僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

56年前 10月10日の思い出

2020年10月11日 | 思い出すこと

昨日、10月10日に関する記事をアップしましたが、書き足らないところがあったので、書き直して掲載します。

さて、
昨日の10月10日は、56年前に東京オリンピックの開会式が行われた日でした。

そしてその日が「体育の日」に定められたのですが、いつの間にか「10月の第二月曜日」に変更され、さらに今年は「体育の日」が消え「スポーツの日」という祝日ができて、その日も10月から7月24日に変わっている。理由は、今年開催されるはずだった「2020東京五輪」の開会式に合わせてのことだったそうだけど、これでもう10月10日という僕にとって一生忘れられない日は、世間では徐々に忘れられていくのでしょうね。

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56年前→1964年(昭和39年)10月10日は土曜日でした。僕はその時、近畿大学付属高校の1年生で15歳だったのですが、土曜日なので授業は4時間でした。

しかしその日の朝礼で、校長先生から、

「今日はお昼に東京オリンピックの開会式があります。ですから本日の授業は3時間目で切り上げます。諸君、早く家に帰ってテレビで開会式を見なさい」
との嬉しい言葉がありました。

もちろん、僕もまっすぐ帰宅してテレビにかじりつきました。

開会式の画面では、
天皇陛下が席に着かれ、国歌が演奏されたあと、「オリンピックマーチ」が高らかに鳴り響き、各国の選手団の入場が始まりました。オリンピック発祥の地であるギリシャを先頭に英語のアルファベット順に入場し、最後に開催国の日本選手団が入場。その時の僕の興奮は、絶頂に達しました。

それから閉会までの15日間、学校から帰るとすぐにテレビをつけてオリンピックを見て、休みの日となると、ず~っと見ていまでした。

そんなことで、毎年10月10日になると、そのことを思い出します。そのたびに、開会式の入場行進の時に流れた「オリンピックマーチ」のメロディーが思い浮かび、時には口ずさんだりしてきました。ホント、あのマーチは最高でしたね。

以上は、過去の懐かしい思い出ですが、今年の春から始まった、朝ドラの「エール」を見てビックリ仰天したのです。

あの「オリンピックマーチ」を作曲したのがこのドラマの主人公のモデルとなっている古関裕而さんだったということです。ドラマの第一回目が、東京五輪のシーンから始まったので、そのことを知りました。

ちなみに古関裕而さんはそれだけでなく、阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」も、僕が好きな巨人軍の「闘魂込めて」も作曲されており、それは全然知らなかった。巨人も阪神も応援歌は同じ人の作曲によるものだったとはねぇ

ほかにも高校野球の入場式に流れる曲も、NHKのスポーツ番組が放送される際に流れる曲も、その他、有名な曲がヤマほどあるという偉大な作曲家だったのですね、古関さんは。
知らなかった~

で、あの東京五輪の開会式から56年。

早いですねぇ。
15歳という多感な時期と重なったのも、何かの因縁かも。

その15歳からの10年間というものは、
読書に狂い、年に100冊以上の本を読んだ。大学に進んで和楽器のクラブに入ったけれど1年足らずで挫折。19歳の時に夜間の速記学校に通って今の妻と知り合い、20歳の時に自転車で北海道往復の放浪の旅に出て、22歳の卒業式直前に結婚した。そして4月から勤めた和楽器店を約3カ月で退職し、夏に松原市役所の職員の臨時募集に応募して再就職。翌年23歳で長男(モミィのパパ)、24歳で次男が誕生。25歳の時に今の藤井寺市に引っ越してきた

というふうに、僕としては激動の10年間でした。

では、僕の最近のこの10年間はどうだったか? と言うと
市役所を退職してから「毎日が日曜日」で、これと言って特筆すべき出来事はありません。同じ10年間でも、若い時の10年間と今とでは、えらい違いですわ(笑)。ま、それが普通なのかも知れませんけど。

僕は一人っ子だったせいか、高校生になるまでは、これと言った感激や刺激もなく、たいした苦労もせず、ただぼんやりと過ごしてきた感じがします。でも、この東京オリンピックの頃から「熱中」と言う感覚を知り、自分と向き合い、自分らしい人生がやっと始まったのかな、と今となっては思います。

昨日の10月10日は、56年前の「オリンピックマーチ」を口ずさみながら、そんなことを考えていました。


★おまけ

ちなみに、56年前の東京オリンピックの担当大臣は、河野一郎さんという方でした。この人の孫が、今、ハンコを廃止するなどと何かと話題になっている河野太郎行政改革担当相です。
ま、別にどうってことない話ですけど(笑)。

 

 

 

 

 

 

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