僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

「幸せのレシピ」

2011年06月09日 | 映画の話やTVの話など

         

         10日の「金曜ロードショー」で放映されます。
    

夜あるいは昼間からビールを飲んでしまう習慣を断つと、
映画を見たり本を読んだりする時間が増える。 

そういえば、1年ほど前に、作家の浅田次郎さんが、
「酒を飲んでいるヒマがあれば、私は本を読む。
 酒のために時間とお金を浪費している人たちの気が知れない」 
と、新聞に書いていたのを読んで、
う~む、僕も酒にうつつを抜かしているヒマがあればもっと映画でも見なきゃな~、
と内心忸怩たる思いに打たれたことがあったっけ。 

わが家のディスクレコーダーに録画したままだった映画のひとつを見て、
胸が熱くなったことを、前々回のこのブログに書いた。 

その映画 「幸せのレシピ」 が、明日、10日の午後9時から、
日テレの「金曜ロードショー」で放映されるというので、
今日はこれについて書きます。 ネタバレはありませんのでご安心を。

まだ見ておられない方には、ぜひお勧めしたい一本です。

http://www.ntv.co.jp/kinro/

「幸せのレシピ」 は、今年の1月か2月にBSで放映された。 
僕はそれを録画していて、そのままにしていた。 

で、先週、この映画を見て、「あぁ、なんでもっと早く見なかったんだろう」
と、後悔した。 いわばラブコメディだけど、ぐぐ~っと胸に迫るものがあった。

これは2007年の9月に日本で公開された映画だ。
2007年の9月といえば、僕にとっておぞましい耳鳴りが発症した時である。
当時、新聞か雑誌でこの映画の紹介記事を読んだことは覚えているが、
何となく良さそうな映画だという印象はあったけれども、
耳鳴りで混乱していた時なので、映画どころではない、という心境だった。

それから4年近く経ち、やっとこの映画を見ることになった。

ヒロインのキャサリン・ゼタ=ジョーンズが何とも魅力的である。

ずいぶん昔、大阪南御堂会館で 「マスク・オブ・ゾロ」 という映画の試写会を見て、
そこに出てきた若き彼女の、輝くばかりの美しさが、いまでも忘れられない。

その彼女も40歳を過ぎ、こんなに魅力的な中年女性を演じるようになったのだ。
(すでに 「シカゴ」 でアカデミー賞助演女優賞を受賞してはりますけど…)

映画の最初のほうのあらすじだけ、紹介します。

ニューヨークのマンハッタンの有名レストランのシェフをつとめる彼女(名前はケイト)は、
仕事が生き甲斐のすべてだった。 料理人としての誇りも高く、自尊心も強い。 

しかし、自分の腕に自信を持ちすぎ、客から味についてのクレームが来ると、
つかつかとそのテーブルに行き、
「ホットドッグがお似合いよ」と言い放って客を怒らせてしまう。 
レストランの女性オーナーは
「どんなことでも、お客さんの言うことに逆らわないで」
と頼み、いらだつケイトにセラピーの治療を受けさせる。

そんなとき、姉が9歳の娘を乗せて、車でケイトのところへ会いに来ようとしている。
ケイトと姉は、仲が良さそうだ。 姉の娘は9歳でゾーイという。

しかし、悲劇が起きる。
姉の車が交通事故に遭い、姉は亡くなって娘のゾーイが残される。
姉はゾーイと2人暮らしだったため、ゾーイは一瞬にして孤児となる。
ケイトは、ゾーイを引き取り、いっしょに暮らす決意をする。
本業のシェフ以外に、大きな責任を抱え込んでしまうのだ。

ケイトの憔悴ぶりを見かねて、レストランのオーナーは、ケイトを1週間休ませる。

ここから展開されるケイトと姪のゾーイとのやりとりが興味深い。
9歳で過敏なゾーイは、むろん母を亡くしたショックからすぐには立ち直れない。
ケイトは懸命にゾーイを慰め、近くの学校へ転校させ、送り迎えをし、精一杯尽くす。
それでも、はじめての2人暮らしにケイトは戸惑い、ゾーイは時に反抗する。
反抗はするけれど、徐々に心も開いていく。 この映画の一番の見どころだ。
見ながら、なんとなく、わが家のモミィのことを思ったりした。

そんな気苦労な休暇が終わり、ケイトが再びレストランへ出勤すると…

厨房には、副シェフとして新たにオーナーから雇われた見知らぬ男がいた。
ケイトにとってこの厨房は自分の聖域であった。
しかし、今、この男 (アーロン・エッカート) が厨房を仕切っているのである。
それを見て、カッと頭に血がのぼるケイト。

映画はここでギア・チェンジし、次のストーリーへと広がって行く。

これ以上書くと、まだ見ておられない方に迷惑になるので、やめておきますが。

僕はこの映画を部屋で一人で見ていたのをいいことに、何度か涙を流した。
仕事では傲慢なまでに頑固なケイトが、ゾーイには腫れ物に触るように気遣う。
一方、心を閉ざしながらも、ケイトに遊んでもらうと、無邪気に喜ぶゾーイ。 

別に悲しいシーンでもないのに、そんなところで、なぜか涙ぐむのである。

これも歳のせいでしょうか。 ぐすん。 (また涙ぐむ)

 


  
   料理にクレームをつける客に 「反撃」 するケイト。 痛快なシーンだ。



  
  姪のゾーイと暮らし始めたけれど、ゾーイは容易には心を開いてくれない。

 

 
  
新入りの副シェフが気に入らないケイト。  さて、このあと、どんな展開が…?

 

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2001年苦痛の旅 | トップ | 初めての東野圭吾  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画の話やTVの話など」カテゴリの最新記事