昨日、モミイの小学校の入学式があった。
「あと何日やろ…?」
モミィが指折り数えて楽しみにしていた日が、とうとうやって来た。
少し風はあったものの、青空が広がり、暖かい日差しが心地よい。
小学校は幼稚園と隣り合わせにあるので、
これまでの通園路と、これからの通学路は同じ道である。
モミィと妻と3人で、その 「通学路」 となるいつもの道を歩いた。
毎日幼稚園への送り迎えで歩いていた道なので、顔見知りの人も多い。
途中、何人かの人たちから「入学式ですか? おめでとうございます」
と、声をかけていただいた。
玄関先で、感慨深げにモミィを見て、僕たちに会釈する女性もおられた。
「あのぉ、入学式に行かれるのでしょうか…?」
と、一人の若い女性が妻に近づいてきて、そう聞いた。
妻が 「はい、そうですが…」 と返事すると、その女性は、
「今日は、えぇっと、ランドセルは、いらないのですか…?」
と、不安げな顔で尋ねた。
妻は 「案内文に書いていなかったので、いらないでしょう」 と答えた。
女性は安心したように表情をほころばせ、
「ありがとうございます。それを今、悩んでいまして…」
と、頭を下げ、目の前の家に入って行った。
その家をよく見れば、通園中に建築されていた住宅で、
モミィが、通園途上に工事中のこの家を見ながら、
「まだ木(柱)ばっかりやねぇ」
「あ、屋根とか戸がついたで~」
「もうすぐ完成するねぇ」
と言っていた家である。春休みの間に完成し、もう人が住んでいる。
その女性は、新築のこの家に越してきたばかりで、子どもさんが、
今日、モミィ同様、入学式を迎える…ということなんでしょうね。
さて、これまでは僕が同伴していたこの道だけれど、
これからは自分だけで歩いて行かなければならない。
あらためて、交差点などで、
「ちゃんと、右と左を見てから、渡るんだよ」
「ここは、絶対に飛び出してはいけないよ」
などと、口をすっぱくして注意をする。
モミイはあわてんぼうなので、それが心配なのだ。
ゆっくり歩いて、約15分で小学校に着く。
小学校が近づくと新1年生の姿が増えてくる。
モミィの幼稚園友だちも、大勢いる。
先月15日の卒園式以来、久しぶりに、顔なじみのママたちとも会った。
新1年生は71人で、2クラスである。
学校の入り口にクラス分けの表が貼り出されていた。
モミィの名前は、1組のほうにあった。
モミィが仲良しだった女の子たちは…?
「あ、〇〇ちゃんは同じ組や」
「あ、〇〇ちゃんは2組やなぁ」
そんなことを言いながら校舎に入り、受付をした。
モミィは 「お世話係」 の6年生のお兄ちゃんに名札をつけてもらい、
教室の方に誘導されて行った。 そして僕たちは会場の体育館へ行った。
会場では、幼稚園時代からのママ友同士が顔をあわせると、
「わぁ、久しぶりね~」と、笑顔で挨拶を交わし合っていた。
保護者席の前には6年生の席があり、その前が新1年生の席だ。
やがて新1年生が入場してきたが、僕らの席からは小さくしか見えない。
チラっとモミィの姿が見えたけれど、着席したら見えなくなった。
校長先生の式辞や、来賓の祝辞や、先生方の紹介が終わったあと、
舞台に、新2年生の子どもたちが出てきて、♪ 小学生になったら~
と歌い、それから、1学期、2学期、3学期の楽しい行事を、
みんなで声を合わせて説明するという楽しい一幕もあった。
そして6年生たちが起立して、校歌を歌った。
かつて長男、次男も通ったこの小学校であるが、
「♪清き流れの大和川~」 という歌詞を聴いていると、
その昔、わが息子たちがこの歌を歌っていたなぁ、と懐かしく思い出した。
ちょうど1時間で式が終わり、新1年生たちは教室へ戻った。
僕たちはしばらくその場で待機したあと、教室へ向かった。
モミィのいる1組の教室へ入り、子どもたちと一緒に先生のお話を聞いた。
9日から始まる新学期の当面の下校時刻や、集団下校の詳細などを聞き、
教科書や連絡帳などをもらい、学校と家庭の連絡方法の説明を受け、
また、子どもたちが登下校に必ず携帯する防犯ベルなども配布された。
モミィの1組の担任は女の先生で、2組は若い男の先生だった。
幼稚園の先生方は、みなさん、やさしい方たちばかりだったが、
小学校の担任のこの先生は、才気煥発、というイメージである。
このへんが、幼稚園の先生と、小学校の先生との、
役割の違いによるキャラの違いなんだろうな~と、思ったりした。
教室でのお話が終ると、保護者たちは自分の子どもの席へ行き、
教科書をはじめ、ドサッと重い一連資料を抱えて、教室を出るのだった。
校庭は記念写真を撮る人たちで賑わっていた。
僕らはまた通学路を、家に向かって歩いた。
途中に古墳公園があって、桜が満開である。
3月下旬から、モミィのコンサートや東京への旅行、
そして最近の悪天候などもあって、桜のことを思う余裕はなかった。
こんなに桜が満開になっていたとは、思いも寄らなかった。
でも入学式なんだから、桜が咲いていても不思議ではない。
さぁ、モミィの新たな出発の日だ。
これから、桜の花が満開になるたびに、ひとつずつ学年が上がる。
桜の季節の訪れが、今まで以上に楽しみになってくるんだろうな~
舞台では新2年生たちが、歓迎パフォーマンス。 手前は6年生たち。
新1年生は、その前の席に並んで座っているが、ここからは見えない。
教室で、担任の先生から、児童と保護者にいろいろなお話があった。
(モミィは写真右上、最前列に座っている白い服です)
帰り道、古墳公園の桜の樹の下で。
写真の左側に小道があり、そこが通学路になっている。
やはり、交通事故が恐いですね。
通学路で1ヵ所、車の道路を横断するところがありますが、
見通しの悪いところで信号待ちするような場所なのです。
この入学式の日も、青信号になったので渡ろうとしたら、
信号無視の自転車がものすごいスピードで走り抜け、
あやうくぶつかりそうになりました。
青でも必ず道路の左右のぞきこんでから渡るようにと、
椛には言っていますが、しばらくはここまで行こうと思っています。
奥様は札幌のご出身なのですか。
入学式イコール桜…ではないのですね。
なるほど~
通学路ではクルマに気をつけてね。
(自分の息子が小学生になったときは交通事故が一番怖くて、下校時間になるといつも通りに出ていました。(←地元で自営業なもので…))
(札幌出身の嫁は入学シーズンに桜は咲かないのよねー、と言ってました(^^)/)