僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

おかしな言葉 「鳥肌が立つ」やら「耳ざわりが良い」やら

2022年03月01日 | 雑記

ロシアという国もひどい国ですね。
ロシアというか、プーチンというか。

連日報じられているウクライナへの侵攻のニュースを見ていると、40数年前のソ連の時代、アフガニスタンに侵攻して世界中の非難を浴び、1980年開催のモスクワ五輪に、アメリカや西側諸国と共に日本も参加をボイコットしたことが思い出されます。あの時、無敵のランナーだったマラソンの瀬古利彦が出場していたら、未だに実現していない男子マラソンの五輪での金メダルが実現したことは90%間違いなかったと熱狂的なマラソンファンだった僕は今も思っています。

まぁ、その話は置いておきますが

さて、前回に続き、言葉の使い方の話です。

言葉の意味も時代と共に変わって来たわけですが、
今、よく言われる代表的なものが、
★鳥肌が立つ
★耳ざわりが良い
★他人事(たにんごと)
のようなものですね。

★鳥肌が立つというのは、元は、ぞっとして身の毛がよだつ、
という意味で、総毛立つという言い方もあります。
でも近年は感動した場合にも用いられています。
う~ん。全然逆の意味ですけどね。
でも今は一般的表現として使われており、辞書でも認められつつあるんですよね。

でも僕は、決して使いません。
自分の感覚とは全く調和しないから。

★「耳ざわりが良い」も元の意味とは正反対の意味で使われつつあります。そもそも「耳ざわり」というのは、漢字で書くと「耳障り」なんですよね。「聞いていやな感じがすること」「聞いて気にさわること」と辞書にも書かれています。
漢字で書けば「耳障り」なので「障る」わけです。だから「耳障りが良い」なんて表現はあり得ない。まぁ「肌触りが良い」というのならわかります。これは「触る」という漢字を当てるのですからね。でも「耳障り」は「障る」、つまり害になるという意味です。それが「耳障りが良い」とは、おかし過ぎまっせ。

また、「きざ」という言葉がありますよね。「きざな奴」とかいう。
あの「きざ」というのは「気障」と書き、「気障り」ということです。
つまり「気に障る」→ 気持ちに不快感を与えるという意味なので、
これもまた「気触りが良い」とは絶対に言わないでしょう。
もうひとつ、
「目障り」という言葉もありますが「目ざわりが良い」とも言いません。
なのに、なんで耳だけが「耳ざわりがいい」というのか?
僕には全くわかりませんわ。摩訶不思議!

★最後に、このごろ他人事を「たにんごと」と言うのが普通になってきました。漢字の表記から見ればそのままですけど、本来は「ひとごと」ですよね。僕らもずっと自分に無関係のことは「ひとごと」と言ってきました。でも今はテレビに出て来るタレントたちは、ほとんどが「たにんごと」と言っています。それを耳にするたびに、違和感を覚えます。「たにんごと」という言葉の響きが、何ともぎこちなく聞こえるんですよね~

世の中も変わって来る。
人間も変わって来る。
そして言葉の使い方も変わって来る。
それはわからないわけではありません。

でもそういう言葉は、僕は生理的に馴染めない。

それだけ人間が古くなった、ということなのでしょうか。

 

 

 

 

コメント
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