僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

幻の「50」

2014年03月07日 | ランニング


「永遠の0」の次回作は「幻の50」に決まったようです。…というのはウソです。えへへ。小説・映画の話ではなく、僕のマラソンの話です。


去年12月に、大阪長居公園の周回コースで3月2日に行われるフルマラソン大会に申し込んだ。そして、その申し込んだ翌日の新聞に、ある医師の意見として「フルマラソンなどの激しい運動は(心房細動に)よくありませんが、早歩きで1日30分程度歩くなら、むしろ積極的にやったほうがいいでしょう」という記事が載っていた。参加費を添えてマラソン大会に申し込んだ次の日にそれを読んだものだから、僕はガクンとなって、そのことを12月22日のブログにも書いた。去年あたりから、持病の心房細動の発作がわずかだが出やすくなってきたようで、その記事はとても気になった。


その前には、11月の淀川マラソンに申し込み、暑い夏に走り込みを繰り返し、現地へ下見まで出かけて行った甲斐もなく、レース10日前から体調を壊して結局欠場せざるを得なくなり、悔しい思いをしていた。なんとかその無念を晴らそうと、3月初めに行われる昔なじみの長居フルマラソン大会に再度挑戦しようと、申し込んだわけだった。


まぁ、せっかく申し込んだのだから、完走できなくても周回コースなんだから行けるところまで行って、もうダメだと思ったらリタイヤすればいい…という気だったが、やはりそういう怠惰なことを考えていると練習にも身が入らない。おまけに1月から2月にかけて体中のそこらじゅうにトラブルが発生し、結局は11月の淀川マラソンに続き、またも参加費を払って申し込みながら欠場する…という、恥ずかしくて人に言えないような結末となった(言ってますけど)。

 

 

 

 

  これは、長居のフルマラソン大会の1週間前に、大会本部から送られて来た封筒の表書きである。中には案内文が入っていたが、大会当日は、この封筒と引き換えにゼッケンをもらうことになっていた。そのゼッケンナンバーを見ると「50」とあった。これまで僕がマラソン大会でもらったゼッケンはほとんどが4ケタか5ケタぐらいまであって、中途半端な番号ばかりだったけれど、50番という区切りのいいのは初めてだった。あぁ、惜しいなぁ。このナンバーをつけて走りたかったなぁ…なんて思っても、走れないんだから仕方がない。


現在もウオーキングなら長い距離も大丈夫だが、走って心拍が上がると、脈が飛んだり、乱れたりして具合が悪くなる。情けないですなぁ、ほんまに。


フルマラソン大会への申し込みもこれが最後なんでしょうね。たぶん。


僕の好きな田辺聖子さんが、エッセイの中でこんなことを書いておられる。


若さや栄光を失うとき…われわれは乗り換えしなければいけない。新しい行く先を求めて。「体力低下、気力減退線にお乗換え願いま~す」その連呼を耳にとめて、人ははっと我に返る。いつまでもこの線でいいと思っていたのは、誤りだった。ここから別の線に乗り換えて生きなくてはならないのだ。…そうやって、乗り換え乗り換えして乗り継ぎをしつつ、終点までやってくるのが、人間の一生かもしれない。


この言葉が、このごろ特に、胸にジンと沁みてくるのでございます~

 


 

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