信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

菜園 春ソバ若菜摘み

2020年05月30日 | 家庭菜園

前年の秋ソバ栽培でこぼれたソバの実が芽を出しました。


ソバの花です(純白の花びら状は萼で、ソバは花弁を持たないそうです)。


晩酌のおともの食材に、旬の春ソバの若菜を手いっぱいに摘み取りました。


この日の家庭菜園管理作業のひとつは、ジャガイモの土寄せ(培土)です。
培土は除草を兼ねて2回目ですが今回は仕上げです。
仕上げ培土の目安は蕾の頃、この時期に土の中でイモが生まれます。


ジャガイモの花がひとつ咲き、土の中のイモの状態を知らせてくれます。
開花はイモが太り始める合図、その前に土のゆりかごを仕上げるのです。
この品種は「インカのめざめ」、極早生なので6月下旬には食べられます。


お次の管理作業は、長ネギ(右)とタマネギ(左)の見回りです。


ネギの仲間はネギ坊主といわれる花序をつけ、花を咲かせて種子を稔らせます。
長ネギは葉を育てるので、ネギ坊主に養分をとられないように摘み取ります。
若い蕾は天ぷらが美味しいそうですが、まだ試したことはありません。


空に向かって伸びあがっているのは、タマネギのネギ坊主です。
苗が大きすぎたり、植付け時期が早すぎたりするとネギ坊主ができます。
ネギ坊主のできたタマネギは小さくて硬くなるので、早めに採って食べます。


この日の予定した最後の管理作業は、アスパラガスの2段めのネット張です。
来年の収穫のためには、いつまでも採らず収穫を切り上げる時期が重要です。
収穫期間の目安は、定植後3年株で20日、順次伸ばし、6年株から60日にします。
収穫をやめ茎を伸ばして株を育てますが、繁ると倒れるのでネットで支持します。


家庭菜園の達人からいただいたソラマメとで “両手に旬” 、寿命が延びそうです。



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緑のもりのサクラソウ

2020年05月23日 | 山野草

サクラソウの自生地を案内していただきました。
茂みの中の空間にサクラソウの花が灯りのように見えました。


しばし立ち尽くして見入りました。


我に返り、ちょっと花を覗かせてもらい2つの型の花を探しました。
自家受粉を避ける仕組みで、異なる型の花でなくては受精が成立しないそうです。


花弁が落ちると、雌しべが顔を出します。
雌しべの基には子房があり、受精が成立していればおめでたです。


森の中にはいくつかの群れがあり、こちらのグループはまだ蕾です。


可憐で優しい花すがたです。


芽から展開して間もない若い葉ですが、葉裏側に巻いています。
葉柄は明瞭で、全体に白い毛が密生しています。


こちらのグループには木漏れ日がさしはじめました。


見上げると、森は若葉に覆われ、隙間にわずかな青空が見えます。


かってこの辺り一帯は草原で春はサクラソウの楽園だったのかもしれません。
木々に覆われた今はやや陽射し不足の感も、今後が気がかりです。
一方で、サクラソウが人の目から逃れる結果となっことは幸いでした。
昨今すっかり減ったサクラソウの自生地、人と樹の侵入、悩ましいところです。
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信州上田モイワナズナ

2020年05月16日 | 山野草

アブラナ科のモイワナズナです。
札幌市の藻岩山に産することからの名で、本州以南での生育地は上田市のみとか。


険しい岩場に根を下ろし、4~5月に白い花を咲かせます。
他の植物との競合はなさそうですが、なんともたくましい植物です。


厳しい環境の地で咲かせた優しい花は魅力いっぱいです。
足元のおぼつかない断崖絶壁の岩場で、緊張しながら写真を撮っています。


上田市の株をカブダチナズナとして、モイワナズナと区別する説もあります。
別名説もありますが、両者の区別点とされるいくつかの特徴を撮ってみました。
根生葉の鋸歯は1~3対ありました。


葉は表も裏も毛もらじゃで、短毛や星状毛が生えています。


星状毛は3分岐から多分岐までさまざま、また、短毛との混生も見られます。


花弁は大きく見栄えがします。


盛花時期の花柱の長さを測ってみると、2~2.5mmでした。


花柱は果実にも残り(残存花柱)ますが、長さは3mmほどでした。
いくつかを調べ、自分なりに納得しました。


昨年の株と今年の株を比較してみると、心なしか今年は衰退気味です。
半世紀以上前の当地の春は、山が花で覆われたて白く見えたとのこと。
謎多き貴重な上田市のモイワナズナ、大切に見守りたいものです。
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実生山野草咲く春の庭

2020年05月09日 | 山野草

種をまいて育てた山野草が今年も春の庭を彩り、楽しませてくれます。
シラネアオイ、2014.9.24に白花株から種子を採り、冷蔵貯蔵してまきました。


シラネアオイの青花株、上の白花株と同じ株から採種した兄弟です。


ヤマネコノメソウ、2018.5.7に種子を採ってその日にまきました。
花はやや控えめ、可愛い種子は雨が降ると熟した順に流れ出ます。


カタクリ、2012年に発芽した1株が8年目で開花しました。


ヤバブキソウ、2013.6.22に種をまいた株です。


こぼれ種から発芽したヤマブキソウ、小さな庭は黄金色です。


オキナグサ、2014.5.17に播種した株も6年目、大きな株になりました。


コモロスミレ、こぼれ種があちこちから芽を出ます。


スズラン(在来)、2014.9.26に種をまいた数株、たくさん増えました。


ベニバナヤマシャクヤク、2013.10.6に播種した株、開花が楽しみです。
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イヌノフグリの仲間3

2020年05月02日 | 山野草

タチイヌノフグリは萼や苞葉に包まれて小さな花を咲かせます。


葉は広卵形で下部から中位まで対生し、花をつける上部は小さくなり互生します。
この小さい葉を苞または苞葉と呼ぶようです。


果実は平たいハート形で、扁平な楕円形の種子が20個ほど入っています。


以下に、イヌノフグリの仲間の3種を比べてみました。
イヌノフグリとオオイヌノフグリの茎は這ったり斜上します。
タチイヌノフグリは名のとおり立ち上がります。


花が咲いていれば、見分け易いです。


花の色はほぼ同じルリ色ですが、大きさは全く違います。


花が咲いていない株は中位より下の葉の葉柄の長さで見当がつきます。
イヌノフグリは長く明瞭ですが、タチイヌノフグリでは見られません。


花柄(果柄)の長さは分かり易い見分けのポイントです。
オオイヌノフグリが長く次いでイヌノフグリ、タチイヌノフグリは極短です。


イヌノフグリの果実はフグリ似といえそうですが、他の2種はハート似です。
ハート似のオオイヌは丸く丘の両端が尖り、タチイヌは平で丘の両端は丸です。


種子は小さく確認にはルーペをが必要ですが、それぞれに特徴があります。
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