きょう、東京都議会で舛添知事の不信任決議案が提出されるようだ。
なぜかリオ五輪まで待ってくれ…という舛添は、自分からは辞めない。
自民党も公明党も、ここまで民意が強まってくると放置できないだろう。
あれやこれやの思惑で、この両党は舛添を見放すことにしたようである。
地方自治体で長の不信任案が出されるのはきわめて珍しいことだ。
ましてや、首都・東京の知事に対して不信任案が出されるとはね~
僕が勤めていた松原市では、それが現実に起きたことがある。
また昔の話になりますが…。 昭和49年の夏こと。
僕が議会事務局へ配属される前年のことだった。
当時の松原市長が、特定地域に異様に多くの予算を注ぐ…
という批判が起こり、市議会は市長の不信任案を可決した。
すると市長は、「自分に非はない」と、議会を解散した。
それで議員らは、真夏の暑い時期に、選挙を強いられることに。
その選挙が終わり、新しく構成された議会の顔ぶれは、
その前とほとんど変わりはなかった。
この顔ぶれなら、再び不信任案が出るのは確実だ。
そうなると、今度は自動的に市長は失職する。
「もう、あかん」と思ったのだろう。
再度の不信任案が出る前に、市長はさっさと辞職したのである。
「辞めるんだったら、先に辞めておけ」
という非難を浴びたことは、言うまでもない。
あの選挙は何だったんだ…? ですものね。
松原市のこの「政変劇」は、
新聞、テレビなどで全国に大きく報じられ、
当時の議長がNHKテレビにゲスト出演したこともあった。
今回の舛添知事は、きょう不信任が可決されたら、
辞職するのか、解散に打って出るのか…?
大いに注目されるところであるが、
解散をした場合には、当然、都議会議員選挙が行われる。
選挙後、最初の議会で再び不信任案が可決されるのは確実だ。
可決されたら、今度は自動的に舛添知事は失職する。
するとまた、都知事選挙をしなければならない。
つまり、選挙が2回必要なわけだ。
これもナンだかなぁ、と思うんだけど。
「オレがリオ五輪の後には辞めると言ったのに、
その言うことを聞かなかったから解散するのだ」
…と、舛添知事は、うそぶくのかも知れないけれど。
不信任案が可決されるのは100パーセント確実と見られる。
そのあと、あの「負けず嫌いの自信家」がどう出るのか?
「舛添劇場」も、いよいよクライマックスを迎えようとしている。
…まあ、「劇場」というより、「舛添コント」だったかも知れないけど。