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イヌホオズキ類の仲間

2023年02月04日 | 山野草

近所の空き地などに生えるイヌホオズキの仲間4種類の写真を整理しました。
画像は同類の栽培種で、ブラックパールの名で飾り用に販売されています。


イヌホオズキの仲間の見分けは、なかなか手強く悩みます。
葉裏の毛は個体変化も多いのですが、見分けの目安にはなります。


花の数や花序の形は見分けのポイントです。
総状は小花柄が離れて中軸につき、散状は一カ所から出ています。


ちょっと細かくなりますが、葯や花柱の長さも特徴的です。


花を見た際、花びらの切れ込みが浅く幅広に見えたらイヌホオズキです。
テリミノイヌホオズキは花の大きさも果実の大きさも小さめです。


果実の光沢はおおよその見分けの目安になります。
テリミノイヌホオズキのフケ斑は「(HP)三河の植物観察」に詳しいです。
花序の形は実のなる時期になっても同様で分かり易い見分け点です。


果実の中には種子と球状顆粒が入っています。
果実をつぶして果肉を紙にこすりつけて、種子と球状顆粒を分けました。


球状顆粒は種子より小さい丸い粒です。


1果実中の種子の数や大きさと球状顆粒の数は見分けの重要なポイントです。
イヌホオズキは種子が大きく球状顆粒がないので、他種と見分け易いです。
オオイヌホオズキとアメリカイヌホオズキは種子数も球状顆粒も多いです。
テリミノイヌホオズキは種子数も球状顆粒も少ないのが特徴です。


種子の大きさではイヌホオズキが大きく、他の3種と見分けられます。
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