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湯の丸山系からの雪解け水を集める渓流にも春がやってきました。
ネコノメソウの仲間が陽を浴び、黄色い花を咲かせています。
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ネコノメソウの仲間は似ていて見分けが面倒ですが、よく見るといくつか違いがあります。
花序の付き方、雄しべの長さや数。葯の色、萼裂片の開き程度、葉の付き方などです。
これらについて調べてみると、画像の個体は「ニッコウネコノメソウ」だと思われます。
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今の時期は、清水が湧き出す上流でもネコノメソウの仲間が存在感を示しています。
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「ツルネコノメソウ」と思われますが、花の終わる頃に走出枝の確認ができれば正解です。
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花序は密につき、葉は対生、雄しべ4本、萼裂片は直立などから「ネコノメソウ」でしょう。
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葉は対生、緑色の萼裂片が平に開き、雄しべは8本、葯が赤味がかった橙色など。
これらの特徴は、「チシマネコノメソウ」か「イワネコノメソウ」と思われます。
両者の見分けは、花時に根生葉が残っているかどうか、種子表面の隆条の形態だとか。
また、イワネコノメソウの方が葉の鋸歯が鋭いことなどで、もう少し調べてみます。
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タチツボスミレの密を吸う昆虫が枯葉の上で翅休め、息をこらしてのパチリです。
画像を送って名前をお聞きしたところ、「ビロードツリアブ」だと教えていただきました。
ホバリングが大得意、空中に吊られているように静止できるところからの"ツリ"だとか。
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沢へ流れ込む支流脇には「エンレイソウ」や「シロバナエンレイソウ」が咲き始めました。
エンレイソウは、暗紫褐色の花びらに見える外花被片(萼)が特徴です。
シロバナエンレイソウは、緑色の外被片と白色の内被片の両方があります。
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春の清流に白い穂を控えめに出す「クリンユキフデ」、九輪雪筆と書きとてもいい名です。
花も小鳥も虫たちも春がきた喜びでいっぱい、渓流沿でそれを分けてもらいました。