83歳になる海洋冒険家の堀江謙一さんが、先日、太平洋単独無寄港横断にチャレンジするため、出発地の米サンフランシスコに向けて大阪空港から旅立ったことが報じられていました。すごいですね。
16日の朝日新聞記事の切り抜きです。
堀江謙一さんといえば、本当になつかしい。
たった一人で、小さなヨットで太平洋を横断して大ニュースになったのは、僕が小学6年生か中学1年生の頃だった。日本中がそのニュースに湧いた。僕も子供心に「すごい冒険やなぁ」と思ったことを今でもよく覚えているし、そのあと堀江さんが書いた本をもとに作られた「太平洋ひとりぼっち」という石原裕次郎が主演した映画も、胸をときめかせながら観た。
それと、堀江謙一さんが自分と同じ大阪の人だったことも、身近に感じた大きな要因だった。その時以来「冒険」という言葉の魂が、僕の心の中に宿ったのだと思う。
生来、気が小さくて、怖がりで、人見知りが強かった僕でしたが、それ故か、一方ではそんな性格を何とか打開したいという気持ちも、子供のころからありました。
いつか自分も、小さなことでいいから何かの冒険をしたい、と思う気持ちが堀江謙一さんのニュースから芽生え、それが後年、大学3年の時の大阪~北海道往復の自転車旅行につながったのだと思う。そして、結婚して就職し、子供ができても冒険へのあこがれは止まず、29歳で四国、30歳で九州、31歳で中国地方を自転車で走り、自転車の日本一周を遂げることができました。
それからは、フルマラソンを走るため一人でニューヨークへ行ったりしたのですが、今から思えば、そんなちょっとした冒険の世界に僕を誘ってくれたのは、ほかでもない、この堀江謙一さんだったのです。
その後、エベレスト大滑降の三浦雄一郎さんや、犬ぞりで北極点に到達した植村直己さんなどにも憧れましたが、まず堀江さんの存在があったんですよね。
それにしても、今回、83歳での挑戦です。
新聞社のインタビューで「健康や体力の維持のために何かしていますか?」と聞かれた堀江さんはこう答えていました。
「僕はトレーニングもしていませんし、ジムも行ったことがない。気を付けているのは暴飲暴食をしないくらい。年齢は経験でカバーできると思ってます」
年齢は経験でカバーできる…
そうか。
じゃぁ僕も、もう一度、自転車で日本一周をしてみるか!
な~んて思ったりしましたが、今は、体力はともかく、気力も勇気もすっかりなくなってしまってます(ぐすん)。
ほんと、堀江謙一さんはえらい!
新聞記事によると、堀江さんは26日にサンフランシスコのゴールデンブリッジの下をスタートし、2か月余りをかけて兵庫県の西宮港に帰ってくる予定、とのことです。
今回の太平洋横断が無事成功しますように、祈っています。