僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

マーロン・ブランドもいいけれど…

2009年02月21日 | 映画の話やTVの話など

先週の土曜日(14日)の午後9時過ぎのこと。
風呂上がりに、テレビから聞き覚えのある音楽が流れていた。
「あれ…? …あ、やっぱり」
テレビ画面を見ると、映画「ゴッドファーザー」が放映されていた。
妻が見ている。
映画が始まって間もなくの、パーティのシーンだった。マーロン・ブランド扮するドン・コルレオーネの娘コニーの結婚披露宴のシーンで、軽快な音楽に乗って、タキシード姿の父と、ウェィディングドレス姿の娘が、ダンスを踊っている。もう何十年も前から、何度も見ているシーンである。

…そして、僕は、テレビの前に座り込み、そのままの格好で、映画が終わる12時前まで一気にそれを見てしまったのである。

NHKの衛星放送だったので、CMもない。
ストーリーの隅々まで知っている映画だから、次にどのシーンが来るかわかっているのに、トイレにすら行けない。見始めると、片時も目が離せないのだ。

映画が終わると、深いため息が出た。
う~む。何度見ても、いい映画だ。
不朽の名作、とは、まさにこのことであろう。

その翌々日、つまり今週の月曜日(16日)に「ゴッドファーザーⅡ」が放映され、さらに火曜日には「ゴッドファーザーⅢ」が放映され…と、この時間帯に3部作がすべて放映されたので、結局、全部見てしまったのである。いつも10時には寝てしまう僕としては、毎晩夜中の12時まで起きているなんて、きわめて異例のことであった。

映画はどれも、過去に何回か見ていたが、今回、特に「ゴッドファーザーⅡ」の出来の素晴らしさには、改めて感嘆するほかなかった。アル・パチーノの演技は最高級だったし、ロバート・デ・ニーロも、若い頃はこんなに美男子だったのかと、また驚きを新たにした。

映画は見始めると癖になる。
翌日の水曜日も、同じ時間帯に放映された「欲望という名の電車」を見た。

そんなことで、土曜日~水曜日まで(日曜を除く)4日間、ず~っと夜の9時から「衛星映画劇場」を見ていた。

「欲望という名の電車」は、製作年を見ると1951年というから、僕が2歳のときの映画である。テネシー・ウィリアムズの原作は、学生時代に読んだことがあるが、どんなストーリーだったか、きれいさっぱり忘れてしまっている。

僕はこの映画を、主演の男優が誰で、女優が誰だか何も予備知識のないままに見ていたのであるが、男優のほうがポール・ニューマンの若い頃に似ているので、映画を見ながら、妻に、
「これ、ひょっとしてポール・ニューマンと違う…?」
画面の中を指さしてそう言うと、
妻が「え…? 何を言ってるの…?」
というような表情で僕を見た。

そして、「知らなかったの? この人、マーロン・ブランドよ」と言った。
えぇぇぇ~!
「ゴッド・ファーザー」のマーロン・ブランドからは想像もつかない。
「はぁ…? そう? ふ~ん、マーロン・ブランドの若いときの映画か…」

映画の前半は誰だかわからず見ていた男優だったが、その後は、これはマーロン・ブランドなのだ、と思って見ると、それまで粗野な若者という役柄だった主人公が、急に英知に富む正義の味方風に見えてきたのだから不思議である。

「ここのところの衛星映画劇場は、ずっとマーロン・ブランドの特集をしているのよ」
という妻の説明を聞き、あぁ、そ~なのか、と思った。
「ゴッドファーザー」からずっと、この衛星映画劇場では引き続いてマーロン・ブランドの映画特集が続いている、ということなのだった。なるほど。

それにしても、若い頃のマーロン・ブランドとポール・ニューマンって、なんだかよ~く似ているような気がするなぁ。

そして、「欲望という名の電車」のもう一人の主人公であった女優だけど、はて、この女優は誰なんだろうなぁ…。見たことがあるような、ないような…と思いながら、最後まで見てもわからなかったのだが、映画が終わり、出演者の名前が出たとき、「ヴィヴィアン・リー」とあった。

うぅぅぅ…。

映画は、見る前に、せめてキャストぐらい確かめておかなければねぇ。
あの女優がヴィヴィアン・リーだったとは…。
それならそれで、映画の見方も変わっていただろうに…。

ヴィヴィアン・リー…といえば、言わずと知れた「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラである。それが、この映画では最後まで彼女だと気がつかなかったのは、古い映画には強いはずだった僕としては、大いなる不覚であった。

最近、あまり映画を見ないので、感覚が鈍ってきたのだろうか。
映画感性が、錆びついて来たのかも知れない。とほほ。

さて、翌日19日の木曜日の衛星映画劇場は、やはりマーロン・ブランド主演の「波止場」であった。よし、これも見なければ! …と張り切ったものの、よく考えてみれば、この日は夜に、友人たちが、僕の退職送別会を開いてくれる日だったので、映画は見ることができなかった。

送別会は韓国料理のコースで、ビールが飲み放題であった。

メニューをあげてみますと、

☆スペシャル鍋(韓国風すき焼き、という感じ。これだけでボリューム満点
☆キムチ盛り合わせ
☆豚キムチチヂミ
☆ピリ辛豆腐サラダ
☆冷麺 …ほか

…などをモリモリ食べながら飲む生ビールは、やはりマーロン・ブランドよりいいかなぁ…と思ったりして。

映画の感覚は鈍っても、生ビールを味わう感覚はますます健在だぞ~ん。

 

 

 

コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 耳鳴りの近況 | トップ | うつ病を理解できない医師たち »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
欲望---。 (アナザービートル)
2009-02-21 23:54:09
たしか A STREET CAR NAMED DESIRE でしたかね。
間違っていたらごめんなさい。見事なタイトルですね。「欲望という名の電車」とは。原題を隙間なく訳したいいタイトルですね。
うろ覚えですが、たしか主人公はブランチ(?)でした?精神異常を来たし、おそらく悲劇的結末でしたでしょう。若い頃読んで感銘を受けたのですけど、感銘の中身を忘れてしまいました。
500円でDVDよく市販されてますので、見てもいいのですが、なかなか暇がありません。
返信する
映画って (yukari)
2009-02-22 14:20:52
・・・ほんとにいいものですね。(これも古くなりましたね~)
そうそう、NHKのBSでさんざん予告していて、見ようと思ってたのにぃ~、すっかり忘れてました
(^^;)ゴットファーザー3はリアルタイムで観に行きましたが、1~3テレビでもざんざんやってまして見ました。続編物は観ないとすっきりしませんもんね。
しかし、渋いですねぇ~アル・パチーノにマーロン・ブランド・・・私も、テレビで昔の映画なんかに見入って、この俳優かっこええなぁ~~、誰?エンドロールでええっ!この人やったん??って良くありますよ~。アナザービートルさんのおっしゃるように、最近は500円DVDコーナーのあるお店よくありますよね。両親が西部劇世代なんで、「シェ-ン」とか買ってありますよ~。「欲望・・」も見つけたら買って観ます☆
ちなみに、私の好きな映画「ワイルド・アット・ハート」のニコラス・ケイジは奇しくもコッポラ監督の甥にあたります。
そういえば、父をゴッドファーザーっぽくしようと、誕生日にボルサリーノのハットをあげて、ロングコートと合わせて着せたら、、なんかちゃうなぁ。。。?昭和初期のサラリーマンになってしまいました(笑)3丁目の夕日調。。。
のんさんのおかげで、今日のメニューも無事、キムチちゃんこ鍋に決まりましたよ~
頭の中で、「愛のテーマ」が流れてますわ・・・それでは、サヨナラ、サヨナラっ
返信する
面影 (じゃい)
2009-02-24 06:35:39
オードリー・へプバーン主演のミュージカル映画「マイ・フェア・レディ」。オードリー演じるイライザに恋をする、頼りないハンサムな青年がいます。
イギリスの人気TVドラマシリーズ「シャーロック・ホームズ」のホームズ。
両方を演じていたのが、俳優ジェレミー・ブレッドでした。
「シャーロック・ホームズ」に出演していた頃、ジェレミーは既に病状が進み、薬の副作用で顔がむくんでいたのです。若い頃の面影は、瞳の奥に残っていました。
返信する
記憶がいいですね (アナザービートルさんへ)
2009-02-24 06:56:47
女主人公の名前をよく覚えていましたね。
そうでしたね…ブランチでした。
老けているのか、若いのかよくわからないところがあり、
まさかヴィヴィアン・リーだったとは…。

500円DVDでいろいろ市販されているのですか。
そういうのも、どんどん安くなってきているんですね。
いつか懐かしの映画のDVDを店で見たときは、
1500円以上はしていたと思うのに…。
昔からは、考えられない話です。

ところで…
レンタルビデオ店のツタヤは、60歳以上だとシニア割引で半額らしいです。
レンタルで昔の映画を見てもいいけどね。でも、カウンターで、
免許証などを見せて「オレ、60やぞぉ」って言うんかいな。
ちょっと、恥ずかしいな~。
まだ「60」に慣れていないもんで。えへへ。
返信する
こびりついて離れな~い (yukari さんへ)
2009-02-24 07:01:59
♪ タララ ララララ タララララァ~ ♪

映画を見た後、数日間、「愛のテーマ」が頭にこびりついていました。
こういうのって、一度頭に浮かぶと、一日中
その音楽が鳴り続けることがありますよね。
まあ、それで耳鳴りを忘れられたらええんですけど。

サヨナラ、サヨナラ…。懐かしいですね。
淀川さんのみならず、水野さんまでも、故人になりましたものね。

NHKのBSは、いい映画をしているのですが、夜遅いからねぇ。
ビデオは、衛星の録画が調子悪いし…。
今はDVDの時代だというのに、うちは昔のビデオ録画装置しかないし…。

ニコラズ・ケイジはコッポラ監督の甥でしたね。
この俳優は僕も大好きです。
脚が長い、手が長い、指が長い。
僕と正反対ですわ(泣)。
昨日かおととい、テレビで、ショーン・コネリーと共演した映画をやっていましたね。寝てしまったけど。

ニコラス・ケイジといえば…
「リービング・イン・ラスベガス」でのアル中の役が忘れらません。
僕も、余命数ヶ月だと言われたら、ラスベガスへ行って、
酒浸りで人知れず死んでいく、というのがいいな~、と思ったりしました。
もっとも、映画では、エリザベス・シューという美女の娼婦と知り合って、
そばに付き添ってくれていたので、まあ、やっぱり映画は映画か(笑)

ボルサリーノでドン・コルレオーネになれなかったお父さん。
3丁目の夕日ですか。おかしい~。

僕が帽子かぶったら、チャップリンですわいな。
返信する
ジェレミー・ブレッド (じゃいさんへ)
2009-02-24 07:03:31
ふ~む。調べてみると…
ジェレミー・ブレッドは心臓の薬を飲んでいたそうですね。
それで体がむくんだわけ。
僕も心臓の薬、というか、心拍安定抗不整脈の薬を飲んでいますが…。
薬の副作用は怖いですね。
ちょうど、今日のブログのテーマが「薬」です。

まぁそれはさておき、
映画の最後に名前の字幕が出てびっくり…
…というのは、よくありますね。
出ている人があまりに若くて艶やかなので、
今のその人と比べて「ほんまかいな」と、
どひゃ~んな印象を受けたりしますが。
…歳月は争えません。
…薬の副作用も争えません。
若い頃の「面影」を瞳の奥に残してもらえるのは幸せです。
じゃいさんは、ジェレミー・ブレッドのファンだったんでしょうね。

ところで、日本の映画が米アカデミー賞を獲りましたね。
おめでたいニュースですが、僕は広末涼子が嫌いなもんですから、
手放しでは喜べませぬ。
返信する
Unknown (やまぶき)
2009-02-25 20:03:17
私もゴッドファーザーを見てましたが途中でダウン。
あの音楽がたまらなく好きです。

今日は「プラトーン」ですがのんさん見たかな?
私が大好きな映画の一つです。

↑のNスぺ見ました。

民放ではやってくれない番組ですね。受信料も惜しくないです^^
返信する
見てませ~ん (やまぶきさんへ)
2009-02-25 22:43:08
そうでしたか、途中でダウンねぇ。
僕は昨日のマット・デーモンの出ていた「シリアナ」を見ていましたが、
途中でダウン。寝てしまいました。
あの映画は、むずかしいです。

「プラトーン」は何回か見た映画ですが、
ちょっと暗くて、今の心境と合わないので、
今日は最初から見ませんでした。
映画としては、素晴らしいですよね~。
返信する

コメントを投稿

映画の話やTVの話など」カテゴリの最新記事