去就がどうのこうのと言われ始める、
つまり、この季節になると、また耳鳴りが一段と気になるのである。

困ったことである。

 

 

 


 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「自然治癒力」 (カリス)
2012-09-10 12:33:34
のんさん、カリスです。こんにちは。
カリスも耳鳴発症当時は「自然治癒力」を
信じていましたが、もう心も体もボロボロです。
カリスは今年でまだ45歳…、男性の平均寿命まで
生き延びる自信がありません。
TRT療法を始めてから、もう1年経ちましたが、
あと1年で効果を実感できるとはとても信じることができません。
TCIで耳鳴をマスキングしながら、
だましだまし生きていくしかないのだろうか…と思っています。
人生、辛すぎますね。
返信する
人生いろいろ (カリスさんへ)
2012-09-11 09:13:25
カリスさん、お元気ですか?
…といっても説得力ありませんよねぇ。
人生、辛すぎ…とおっしゃっているのですから。

自然治癒力が発揮されるのは、症状に無関心になったとき…だそうです。

何の因果かお互い、耳鳴りに悩まされる人生になりました。

僕が発症したのは58歳の時ですから、まあ、いい歳になってからですが、
カリスさんはお若いだけに、その辛さ、悔しさ、無念さは測り知れません。

マスキングは賛否両論があるようで、TRT療法では、
決して音を大きくしてはならない…というのが原則です。
しかし僕も、どうしても音を大きくしたい誘惑に駆られます。
大きくすればそれだけ楽ですからね。

耳鳴りは原因も解明されておらず、医師や医療器具関係者の意見も、
あくまでも推測の域を出ないと思っていますし、また、
症状もそれぞれで、まことにやっかいなことですが、
自分に合った治療を自分で探すしかないようです。
その点、カリスさんはさまざまな努力をされていますよね。

ただ、悲観的思考に陥るのは禁物です。それだけは注意してくださいね。

耳鳴りは、ひょっとして逞しい精神力を身につけさせてくれるかもしれない…
そんなことも時々考えたりして、これからの人生を充実させてほしいと思います。

僕など何のお役にも立ちませんが、カリスさんと、心は繋がっていますから。
返信する
秋の気配は (てつお)
2012-09-11 11:51:27
朝晩は涼しくなりましたね、いかがお過ごしでしょうか?

僕も耳鳴り歴2年半、中堅どころに入ってきました
正直気づけばという感じです。
相変わらず煩い音は鬱陶しいですが耳鳴りの自分が当たり前と受け入れる事で、普通の生活をやってます。

苦痛の度合いは人それぞれだと思いますが、
初期は苦痛度100万%でしたが今は数十%ですかね、
だいぶ慣れました、TCIも使いませんほったらかしです。

46才なのであと20~30年お付き合いしなきゃと
思えば悲観的にもなりましたが、そう思うことも少なく
なりました。

パチンコ、ゴルフ、仕事をこよなく愛し
耳鳴りと共存していきますわ~

あとは死ぬまでに治療法が見つかる事を祈ります!


返信する
心は繋がっています。 (カリス)
2012-09-11 12:39:35
のんさん、カリスです。
コメントの返信、ありがとうございます。
さすがカリスの大先輩、のんさん!
品格の高さを感じます。
心は繋がっている…とおっしゃってくださりうれしいです。
返信する
打ち込むものがあると強いです (てつおさんへ)
2012-09-12 09:59:34
てつおさんもお元気そうで何よりです。

パチンコ、ゴルフ、仕事をこよなく愛する生活に、
耳鳴りが跳梁跋扈する余地はなさそうですね。

やはり、好きなこと、打ち込むことがあれば、
耳鳴りにも、やがて「ふん、勝手に鳴っていやがれ」
…みたいな感覚で対することになり、
まあ、好まざる共存ですが、それが可能なのですね。

僕もTCIはてつおさん同様、ほったらかしです。
実は電池切れなんですが、買うのがもったいないです(笑)

辛いといえばこれほど辛いこともありませんが、
そう思わないようにできるのには一定の期間が必要なんでしょうね。

僕も、耳鳴りが煩わしくてたまらい時は、
「耳鳴りで死んだ人間はおらんわ」と言い聞かせています。

あと20年~30年といわず、最低50年は生きてください。
そのうち耳鳴りも、アホらしくなってどこかへ消えるかも…

おっと、言い忘れるところでした。奥様によろしく。


返信する
少しでも… (カリスさんへ)
2012-09-12 10:05:27
カリスさん。
御丁寧にありがとうございます。

てつおさんがいいコメントをくださいました。

少しでも気楽に生きていけるように、やっていきましょう。

いや、てつおさんが気楽だとは言ってませんけど(笑)

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