こんなタイミングってあるんですね。びっくりしました。昨日だったか、英誌のエコノミストの調査部門というところが、世界の安全な都市のランキングを発表し、東京が世界1位、大阪が3位に入った、とのニュースが流れました。
ふ~む。やっぱりねぇ。 思えば…
街のあちらこちらに機関銃を持つ警察官が立っていたローマや、白昼堂々地下鉄スリ集団が横行するパリなどを旅してくると、大阪へ帰るとホッとします。東京や大阪に限らず、ま、このごろ凶悪犯罪が増えたとはいえ、日本はやはり、まだまだ安全な国なんですよね。
海外を旅行すると確かにエキサイトします。でも帰国すると心が和らぎ、改めて「あぁ日本に生まれてよかった」という思いに浸れることも事実です。
今回は特にそういう気持ちが強かったのですが、それだけ年をとったのだろうかなぁと思ったりもしますけど(笑)。
さて、パリの最後の日。
ホテルのチェックアウトをしようと一人で先にロビーに降りたら、フロントにはおっさんが1人だけ。それも電話で話をしている。僕をチラッと見たが、それから10分近く電話で話を続けたまま。他の係員が来る気配もなく、そのおっさんも仕草だけでもいいから「お待ちくださいね」くらいの態度を見せればまだ可愛いのに、そういうのも全然なく、僕はその間、ずっとカウンタの前で立って待っていた。そのあと、やっとチェックアウトをし、後から降りてきた3人とロビーで車を待ったのです。しかし…
空港まで送ってくれる車は10時20分に来るはずだったけれど、待っても待っても姿を見せず、結局1時間遅れてやって来た。飛行機は午後1時50分発だからまだ時間はあったけれど、約束の時間から1時間も遅れるとは。また、デモやストで道路が渋滞していたのだろうか? 何の説明もなし(説明されても、言葉わからんけど)。
そして空港に着くと、今度はそこが人でごった返していて、どこがチェックインの場所か分からない。行列も、人が多すぎて何の列か不明。空港の職員の数も少ない。やっと一人の女性職員を捕まえて、エアチケットを見せ「どこでチェックインをして荷物を預けたらいいのか」と聞くと、女性は「機械で」と言って、機械の方向を指差しただけでさっさとどこかへ消えてしまった。確かにそこに自動チェックイン機のようなものがあったが、使い方がわからない。そういえば、カナダへ行った時やロスへ行った時も機械だったけれど、どちらも空港職員が待機しており、全部やってくれた。僕はもともと機械に弱いんだからね。
ところがここでは職員の姿がほとんど見えない。見つけても、何人もの客に取り囲まれて話しているか、知らん顔されるか、である。しばらくは係員を求めて、あちらをウロウロ、こちらをウロウロしたけど時間が経つばかり。空いているカウンターがあって女性職員がいたので尋ねるとやはり機械でやりなさい、と言ってあとは知らん顏。みんな冷淡ですね、この空港の人たち。
ローマからパリへ移動するとき、ローマの空港では機械でなく有人のカウンターに並んで普通にチェックインできました。なのに、このパリの空港は何?
仕方なく、わからないまま自動チェックイン機の前へ行くと言語を選ぶボタンがあって、そこに日本語もあったのでそのモードにした。するとモミィが「私がやるわ」と言って、画面の指示に従い、操作を始めた。4人分のパスポートの顔写真ページを下にしてスキャンし、情報を入力したら、搭乗券が出てきて、最後に荷物につけるタグもガチャガチャと出てきたのでホッと一安心。それを持って有人のチェックインカウンターへ行き、荷物を預けて手続きはやっと終了しました。
モミィも、いざという時に頼りになりますわ。
当初は飛行機の時間まで長いなぁ、思っていたら、ホテルからの車は遅れるわ、チェックインにはモタつくわ、そのあとこれも長蛇の列のセキュリティを通り、広い空港内をエッサエッサと歩くわ、売店へ寄るわで、ようやく搭乗口にたどり着いたら、時間は1時を過ぎており、すでに搭乗口前に乗客が並んでいた。飛行機は1時50分発である。
僕らが乗る「L42」の搭乗口にはもう乗客の列。
僕は「機内では食事は夕方しか出ないよね。みんなまだお昼を食べていないので、パンでも買おう」と、列に妻と義姉を残し、モミィと2人で売店へ走り、大きい目のサンドイッチを4人分買い、列に戻った。あぁ、忙しい!
でも、これでやっと飛行機に乗れる。乗ってしまったら後はもう、大阪までゆっくりできる。バタバタするのも、もうこれでおしまい!
そう思った時、この旅行で、初めて緊張感というものがほぐれていくのを感じました。
飛行機に乗り、やっと落ち着いたとたんにお腹が減ってきた。午後2時過ぎに飛行機が離陸してから、しばらく経った時、先ほど買った大きなサンドイッチを、4人でモグモグ食べたのですが、やはり「特大サイズ」なので、それでお腹が十分に膨れました。
「お腹も膨れたし、少し眠るか」
そう思った時、通路の向こうから乗務員さんたちが飲み物を配り始めるのが見えました。ふつうは食事の前に飲み物が来るので、「えっ?」と思ったら、やっぱり…
飲み物のあとに、機内食が運ばれてきたのです。
時計を見ると午後3時。数十分前に特大のパンを食べたばかりなのに! この機内食って昼食? 夕食? と思っていたら、どうやら日本との時差の関係でこれが夕食のようでした。
なんともねぇ、チグハグなことの連続です。
…とまぁ、最後まで愚痴や小言を並べてしまいました。
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さて今日は8月31日。旅行に出発した日からちょうど1ヵ月が経ちました。明日からもう9月ですね。早いですわ。
今回の旅の「こぼれ話」は他にもいろいろあって、折に触れてご紹介したいと思いますが、愚痴や小言はもうやめて、面白く読んでいただけるようにしますので、またよろしくお願いしま~す。
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