そろそろ年賀状を準備する時期になってきましたね。
最近はこの年賀状というものが好きになってきました。
というのも、市役所に勤めている頃は「年賀状って、面倒くさいなぁ」
…と思っていましたから。これこそ「虚礼」の典型ではないのか、な~んて。
まあ、昔からの知人や遠縁で、長~く会っていない人とか、
遠くへ引っ越して行った知人、友人とか、学校の恩師とか、
20歳の時の自転車旅行で知り合い、それ以来一度も会っていない人とか…
年賀状でしかお互いのつながりを確かめられない人たちに対しては、
ものすごく有難いものであることは間違いのないところだと思います。
でも以前は、半分近くが同じ役所に勤める人たちとの年賀状交換でした。
どうせ仕事初めの時に会って挨拶するのに、何もわざわざ年賀状なんて…
と思いながら書いたものです。不届きな告白ですけど。
それが、退職をした今では…?
ず~っと家にいるのですから、仕事初めも何もありません。
そうなると、これまでと違って、会って挨拶することもありませんし、
会う機会がなくなれば、やはり以前のつきあいが懐かしくなってきます。
といって、別に用もないのに役所へ行くのも仕事を邪魔するだけですしね~
現在、役所に勤める後輩の人たちには、年賀状が唯一の近況報告となり、
また、先に退職している諸先輩方や同期の仲間たちとも同様で、
そういう意味で、これまでは軽く見がちだった年賀状にも、
敬意を表すことになるのですから、自分勝手なものですよね。
環境が変われば考え方も変わるのだ~、と言っておきましょう。
えへへ~
年賀状は、もちろんパソコンで作ります。
毎年写真を載せるのですが、これまでほとんど海外旅行の写真でした。
「いつも写真、楽しみにしています」と書いてきていただいたりするので、
妻や、妻のアネさんといっしょに行った旅行の写真を載せてきました。
ところが、ある時、ある人から、
「のんさんから来た年賀状は、嫁さんが見る前に隠すねん」
と言われたことがあります。
はて、僕の年賀状を隠す…?
「何でやのん…?」と聞き返すと、僕の年賀状の写真を見た奥さんから、
「いいわねぇ、私も海外旅行に連れて行ってよ」と催促されたそうです。
「だから、のんさんの年賀状は、嫁さんには見せられへんね」ってことで、
真っ先に年賀状をチェックして、僕からのは隠してしまう…とのことでした。
何気なく写真を載せた年賀状も、思わぬところで罪を作っていたようで…。
しかし今年はモミィがわが家の一員になり、海外旅行どころではなくなりました。
今年1年を振り返ると、家族で旅行に出かけたのは、すべて近郊ばっかりです。
で、今回は、年賀状の写真をどれにしようかな…?と思案中です。
(いちおうモミィとケイが入っている写真にするつもりですが)
そんな中で、今年のお正月にいただいた年賀状を出してきて読み直していると、
一人一人の人たちとの思い出がよみがえり、ほのぼのとした気持になります。
そんな気持ちで1枚1枚読んでいるうちに、こんな年賀状もありました。
「のんさんのブログ、読んでいます。お元気そうでなによりです」
余白に、肉筆でそう書かれていました。
(このブログで僕の「安否」を確認してくれている人もいるんだ)
こういうのが、自分のブログを継続させる力になってくれています。
年賀状もブログも、ふだん会えない人たちとの貴重な接点…
という点で、僕の場合ふたつが共通しているように思えます。
そういえば、先日、わが友 doiron に「お久しぶりです」とメールしたら、
「お久しぶりも何も、いつもブログ見ていますよ」と返事が来ました。
そういえば、僕も doiron の、毎日更新されるブログを見ています。
ちっとも「お久しぶり」ではなかったわけです。
やはり、年賀状もブログも、退職して「ひとり環境」になると、
いよいよ捨てがたい存在になる、というのが、今の心境です。