昨日の日曜日は絶好の行楽日和だったので、
妻とモミィと3人で奈良公園へ出かけた。
ここへモミィを連れて行くのは初めてだ。
「奈良公園には、鹿が人の中を普通に歩いているのだよ」
とモミィに言うと、鹿が「普通に歩いている」という言葉に、
かなりの強い関心を持ったようある。
鹿と言えば動物園しか浮かばないらしく、
普通に人込みに混じって歩いている…
というのが想像できないようだった。
「ほんま? ほんまに鹿が普通に歩いているの?」
と、モミィは僕に、何度も同じ質問を繰り返した。
それなら本物を見せよう…ということで、出かけたのだ。
JR奈良駅からまっすぐ歩いて行くと前方に山が迫ってくる。
しかし、奈良公園に入るまでは、意外に距離がある。
「なぁ、まだ? 鹿が歩いてるところはまだ?」
と、鹿が目当てのモミィはそればかり繰り返す。
「もうちょっとやから」と言って、右手に猿沢の池が見えると、
「これが、猿沢の池や。おサルさんの池とは違うねんで」
「あははぁ~、おもしろいわぁ」とモミィが笑う。
おやじギャグも、まだ小学1年生にはウケている。
「あの上の方に見えるのが興福寺の五重塔やで」
と指差すと、モミィはそれをチラっとみただけで、
「ねぇねぇ、鹿はまだ?」と、また鹿の話をする。
お寺には何の関心も示さない。ま、仕方ないけど。
左に興福寺の五重塔が見えてきた。 右に猿沢の池がある。
いつかは小学校の遠足でこの辺に来るはずである。
僕らも小さいときに、遠足で初めて猿沢の池に来た。
その時に、東大寺の大仏さんも見学した記憶がある。
赤い鳥居をくぐり、春日大社に入ると鹿がのんびり歩いている。
人の数はそう多くない。モミィの目が、キラキラと輝いた。
最初は怖いのか、そろりと近づいたモミィであったが、
人慣れした鹿は、モミィが近づいても何の反応も示さない。
警戒を緩めたモミィが、座っている鹿の背中をそっとなでた。
鹿は、まるで置物のように、ピクッとも動かず、座ったままだ。
たちまちヤッタ~という笑顔を、満面に浮かべたモミィだった。
そろりそろりと鹿に近づくモミィ。
近くに鹿せんべいが売られていた。
7~8枚入って150円だった。
それを買って、モミィに1枚ずつ持たせる。
すると周辺の鹿たちがいっせいに近づいてきた。
さすがにモミィもこわごわ差し出していたけれど、
2枚3枚と与えているうちに慣れてきたようだった。
鹿せんべいをあげる。 どうやら慣れてきた様子だ。
「もっと向こうの賑やかな所へ行こうよ」
と、人の多い、国立博物館のほうへ歩いて行った。
場所を変え、鹿の数が減って人間の数が増えると、
今度は鹿せんべいを与えても、お腹がいっぱいなのか、
プイと横を向き「いらないよ」のそぶりをする鹿が目立った。
国立博物館からさらに進んでいくと、大仏殿への参道へ出た。
ここはもう、人、人、人で埋め尽くされていた。
このあたりでは、最も賑わう場所である。
そんな人の流れを、のんびり座って見つめる鹿たち。
まことに悠然としたものである。
これらの光景を目にしたモミィは、「鹿が普通に歩いている」
という言葉を、実感として頭の中に刻み込んだに違いない。
しばらくその辺をぶらついてから、
売店でモミィはソフトクリームを買い、
僕は名物の柿の葉寿司を買って、ベンチに座り、
寿司をアテに缶ビールを開けて、グイっと飲んだ。
輝くように明るい日の光が、ふりそそいでいた。
猿沢の池では、おぼろげな記憶ながらどでかい鯉がたくさんいたのが強烈な印象だったような??
もう何十年行っていません、懐かしい。。。
のんさんも耳鳴り大きめになってたんですか~。
私も最近やたらうるさくて、休日で家にいるときなんぞもうイラ~、ガックシですわ。
なんでしょう?冬になったから??
とにかく急激に大きくなるとやはり不安に襲われます。今のところ、数時間で元の音量に戻ります。ぐっすん。
お風邪などひかれませんようにお気を付けて!
バンビちゃん大好き~になったみたいです。
猿沢の池はyukariさんにとっては、幼い頃の思い出深い場所なんですね。
でかい錦鯉が、国立博物館前の池にうようよ泳いでいましたよ。
耳鳴りですが、「音量」がアップしたまま、下がりません。
ジーという音よりも、キーンという音が大きくなり、
不快感が強まって、暗澹たる気持ちになります。
でも、5年間で少しは鍛えられたのでしょうね。
辛いですけど、パニックになることはないですけど…
この耳鳴りに対して自分ができることはただひとつ。
ヒマを作ってはいけないということです。
忙しくしている時は忘れますもんね~
冬はうるさくなるのでしょうか?
イヤですね。寒いわ、うるさいわ…で。
yukariさんも御自愛ください。