僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

英語教室

2009年05月02日 | 日常のいろいろなこと

早いもので、もう5月になってしまいましたね。

昨日の夜、元の職場の若い人たちと1ヵ月ぶりに会って、飲みました。
「どうですか。もう、落ち着きましたか?」と尋ねられた。
どう返事していいのやら…。

退職して1ヶ月になるけれど、まだまだ実感が湧かない。
仕事に行かないという生活は、もちろん社会人になってからは初めてなので、
やりたいことはたくさんあるけれど、なんとなく日課が定着しない。夜寝る時間や朝起きる時間も、ばらばらである。

そうこうしているうちに、世の中はゴールデンウィークに入った。
今年は、曜日の関係で、4月25日の土曜日から今月10日の日曜日まで、なんと16連休の会社もあるという。

数日前の平日の昼、家の近くを歩いていると、
「あ、いいですね~。会社のほうは、もう連休に入っているんですね」
と近所のおばさんから声をかけられた。

連休…? 
そのとき、初めて世間が連休に入りつつあるということを知った。

「16連休ですか…? いいですね~」
と、僕が定年退職をしたことを知らない近所の人は言う。
それを言われると、困るのである。
僕はもう、ずっと連休なのだ。
「大型連休」どころではない。
生きている限り「連休」が続くのだ。
なんか、けったいな話ですけどね…。

   ……………………………………………………………………

4月14日から、駅前のECCへ通い始めている。
英語の勉強は、退職後のひとつの大きな目標でもあった。

レッスンは「レギュラーレッスン」と言って、学校の授業形式のレッスンが毎週火曜日で1回が80分。それともうひとつ、僕は「フリータイムレッスン」というのも取っている。これも週1回だが、数人で外国人講師を交えて会話をする形式である。これは1回が40分だ。

それぞれに、レベルチェックテストというのがあって、それによって、どのレベルのクラスに入るかが決まる。そのテストを2度受けたわけだが、結果は、悲惨なものであった。

「レギュラーレッスン」のレベルチェックテストは3月に受けた。
英語検定のテスト方式ということだが、英検がどんなテストをしているのかも知らなかった僕は流れてくるテープの英語と格闘…すらできず、ただボーっと聴いていて、いいかげんなところに○印をつけるだけだった。あ~ん(泣)。

「フリータイムレッスン」にもレベルチェックテストがあり、これは5日前の27日に受けたばかりである。これはテープを聴いて○印を打つテストではなく、アメリカ人女性と1対1で会話をする。日本語はいっさいなく、すべて英語だから、「あのぉ、ちょっと今の○○の意味がわからないんですけど…」と日本語で聞き返しても、日本語では教えてもらえない。これも冷や汗をかきっぱなしであった。

まぁそんなことで、4月の新学期から、英語教室の生徒になった僕である。

「レギュラーレッスン」はこれまで3回行って、やっと少~し慣れたかなァという感じである。あ、そうそう。女性講師の方が、とても素敵なのです。

授業はすべて英語で進められるが、初めて受講したとき、クラスの人たちの自己紹介があった。僕以外の人たちは、みんなここのECCで2年目を迎える人たちで、雰囲気には慣れている様子だった。講師さんとも親しげに話していたし、僕だけが要領を得ない新参者であった。第1回目に顔を合わせた「クラスメート」は、ソーシャルワーカーをしている女性、看護師の女性、技術者の男性、高校2年生の男の子と僕の5人であった。

講師さんが、「 What do you do ? 」
とそれぞれに尋ねた。
職業は何か…? という質問だ。

「アイアム ア ソーシャルワーカー」
「アイアム ア ナース」
「アイアム ア エンジニア」
「アイアム ア ハイスクール ステューデント」
と、一人一人、講師さんの質問に対する答えを返す。
最後に僕の番がきた。

「ホワット ドゥ ユー ドゥ ?」

僕は返答に困った。

…無職って、英語で、どういうねん…???

仕方なく、「アイ ハブ ノー ジョブ」と答えた。
失業者みたいであるが、ほかに適当な英語は思いつかない。

僕がそう答えると、それまで笑顔で反応していた周囲の人たちが、固まった。
僕は続けて「アイ アム シックスティ ヤーズ オールド」と言った。
「定年や」と言ったつもりだが、まわりは固まったままで、反応なし。

しかしさすがに講師さんは、ニコーっと笑って、
「オー リタイア!」とフォローしてくれた。
定年退職というのは、英語では「リタイア」でOKのようである。
「イエス、イエス、リタイア~」と、ホッと一息ついた僕である。

リタイアというと、これまでマラソンをしてきた僕にとっては禁句中の禁句であったけれど、これからの英語教室では、たびたびこの言葉を使わなければならないようである。とにかく僕は、もう現役ではないのだ。

さらに今週火曜日には、講師さんから「皆さん、連休はどういう計画を持っておられますか…?」という質問があった(もちろん英語で)。クラスメートの人たちは「ハイキング」とか「ショッピング」とか「勉強に専念!」とか、いろいろと言われていたが、僕は言葉に詰まり、ひと言「ナッシング」と答えるだけであった。

僕は「エブリデー イズ ホリデー」なんだもんね。

 

 

 

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6 コメント

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海外旅行を経験されている (のこたん)
2009-05-02 09:56:13
 のんさんですから、英語はけっこう出来るだろうな~~と思っていたのですが・・。
 チョット安心。

 『日本語もまともに出来ないんですから、英語は出来なくて当たり前じゃん。』などと開き直っている私なのですが・・。

 今から習うにも脳みそが固まっていってるし・・・。

 そうECCに通っている、のんさんを応援することにします。
 「フレー・フレーの・ん・さ・ん。」
返信する
同級生 (yukari)
2009-05-02 20:16:10
なかなか年齢を重ねると、新しい事にチャレンジするのがおっくうになりますが、のんさんは好奇心旺盛で素晴らしいですね。
「学校」という所に長らく行ってないので、ドキドキしますね(^^)
同級生も、年齢・職業様々で楽しいそうです♪
3ヶ月アメリカにホームスティしていた友人も、ヒアリングはなんとかできても、なかなか会話までいかない(><)と言ってましたわ。そうですか~、定年退職は「リタイヤ」、なんか途中で断念したように聞こえて嫌ですね(^^;)「ハッピーリタイヤ」?何かいい言葉ないですかねぇ?
ちまたでは、GW後半などと言ってますがうちは明日からです。16連休も確かに多いですよー。工業地帯ですが、シャッターの閉まったところ多いです。景気悪いですー。まぁ、とりあえず4連休を楽しみます。
のんさんは、エンドレス・ホリデー?やっぱり、エブリデー・イズ・ホリデー!のほうが響きいいですね。
返信する
no-title (アナザービートル)
2009-05-03 00:07:36
毎日が日曜日--。
いいと思いますよ。
毎日が月曜日--。
こういうパタンもあるかもしれないから、
それを思うと天国ですよ。
何事もほどほどですか(?)
適当に(いい意味で)生きることが出来れば
最高なのでしょうか?
しかし「毎日が日曜日」を書いた城山三郎の言葉選びのセンスは最高ですね--。
いい意味での「毎日が日曜日」はいいですね。
日曜日を生かし英語も頑張って下さい。
返信する
ありがとうございます (のこたんさんへ)
2009-05-03 07:41:57
フレーフレー、と応援をいただき、うれしかったです。

もう20年も前のことになりますが、
「英語は40歳からでも始められる!」
という本を見つけて飛びついて買ったことがあります。
「よ~し、これがラストチャンス。なんとかモノにしてみせよう」
と勇んで気合を入れたのもつかの間。例によって尻切れトンボでした。

あれからさらに20年が経ちました。

「よ~し、これがラストチャンス」とあの時と同じセリフを、今また繰り返していますが、まあ、どうなりますことやら。若い人は頭が柔軟で覚えが早いけど、僕らは覚えた後からすぐに忘れてしまうので、しんどいですわ。

しかし、のこたんさんにご声援もいただいたので、勇気凛々で立ち向かっていこうと、決意を新たにしています。ありがとうございました。
返信する
Have a nice … (yukari さんへ)
2009-05-03 08:02:36
学生時代は勉強をせず遊んでばかりいて、こんな歳になってから勉強に打ち込もう…なんて、どこか自分の人生はトンチンカンなんだなぁ、と思っています。
次にブログをするときの名前は、のんではなく「頓珍」か「珍漢」という名前にしようかと思っています。

同級生の方たちは、ほんとに、お歳もお仕事も様々で、それは楽しいですね。
新しい世界に一歩踏み出すのはとても緊張しますが、気持が引き締まりますし、終わったあとの安堵感、あるいは充実感のようなものがいいですね。

ハッピーリタイアという言葉は今、わりに流行っているようです。
僕らの団塊世代が定年退職を迎えたので、この言葉とか、「セカンドライフ」とかが、声高に叫ばれ始めています。リタイア、という言葉にも、このごろは僕も好感を持てるようになってきました。

yukariさんは今日から4連休なのですね。
「良い連休」になりますように!
僕は「酔い連休」にならないように、気をつけています。
ではね~

Have a nice ヨンレンキュー  (「4連休」の英語、わからへん)
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毎日が日曜日 (アナザービートルさんへ)
2009-05-03 08:08:30
帰省旅行でお疲れのところを、さっそく2つにコメントをいただき、ありがとうございます。

毎日が日曜日で思い出しましたが、むかしむかし、「月月火水木金金」という歌がありましたね。「休みなく働け」ということでしょうか。えげつな~。

ところで、城山三郎の「毎日が日曜日」が出版されたのはいつ頃のことかと調べてみましたら、昭和50年(34年前)でした。小説の中身より、このタイトルの方がどんどん有名になり、慣用句のように普及していって、僕らもずっと使い続けてきましたね。

何十年も前、定年退職した方が、「毎日が日曜日や」とか「サンデー毎日の生活や」と言っていたのを覚えていますが、しかし、自分が今、そういう環境になったとは…人生は短いなぁ。…としみじみ。

英語も13歳の中学生の時から習ってきたはずなのに、未だにモノにならず。
まこと「少年老い易く、学成り難し」でございます。
これからは「一瞬の光陰軽んべからず」の精神でやっていきたいと思ってます(ほんまか?)。
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