東野圭吾の「秘密」を読み、映画も見たくなったのでTSUTAYAへ行った。
ついでに、同じく東野圭吾の「容疑者Xの献身」も借りようと思った。
しかし…
店には、どちらのDVDもなかった。
「秘密」は10年以上も前の映画なので仕方ないかもしれないが、
「容疑者Xの献身」は比較的新しいからどこかにあるはずだと思い、
目を凝らして「邦画」の棚の隅々まで探したのだが、見つからなかった。
あぁ~残念。
手ぶらで帰るのもつまらないので、別のDVDを借りることにした。
「邦画レンタルベストテン」というコーナーがあった。
1位は「告白」だったが、これは何ヶ月か前にDVDで見た。
2位は「悪人」。 3位が「インシテミル」という映画だった。
「告白」は日本アカデミー賞の作品賞を取った。
「悪人」は主演の妻夫木聡と深津絵里が最優秀主演男優賞と女優賞を獲得し、
さらに、脇役の柄本明と樹木希林が、最優秀助演男優賞と女優賞を獲得した。
しかし3位に入っていた「インシテミル」という映画は、知らなかった。
インシテミル…。
その題名からして変である。
インシテミル…の「イン」を見ると、何となく「淫」という文字が浮かんでくる。
ということは、え~っと 「淫してみる」 っていうこと?
でも、それじゃまるでエッチな映画だ。
まさかね~。
まあ、藤原竜也や綾瀬はるか、北大路欣也らが出演しているし、
そんな怪しい映画がTSUTAYAで3位に入っているわけもないしね。
そんなわけで「悪人」と「インシテミル」の2本のDVDを借りて帰った。
映画の感想については改めて書いてみたいと思うのだが、
どうしても気になるのが「インシテミル」の題名である。
この題名の意味は、映画を見ても、最後までわからない。
そこで、またネットで調べてみた。
(ネットは便利だなぁ。何でも載っている)
すると、まさか、と思ったことがそのまま書かれてあった。
つまり、やっぱり「淫してみる」という意味なんだそうだ。
ふむ。これでは、やはりどうみてもエッチな映画ではないか。
「淫」といえば「淫行」とか「姦淫」みたいな言葉しか浮かばないものなぁ。
辞書で調べてみると、もう少し広い意味があるということがわかった。
「淫」には、物事にふけること、度を越すこと…という意味もあるようだ。
たとえば酒を飲み過ぎることを「淫酒」と読んだりするように。
僕はもちろんこの映画の原作は読んだことはないが、読んだ人によると、
原作の中に、「ミステリーに淫してみた」というセリフもあったそうだ。
やっぱり「インシテミル」は、淫してみる、だったのか。
ちなみに映画には、エッチなシーンはまったく出てこないですけどね。
ただ、別の説もあるみたいだ。
映画は、謎の館に見知らぬ10人が集まる、という話なのだが、
その館に 「 IN してみる」 という意味ではないか、とか、
英語の 「i n c t e m i l l (殺人を駆り立てる)」 ではないか、とか。
いったいどれが本当なのかわからないけれど、映画の作り手の方も、
その解釈はそれぞれのファンにまかせる、ということかも知れない。
インシテミル インシテミル インシテミル インシテミル…
そのうち、それが 「イミシテイル」 に見えてきたりするのである。
このタイトルは、何をイミシテイル?