パリは、僕にとっては海外で最も馴染み深い街なので、ローマに比べたら楽に回れると思っていたのですが、その考えは、甘かったですわ~
地下鉄でスリ集団に取り囲まれたのには驚きました。 あんなの、初めてです。また後日、詳しく説明しますけど。
また、あれこれしんどい目をしたり、ストで一部の地下鉄が走っておらず仕方なく長い距離を歩いたり、道に迷ったり、さらに最終日にはホテルから空港へ行く迎えの車が時間になっても来ず(理由はデモのため道路が一部封鎖で大渋滞だったそう)、帰りの飛行機に間に合うのかドキドキしたりと、いろいろと大変なことがありました。
おまけに、何をどこに直したのかわからなくなり、ホテルの部屋でもスーツケースやバッグの中を何度も探しまわったりとかねぇ。これまでの旅行の中で、最もあたふたした今回のパリ旅行でした。これも年齢のせいでしょうか?
ま、具体的なことは順を追って説明しますが、とりあえず、ローマの早朝、JTBが手配した車でホテルから空港へ行きました。ともあれローマでの丸2日間はとても楽しく過ごせました。
さて、JTBが手配した車と言っても、運転手は英語しか話せない外国人だし、車内での会話は全くありません。空港の搭乗ゲート近くで降ろしてもらい、パリへのチェックインをするため、列に並びました。
ローマの空港のチェックインカウンターに並ぶ。
そして、約2時間でパリの空港に着きました。
空港には黒人の運転手が迎えに来てくれたのですが、車に乗ってからしばらくすると、運転手が盛んにスマホをいじっているのが見えた。
「ながら運転か? 危ない奴やなぁ」と思っていたら、そうではなく、どうやら交通が渋滞しているようで、それを調べていたようだ。どうも同じ道をグルグル回っているような気もするし、一向にホテルに着かない。すると突然、運転手は僕たちに向かって「デモ!」と声を挙げた。こっちが黙っていると、「デモ、デモ」と繰り返した。思うに、街でデモが行われているので、通れない道路があって困っている、という意味だったのだろう。
本来なら30分ほどで着くはずのホテルへ、1時間以上かかって着いた。
このストやデモというのはパリでは日常茶飯事らしく、ガイドブックにも気をつけるようにとあった。でも僕は、これまでのパリ旅行では経験がなかったので甘く見ていた。ところが…
この翌日にも、エッフェル塔へ行ってから最寄りの駅へ行くとストで電車が止まっていたし、そのそばにある地下鉄もシャッターが閉まっていた。しかたなく、別の地下鉄路線まで1時間近く歩いた。
タクシーに乗ればいいようなものだけど、パリでは客を助手席に乗せないので、後部座席に3人までしか乗れない。僕たちは4人連れなのでタクシーに乗ろうと思ったら2台に分乗しなければならない。タクシーも時に不当な運賃を要求したりするので(特にストやデモの時は法外な値段をふっかける)、2人ずつに別れて乗ると、僕が乗る方は何とでも交渉するが、僕が乗っていないほうは何をふっかけられるかわからない。だから、歩くしかない。そんなことも、パリの旅行中にはありました。
さて話を戻し、パリのホテルに着いたのは午後2時頃。休憩したあと、ルーブル美術館に行こうということで、最寄りの地下鉄駅へ行きました。
この「グラン・ブルヴァール」という「オペラ座」から2つ目の駅が、ホテルから最寄りの地下鉄駅でした。ところで偶然にも、11年前に妻と義姉と3人でパリに来たときも、ここが最寄りの駅で、ホテルも今回泊まったところのすぐ近くでした。
で、地下鉄路線図を見ながら、2駅目のオペラ座駅で乗り換えて、ルーブル美術館の近くの駅へ降りました。そして地下の通路をルーブルに向かって歩いて行ったのですが、切符売り場まで行くと、「チケット・ストップ」みたいな看板が置かれていました。なに、これ?
満員のため(だろうと思いますが)、チケットは売り切れ(あるいはもう売らない)、というようなことが書かれてありました。
チケット売り場周辺には、入れずに立ち尽くしている人が多くいた。
どうもパリへ着いてからチグハグなことが続きます。
まあ、パリには明日も明後日も丸々1日いるんだから、次にまた来よう、と気を取り直し、外へ出ようとしたら、こんなのが目につきました。
トイレでした。ローマでもそうでしたが、 パリにもなかなかトイレはありません。あっても汚いことが多いですし(ここはきれいだったですが)。
ここはもちろん有料で、1ユーロ←約125円ぐらいだったかな? でも有料でもきれいなトイレを使えるのは大助かりです。僕も使いましたが、女性たちはズラ~ッと並んでいました。
パリのどこでもそうでしたが、いろんな表示はフランス語の他、英語と中国語です。日本語はありません。
こういうふうにね。
ま、中国語なら何となく漢字で検討がつきますけど(笑)。
そしてルーブルの外に出て、美術館を背景に写真を撮っていたら、香港から来たという若い2人の女性が「写真を撮ってくれませんか」と言ってきたので撮ってあげたら、今度は僕たちも撮ってくれました。その時の4人の全員写真です(右側が義姉です)。
以上がパリに着いた日の午後の半日でした。
このあとは、またぶらぶらと歩いて、適当に地下鉄に乗ってホテルへ帰り、その向かいにあったスーパーで食べ物を買って、みんなで一つの部屋に集まってくつろぎ、僕はビールで喉を潤しながら、次第にいい気持になってきていました。
ちなみに、ホテルの部屋はツインで、僕と妻、モミィと義姉という組み合わせで泊まりました。
★旅の話とは関係ありませんが、今日、全国高校野球大会の決勝が行われ、履正社が初優勝し、去年の大阪桐蔭に続き2大会連続で大阪勢が優勝しました。星陵が北陸勢初の優勝を逃したのは残念で、勝負の世界の厳しさを知らされましたが、まずまず大阪の人間としては喜ばしい結果となりました。