僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

授業参観とAED

2017年09月20日 | 日常のいろいろなこと

3連休が明けた昨日の午後、モミィの小学校で授業参観があった。僕は、午前中は4日ぶりにスポーツクラブへ行って泳いだり歩いたりし、帰宅して食事をしたあと、妻と学校へ出かけたのだけれど、教室では当然ながら立ちっぱなしなので、1時間近く立っているとすごく足が疲れた。運動会でも「敬老席」というのがあるんだから、授業参観でも教室の隅のほうに「敬老席」を用意してくれたらいいのに。しかも前日は「敬老の日」だったんだよ。学校も配慮が足りんなぁ。

というのは冗談ですが(笑)。

さて、昨日の参観では、机と椅子がすべて廊下に出されていて、教室内は子どもたちが床にしゃがみ込んでの授業だ。いったい何の授業かと思えば「心肺蘇生の実習」ということだった。

担任の先生(若い男性)が、大きな声で、
「みんな、いいですかぁ。今日は、もし目の前で人が倒れた時、どうしたらいいかという場合の対処法です。真剣に聞いてね。わかったね~」
と言えば、児童たちがそろって「ハ~イ」と答える。

4、5人の班ごとに固まって床にしゃがんでいる子供たちの前に、班の数だけ上半身裸の人形が並んでいる。こういうものです(ネットから拝借)。

 


  
 


まず先生が、実演をして見せる。

「もしも、目の前で人が倒れるとしますね。だったら、まず、どうする?」
と先生が質問。何人かの児童が手を挙げた。

一人の男児が指名されて立ち上がり、「救急車を呼ぶ」と答える。
「いや、それより先にすることがあるんだよ」と先生。
…………(みんな神妙に聞いている)」
「まずね、倒れた人に大声で『どうしました!』と声をかけるんだよ」
…………
「それで反応がなければ、次にその人が呼吸をしているかどうか確かめて、呼吸をしていなければ、『だれかぁ!』と大人の助けを求めるんだ」
…………
「だれもいない時は、自分が何とかしてあげるしかない。その人の心臓はいま止まっているんだ。そこで、胸の真ん中をギュンギュンと強く押さえてショックを与えるわけね。こうして、いち、にぃ、さん、しぃ、と、強く早く30回押すんだよ」と言いながら、マネキンの胸を押さえて実演をして見せる。
「そして、誰かが来たら、AEDを持ってきてくださ~いと叫ぶんだよ。そして、またほかの誰かに救急車を呼んでくださ~いと叫ぶんだ」
…………

「ところでAEDって知ってる?」と先生の質問に、子どもたちは沈黙。
「知らんか? AEDやで。AKBとちがうで」と先生がギャグ。しかし子どもたちは笑わない。保護者から、少~しだけ、クスッと笑いが漏れる。

AEDとは日本語に直すと「自動体外式除細動器」というそうで、電気ショックを与えて心臓を正常なリズムに戻すための医療機器である。この小学校では、下足室の所にそれが置かれているという。僕も市役所に勤めていた頃、消防職員の指導を受けてこの訓練をしたことがある(やり方はほとんど忘れましたが)。

そして先生が、本物のAEDを取り出してみんなに見せ、電極のついたパッドを人形の胸に貼って、スイッチを入れる。

そんな先生の実演のあと、
「じゃぁみんな、いま先生がやったことを、それぞれの班でやってみてね」
と子どもたちに言ったあと、
「保護者の皆さんもご一緒に、ぜひお子さんがおられる班に入って、やってあげてくださ~い」
と言ったのだけど、数人のお母さんが動いただけで、あとの人たちはその場で立ったまま動かなかった。僕たちも動かず、見ていただけ。子どもたちの中には、自分の母親が近づいてきたら、「来たらあかん。あっちに戻って」と、親が来るのを恥ずかしがる女の子もいたので、思わず笑ってしまった。

子どもたちは最初はためらっていたが、慣れてくるにしたがって、マネキンの胸をギュギュっと押さえたり、AEDの電極を胸に貼り付けたりする動作が良くなってきていた。モミィも、みんなに交じって、うれしそうな顔でギュッギュッとやっていた。

まあ、万が一、自分の目の前で人が倒れた場合に遭遇したとしても、きょう教えられたとおりできるかどうかは極めて難しいけれど、子どもたちが、この方法が人命を救うために必須であり、またAEDという機器があるということを実体験を交えて学んだことは貴重だったと思う。そして、それ以上に、参観に来た保護者たちにとっていい勉強になったのでは、と思ったこの日の授業参観でした。

授業参観が終わった後、別室で「修学旅行説明会」というのが行われるということだったので、妻は学校に残り、僕は一人で先に帰宅しました。

修学旅行がもう来月に迫って来たんですよね。
モミィの小学校生活も、いよいよ終盤になってきました。

 

 

 

  
昨日の授業のあと、児童たちにこんな冊子が配られました。

  
1ページ目から、具体例が書き込まれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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