僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

お酒の復活と不整脈

2011年12月13日 | 心と体と健康と

昨日、2ヵ月に一度の定期検査へ行った。
持病の心房細動(不整脈)の経過を中心に、
ほかにもいろいろ調べてもらう人間ドックみたいな検査である。

心房細動は薬がよく効いてくれているので、普段はほとんど出ない。
ただ、お酒を飲みすぎると、夜中に脈拍が乱れ、息苦しくなることがある。
そんなときは、朝夕1錠ずつ服用している薬を、臨時的に1錠飲んで収める。

診察室で、心房細動に関する医師とのやりとりはいつも、
「不整脈はどうですか…?」との医師の質問に、
「ほとんど出ないです。酒を飲み過ぎると出たりしますけど…」
という会話である。

昨日も同じようなことを言うと、
医師は笑って、検査結果票を見ながら、
「そういえば、ガンマの数値が今月は少し高いですねぇ」
と、肝臓のアルコールによるダメージを示すガンマGTPが、
前回より高くなっていることを指摘して、その部分を丸印で囲んだ。

2ヵ月間禁酒したこの夏には、数値が正常範囲内の30だったのが、
秋には上限を少し上回る70になり、今回は100を少し超えた。
また、少しずつ上がってきているわけで…

しかし、山登りと酒飲みの士が集まる「ウダウダ会」の人たちは、
「ガンマみたいなもんは、500ぐらいまでやったら十分大丈夫やで」
な~んて言うので、100を超えたくらいではうろたえない僕なのだ(笑)

「まあ、これからまた飲酒が多くなる機会が多い季節ですので…」
と医師が注意を促してくれるのだけれど、僕の場合は毎晩家で飲むので、
飲む機会の多い季節が訪れようが訪れまいが、あんまり関係おまへんわ。

そして、もうひとつ、心房細動の持病を持つ人間にとって大切な検査だが、
血液さらさらにする薬のワーファリンがどれだけ効いているかも調べてもらう。
これは、心房細動から起こる脳梗塞を予防する薬である。

脈拍のリズムが乱れると心臓の血液が滞留してかけらのような塊ができ、
それが流れて脳の血管を塞ぐという恐ろしい症状につながることがある。
長嶋茂雄氏の脳梗塞が、まさにそれであった。

それを、ワーファリンを服用することで血液を固まらないようにするわけで、
僕も、これまで何度か書いたけれど、2006年の6月、脳の血管が詰まり、
右半身が軽い麻痺状態になって、ろれつが回らなくなったことがある。

軽度の脳梗塞であった。

幸い、太い血管が詰まらなかったので、すぐに回復し、事なきを得た。

しかし心房細動には、その後も悩まされ続けた。
2007年夏に、思い切ってカテーテルアブレーションという、
心臓の筋肉の一部を焼き切り不整脈の原因を取り除く手術をした。

残念なことに、それは失敗に終わった。

しかし、病院を変え、今の医師と出会って処方してもらった薬を飲み始めると、
それまでの症状がウソのようにピタリと止まり、ほとんど出なくなったのである。
だから、今のところ、またカテーテルアブレーションを受けることは考えていない。

前述のように、今は酒を飲みすぎたときにしか心房細動は出ないのだ。
「のんさんは、わかりやすい体ですよねぇ」 医師がそう言って笑う。

心房細動は収まっているが、ワーファリンはこれからも飲み続けたい。
やはり、もう二度と、あんな脳梗塞状態にはなりたくないんだもんね。

しかしワーファリンが効き過ぎると血が止まらなくなるので要注意だ。
今、僕は1日3錠半の量で落ち着いているが、最初は5錠からスタートした。

現在も、血液検査で「血液のさらさら度」をはかり、
それによって、ワーファリンの量が適当であるかどうかを判断してもらう。

それとはまた別に、不整脈の薬の血中濃度も検査項目のひとつだ。

昨日の検査結果では、その血中濃度値が高くなっていたそうである。
つまり、この数値が高いのは、薬が「効きすぎている」状態だという。

不整脈の薬は、別の新しい不整脈を誘発するリスクもあるそうだが、
薬の「効き過ぎ」が、その原因となることも多いらしい。

「もう少し、薬を減らしたほうがいいですかねぇ…」
と医師は言うが、1日2錠から1錠に減らすのは、やはり不安だ。
それを言うと、医師は、まあそうでしょうけどねぇ、と言いながら、

「お酒を飲み過ぎなければ、1日1錠でもいいのではないですか…?」

…と、口には出さなかったけれど、そう言いたげであった。

ってことで、またまた悩ましい問題を抱えることになっちゃったわけです。

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする