信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

菅平の6月に咲く花々

2022年06月25日 | 自然

6月の菅平高原に咲く花のうち、ちょっと珍しい植物をまとめてみました。
ムクロジ科のクロビイタヤ、北海道と中部山岳3県に隔離分布しているそうです。


シバタカエデ、長野県と群馬県の一部に分布しているとても希少な種です。
果実に毛があればクロビイタヤ、なければシバタカエデです。
画像は、以前に果実の無毛が確認されている樹を撮影しました。


バラ科のクロミサンザシ、北海道と菅平に隔離分布とか、これも希少な種です。
白色の花をたくさん咲かせますが、果実は名のとおり黒紫色の丸い液果です。


ムラサキ科ワスレナグサ属のエゾムラサキ、外来種のワスレナグサに似ます。
見分けは、エゾの茎は地面を這わずに立ち上がり、萼の毛の先が曲がります。


レンプクソウ科ガマズミ属のゴマギ、ここでは群生していますが希少種です。
生の葉を揉むとゴマの臭いががすることがら「胡麻木」だそうです。


スグリ科のエゾスグリ、情報を頼りに雪山の頃から現地の下見を行ないました。
今回、沢を越え急傾斜地を這い登り、ササを漕ぎ分け、偶然にも巡り合えました。
エゾスグリは6月に赤紫色の花を咲かせるとのことです。
樹木に覆われて花を咲かせるどころではなく、細々と陽を拾っている状況です。


トガスグリにも似ますが、葉の基部のハート形や鋸歯の形はエゾスグリです。
図鑑でエゾスグリと確認し、この日の晩酌はちょっと余分にいただきました。


サトイモ科テンナンショウ属のキタマムシグサです。
花の特徴は、仏炎苞のヘルメット状が大きく膨らみ、白い筋が半透明になります。


5月上旬に咲いたナシの花、菅平にはアオナシとヤマナシが自生するそうです。
見分けは、「果実の先の萼の有無で他にはない」と聞いているのですが?
今のところ果実には萼が残っていますので、アオナシに近づいています。


クロウメモドキ科のクロカンバ、雌雄異株で、画像は雌株です。
クロカンバは希少種ですが、雌株は雄株に比べてさらに希少とのことです。
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山に戻ってきた子供達

2022年06月18日 | 自然

コロナも一段落で今年はようやく子供達が山に戻ってきました。


卒業アルバム用の記念撮影、思い出作りです。


今は梅雨時、子供達も先生も覚悟を決めてたじろぐ様子はありません。
「ヤホー」は雨と風でかき消され、声が枯れるまで叫んでいました。


子供達は楽しいドラマを作り出す名人です。
花咲くカラマツの根元に陣取ったグループに事件が起きました。


「カエルだ」の声に行ってみると、カエルが跳ね飛ぶ瞬間でした。


これまでに山では見たことのないカエルです。
目の前後に黒い線が入り、アマガエルに似ています。


ケロ様参上!! まるでマンガの一コマを見ているかのようです。


二人の表情がすばらしいのですが、ここではぼやかしています。


この後カエルの運命は・・・・男の子につかまり草むらに離されました。


この時期の花のひとつアズマシャクナゲ、例年より見事な花付きです。
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善光寺参りとバラ巡り

2022年06月11日 | 文化財

善光寺さんの御開帳に行ってきました。
ご本尊様は秘仏ですが、同じ姿をしているとされるのが前立本尊様です。
前立(まえだち)本尊様を7年に1度本堂にお迎えするのが、御開帳です。


この日の回向柱(えこうばしら)までの待ち時間は40分でした。
前立本尊中央の阿弥陀如来様の右手中指と回向柱とは、糸で結ばれているのだとか。
回向柱に触れさせていただき、前立本尊様にいろいろとお願いをしました。


長野駅から善光寺さんに通じる中央の通りの歩道は、楽しい遊歩道です。
街路灯柱にはバスケットの花飾りが吊られ、木陰はくつろぎのエリアです。
昼食は、そばも魅力だったのですが、竹風堂善光寺大門店の栗おこわにしました。


帰りには坂城町の「さかき千曲川バラ公園」に寄ってきました。
今が見頃のバラの花、以下に20の品種を載せてみました。











































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草原の春花アズマギク

2022年06月04日 | 山野草

菅平高原の草原にアズマギクがうす紫色の花を咲かせています。


5月上旬の咲き始めの株、草原を飾る春一番の花です。


周りには蕾の株がいっぱいで、フデリンドウも仲間入りです。


大きな青空とアズマギクが咲く広々とした草原、寝転びたい気分です。


カメラを地面につけて見上げてみました。


子供のころ、アズマギクの花を “おさらばな” と呼んでいました。
その頃の野山は草原が多く、春になると “おさらばな” がたくさん咲きました。
子供たちの楽しみの一つは、その花で時計やレイなどの花飾りを組む遊びです。


花がお皿のように平らで広く、花茎が長くてしなやかなので組みやすいのです。


草原の近くには白色のマルチが張られたレタス畑、奥の山は根子岳と四阿山です。


スズランも開花が始まり、夏の花々も葉を伸ばし準備をしています。


草原のお花畑は “家の庭” 状態の近さ、お住いの方々がうらやましいです。
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