昨日の午後、モミィを幼稚園に迎えに行くと、門のそばにいた女性が僕に会釈した。
「はて… 誰だろう?」
どこかで見たことがあるが、園児を迎えに来ているママではない。
視力が弱い僕は、門に近づいたところで、その女性が誰かわかった。
モミィが通うヤマハ教室で、同じクラスの女児のお母さんだ。
レッスン中、いつも隣り合わせにいる人だから、近くで見ればわかる。
女性から先に「エレクトーン教室の、モミィちゃんのお家の方ですよね」
と言われる前に、僕もそれとわかった。
彼女は、教室で子どもに付き添うママたちの中でも、キュートで愛想のいい人だ。
帰り道が同じ方向で、レッスンが終った後、道でまた会う…ということも、よくある。
その人が、モミィの通う幼稚園の門の前で、自転車に女児を乗せて立っていたのだ
「あ、こんにちは~。どうしたのですか? 今日はなぜ、この幼稚園へ…?」
と僕が聞いたら、
「この子が来年この幼稚園に入園なので、今日は入園申し込みに来たんです」
「あ、そうですか…?。へぇ~、同じ園区だったんですね」
自転車の座席の女の子も、僕を覚えているらしく、笑って手をふってくれている。
「モミィちゃんは、ここの幼稚園に通っておられるのですか?」と聞かれたので、
「えぇ、そうです。毎日迎えに来ています。モミィは来年から小学校です」
「あらぁ、じゃあウチの子と入れ替わりなんですよね~」
しばらく雑談した後、モミィが他の園児たちと並んで門から出てきたので、
「じゃぁ、また夕方に教室でお会いしましょう」と言い合って別れた。
火曜日だったので、午後4時半からエレクトーンのレッスンがあった。
で、夕方、またその母子とエレクトーン教室でいっしょになった。
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こんなふうに、このごろ、いろいろな「顔見知り」の人が増えてきた。
町を自転車で走っていると、挨拶をされることが多くなってきた。
狭い道を自転車同士すれ違うとき、
若い女性の方から「こんにちわ~」と声をかけられる。
こちらもあわてて、あ、こんにちは~と笑顔で返すが、
知っている人もいれば、「ん…? だれだっけ…?」という人もいる。
この場合、ほとんど、モミィと同じ幼稚園のママであることが多い。
園児数としては年少組と年長組をあわせて60数人いる幼稚園だけど、
園児を送り迎えするために、1日2回、保護者たちは幼稚園に行く。
朝の送りのときは、そう多くの人と出会わないけれど、
迎えのときは、園児が出てくるのを待つ時間がある。
だいたい5分から10分ぐらいは待たなければならない。
僕は特に話し相手もいないので、ひとりぽつんと立って待っている。
迎えに来ているのは大半がママで、男は1人か2人しかいない。
どうしても目立ってしまい、他のママたちから顔を覚えられることになる。
こちらは、知っている顔より、顔を覚えられないママの数の方が多い。
(ただでさえ、人の顔を憶えるのは僕の苦手とするところである)
だから道ですれ違うと、相手は知っているが、僕は知らない…という場合がよくある。
幼稚園のお母さんたちと、エレクトーン教室のお母さんたち。
ほとんどが30代の女性であり、僕から見れば娘みたいな年齢の人たちである。
他にも、毎朝地域をパトロールされている高齢者の方々とも顔見知りになった。
まあ、そういう人たちから、町のあちらこちらで声をかけてもらえるのは、
正直に言えば、嬉しいものである。しかし、モンダイもある。
最近は、スーパーへの買い物は、なるべく妻に行ってもらうようにしている。
駅前のジャスコでも、食料品売り場をうろついていると、知っているママとばったり会う。
また顔を憶えていないママはもっと沢山いるので、どこで見られているかわからない。
特に近所の小さなスーパーとなると、必ずといっていいほどママたちの誰かと出会う。
ひとりスーパーで買い物をしているところを見られるって、ちょっと照れくさいわけで…。
この間は、僕が買い物のカゴを持ってビール売り場の前に立っていたら、
園児が走って近づいてきて、「モミィちゃんのおっちゃんや!」 と大声で叫ばれた。
恥ずかしかったわ~。
スポーツジムからの帰りは、たいていジャージを着てリュックを背負っているので、
そのままの格好でスーパーへ行くと、ママたちと会うと奇異な目で見られたりする。
だから、スーパーへ行くときは、なるべくきちんとした服装で行くことにしている。
また、先日はこんなことがあった。
僕は顔を覚えていないけれど、その人は僕のことを知っているというママから、
「駅前のコスパのプールで泳いでおられましたよね」と言われ、びっくりした。
「え、あなたもプールへ行かれてるんですか?」と問い返すと、
「いえ、子どものスイミングを見学していたら、その近くで泳いでおられたから」
と言われて、さらにびっくりした。
「あ、あれはモミィちゃんのお父さんだわ、と連れの人に言ってたんですよ~」
まあ、万事がこんな調子である。
ほんとに、どこで誰が見ているかわからないのである。
幼稚園やエレクトーン教室だけではない。
スポーツジムのプールで知り合った人も10人以上いる。
顔だけ知っている人の数も入れたら数10人になるだろう。
その人たちも大半が女性である。
(ただし、こちらは年配の方がほとんどですが…)
この人たちとも、町かどでバッタリ会うことが多い。
モミィを連れていると、「いやぁ、娘さんですかぁ?」
などと近づいてくるので、「いえ、孫ですねん」と説明する。
相手はのけぞり返り、「えぇ! お孫さん、いてはったん?」
と、大げさに驚いた表情をされると、こっちは冷や汗が出る。
まあ、こんなことで、この1年くらいで「顔見知り」の人たちが急増した。
ちょっと外出すれば、必ず知っている誰かと会う、と言っていいほどで、
勤めていた頃は、町の中にこれだけの「顔見知り」はいなかった。
楽しいといえば楽しいが、一方では、気を抜けないなぁ、とも思う。
友人のドイロンが、かつてこんなことを言っていたのを思い出した。
のんさん。世間は狭いですよ。誰が見たり聞いたりしているかわかりません。
気をつけてください。 よく言うでしょう、 「壁に耳あり 障子に白アリ」 って。
…ということで、今日の話はこれでおしまいで~す。
楽しそうです。
障子にシロアリっていうのは、
本当に、ドイロンさんも面白い方ですネ。
寝耳にミミズ
ヤブから丸井ですね~
ようやくお母さんたちとも軽く言葉を交わせるようになってきました。
プールのおばさんたちは気さくで楽しい人が多いのですが、
やっぱり、若い人はねぇ…何となくこちらが気後れしますね(笑)。
ところで、「面白い方」ドイロンさんが、
hiroさんのすぐ後にコメントを入れてくれましたね。
ところで、カンボジア国籍を取ってロンドン五輪のマラソン代表を狙う
「猫ひろし」というのは、実はドイロンではないかとの噂があります。
ドイロンの本名は、たしか、「でこひろし」さんでしたもんね 。
ご健闘をお祈りいたします。