日本対コートジボワールは2対1。
得点差以上に試合内容は悪かった。
今さら何を言ってもはじまらない。
最も重要な戦いに敗れたのだから。
でも、やはり、少しだけ言いたい。
試合を見ていたら、相手のコートジボワールがほとんどボールを支配していた。日本ボールになっても、敵陣へパスを送ると必ずといっていいほど相手に取られてしまう。パスがつながらない。だから、なかなかシュートまでいかない。それどころか、相手にカットされて逆襲を受け、あわや、という場面が何度もあった。よく前半を0点でおさえられたものである。そして本田が先制弾を決めたわけだけれど、あれもスローインのセットプレーからで、流れの中で奪った得点ではなかった。相手ゴールに攻め込む…というパターンが、昨日の日本にはほとんどなく、攻め込まれっぱなしであった。
後半途中から、泥沼…じゃない、ドログバという選手が入ってきたとたん、わずか2分間で2点を取られ、いとも簡単に逆転された。思い出すのは8年前のW杯ドイツ大会の初戦となったオーストラリア戦だ。あの時も、1点リードしていたのに、相手チームがメチャ背の高い「切り札」選手を投入したとたん、日本は立て続けに失点して逆転負けをしてしまったのだ。結局、その大会、日本は1勝もできずに予選敗退した。
それにしても昨日の試合は、ドログバが出ても出なかっても、両チームの力の差は歴然としていた。よく2対1ぐらいのスコアでおさまったものだと思う。もっと点を入れられていてもおかしくなかった。本田もシュートは決めたけれど、やはりパスのミスが目立ち、試合の流れを悪くしており、まだまだピリッとしない。マスコミはシュートを決めたからと言って本田を称賛し過ぎてはいけない。大事なのは流れなのだから。
…と、出てくるのは愚痴ばかり。「惜しかったなぁ、あのときあぁだったらなぁ…」というシーンはほとんどなく、負けて当たり前の試合だった。そこがナンとも悔しいのである。ぐすん。
せめてギリシャ戦では切り換えて勝ち星をあげてほしい(向こうもコロンビアに負けているので必死だから、勝つのは難しいけど…)。さらに3戦目のコロンビア戦に勝つのはもっと至難の業だが、そこまでコロンビアが2勝してすでに予選リーグ突破を決めていれば、最後の日本戦には控え選手を出したりしてちょっと甘くなるかもしれない…。そんなセコいことまで考えたりして、かすかな希望をつなぐ僕ですが、もちろん日本中のファンが、何とか残り2試合奮起して、奇跡を起こして欲しい…と願っているに違いありません。
勝負には何が起こるかわからない…。この言葉を今は信じたい。