僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

大阪の 「清水寺」 へ

2017年05月18日 | ウォーク・自転車

14日の日曜日に五ツ木の模擬テストがあったので、モミィに付き添って、3人で出かけました。今回の会場は、大阪四天王寺の境内にある四天王寺学園。試験時間は午前8時半から12時までで、その間、妻は「保護者控室」で待機し、僕は学校を出て周辺を散策することにしました。まあ周辺を散策というよりは、実は行きたい場所があったのです。

その場所と言うのは、天王寺にある清水(きよみず)寺でした。

そうです。先日もブログに書いた京都の清水寺と同じ名のお寺が、実は大阪にもあったのです。このブログにコメントをくださっているちひろさんから、去年に教えてもらって初めて知りました。

大阪の天王寺区には上町台地と呼ばれる台地があって、多くの坂があります。そのうち「天王寺七坂」と言われる7つの坂があること、そしてその七坂を題材にした有栖川有栖さんの「幻坂」という短編小説集があることも、ちひろさんに教えてもらいました。そこで、僕も「幻坂」を読んだり、天王寺七坂を歩いたりしたのが去年の6月のことでした。

その七坂の一つが清水坂で、坂を上りきったところに「清水寺」があります。去年歩いたときは、お寺の横を通っただけでしたが、先日のちひろさんのコメントで「舞台」があることも知ったので、その日、モミィの試験場の四天王寺から近いその清水寺をぜひ訪ねてみようと思ったのです。

 
 

  

天王寺七坂のマップです。左が北になりますが、このマップのほぼ真ん中に清水坂があり、その右側に「玉出の滝」と「清水の舞台」とありますが、そこが清水寺です。その右に安居神社とあるのが、真田幸村が討ち死にしたと言われる場所で、さらにその右側に僕の母親のお骨を納めた一心寺があります。

 


  
天王寺七坂を題材にした有栖川有栖さんの連作集「幻坂」。
その第一章に「清水坂」が出てきます。

 

 
ここが清水坂。

坂を上がったところにこんな立て札が。


   

 

そして清水寺へ。 

 


 

この清水寺は正式には「有栖山清光院清水寺」というそうなのですが、以前は有栖寺と呼ばれていたそうです。といっても、有栖川有栖さんとは関係がありません。念のため。

その昔、京都の清水さんから千手観音をいただいたことで、名を清水寺に改められたということです。お寺が高台にあるので、本家を真似して「舞台」を造り、さらに境内に「音羽の滝」とそっくり同じ形の滝をこしらえて、大阪版清水寺ができたということが、「幻坂」に書かれています。


 

お寺に入るとお墓が並んでいます。
その向こうの突き当りが「清水の舞台」です。


 

舞台から大阪の街が一望できます。左の方に通天閣が見えますね。
昔はこのすぐ下まで海で、ここから眺める夕陽が美しかったとか。
このあたりは「夕陽丘」というのですが、地名はそこから来たそうです。


 

舞台から下へ降りると、「玉出の滝」がありました。
先日、京都・清水寺の音羽の滝へ行ったばかりですが、
この玉出の滝も、音羽の滝を模したものです。
筧(かけい)が3本突き出していて、
水がちょろちょろと流れ落ちています。


こちらが本家、京都・清水寺の音羽の滝です。
本当によく似ていますよね~

  


京都の清水寺の舞台や音羽の滝は観光客でごったがえしていますが、こちらの「清水寺」は、舞台も滝も、ひっそりとして、人影はありませんでした。


 

ということで、この「西門」を出て、清水寺を後にしました。


今ごろモミィは、模擬テストの真っ最中で頭をひねっているんだろうなぁ、なんて思いながら、暑い日差しの中を、またぶらぶらと、四天王寺の方に歩いて行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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