9日のブログで、村上春樹さんとの共通点を並べましたが、
「共通点が全く無いのは文学的才能だけ」と書いたものの、
もうひとつ、共通点のないのがありました。プロ野球です。
僕は巨人ファンですが、村上さんは大のヤクルトファンです。
そのお互いが大好きなチーム同士が、
昨日から、CSの第2ステージで戦っています。
村上さんも昨日は必死でヤクルトを応援していたのかも。
結果は、巨人ファンが勝利の美酒に酔いました。むふふ。
第1ステージの阪神戦では肝心なところで打てなかった坂本が、
昨日は値千金の2ランを放ってヒーローになりました。
坂本の調子が戻れば、巨人打線もグンと迫力が出ます。
元々、ヤクルトのアドバンテージの1勝があるので、
昨日の試合に勝ったことで1勝1敗になりました。
巨人にはぜひ去年の屈辱を晴らしてほしいですね。
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ところで先日、プロ野球中継で不思議なことを経験した。
巨人・阪神戦のテレビを見ていたのだが、
途中で雑用が生じ、片手間に用事をしはじめたので、
携帯ラジオで野球中継をかけてイヤホンを耳につけた。
そして、ラジオ中継を聴きながらテレビも見る形になった。
その時、信じられない現象に出合ったのである。
テレビ画面では、ピッチャーが振りかぶって投げようとしている。
しかし、ラジオは「投げました。ストライ~ク!」と言ったのだ。
へぇ…?。なんだ、これは?
つまり、ラジオが早いのである。ほんまかいな…?
呆然たる思いで、ラジオを聴き、テレビを見つめた。
ラジオでは「ピッチャー投げた。打った、セカンドゴロ!」
と言った時、テレビではまだピッチャーが球を投げる直前だった。
しばらくのあいだ、ラジオとテレビの中継を比べていたが、
間違いない。ラジオが、テレビより一歩先を放送している。
まるでラジオのアナウンサーが予知能力を持っているように思えてくる。
だから、テレビではピッチャーが投げる前に、ラジオで「打ったぁ」
と言っているので、自分も予知能力者になったような気分になる。
たとえ1~2秒程度であっても、その先がわかるんだから。
でも…何ともへんてこりんな感覚だった。
たとえば事情を知らない友人と一緒にこれを見ているとする。
僕はこっそりラジオを聴き、友人はテレビだけを見ている。
そこで、テレビで、ピッチャーが投げようとする瞬間に、
僕が「ストライク」とか「打ったぁ、大きい」
…と叫び、テレビ画面がその通りになったら、
きっとその友人は、ビックリ仰天するやろな~
な~んてことをふと想像してみたりね。
調べてみたら、これは地デジゆえに起きる現象だとのこと。
テレビのデジタル放送というのは、映像と音声を、
いったんデジタルデータに変換して、それを電波に乗せ、
受信後にそれを映像と音声に戻すので、時間差が生じる。
ラジオはアナログだから、そういう複雑な仕掛けはない。
それがテレビがラジオよりワンテンポ遅れる理由らしい。
いやぁ、それにしても…です。
そういうことを、今まで全く知りませんでした。
大体これまで「地デジ」というのも、何のことだか、
意味がわからなかったのですから、まあ仕方ありませんが…。
皆さんも、一度ラジオとテレビの両方を、試してみませんか?
「そんなこと、とっくの昔から知ってたわ」
…と言われるかも知れませんけどど。