信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

ラッキョウの仲間区別

2023年02月25日 | 山野草

栽培種のラッキョウの仲間に、ヤマラッキョウやミヤマラッキョウがあります。
ピンク色のヤマラッキョウの花は花数の減った秋の野山を飾ってくれます。


この辺りでは、標高600mほどの里山から2000m級の高山まで見られます。


こちらはミヤマラッキョウ、テガタチドリなどが咲く7月が開花の時期です。


外観ではヤマラッキョウの花との見分けはつきませんが、やや花柄が短めです。


見分けはいくつかありますが、花の咲く時期以外はちょっと細かいです。


花糸の基部につく歯牙状の付属体が、ヤマとミヤマの見分けになります。


ヤマラッキョウにはほとんど見られません。


ミヤマラッキョウは歯牙がはっきりわかります。


ミヤマは、花茎の基部あたりの葉鞘が古くなるとショロ状の繊維になります。
ヤマは、あまりシュロ状にはならず、ラッキョウは薄い膜質の皮です
葉はヤマより幅が広く4mmほどあります。

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雪降り翌日の運動公園

2023年02月18日 | 自然

運動公園の500mトラックは自然の地形なりに作られています。
雪の玉を造るにはもってこいの傾斜です。


湿り気味の雪で、みるみるうちに背丈ほどに膨らみ、お父さんも応援です。


スコップがわりのそりで雪玉をほじくり、かまくらもどきの出来上がりです。


消防車がやってきて、隊員が除雪を始めました。


雪が降ったので、ドクターヘリの発着場所を除雪しておくのだそうです
緊急時の備え、お疲れ様です。


こちらは明日のイベントに備えての除雪、ついでにかまくら造りだとか。
明日のイベントに使えれば、雪も恵みでラッキーとのこと。


そりにもちょうどいい傾斜、幼い子もお母さんも笑顔いっぱいです。


雪の積もった公園の定番、雪だるまがもう少しで出来上がります。


白い衣装の戦士、ゲームやテレビのキャラクターで出演者の一人だそうです。


子供たちの元気いっぱいな歓声があちらこちらで聞こえます。

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ナツハゼとネジキ区別

2023年02月11日 | 自然

ツツジ科のナツハゼ(スノキ属)とネジキ(ネジキ属)です。
葉の時期はよく似ていて、遠目には見分けがつきません。


樹皮はいずれも縦に裂けますが、ネジキはより細長く密に裂けます。
ネジキは成長すると幹がねじれ、樹皮の縦の裂けめもねじれてきます。


出たばかりの新しい枝、ナツハゼは赤紫色で腺毛がびっしりついています。
ネジキはまだ緑色ですべすべしています。


葉身の形は似ますが、よく見ると基部の形が違います。


葉の時期は、縁を見たり触ったりすると確実に見分けられます。


花が咲けば一目瞭然です。


ネジキの花は一気に咲いて見事です。


果実も全く違い、ナツハゼは液果でネジキは蒴果です。


ナツハゼの実は美味しく、子供の頃ハチマキブドウと呼んで人気の実でした。
今考えると、実の頂部の萼の落ちた跡の模様を、鉢巻に見立てたと思います。


青木村ではナツハゼを「コンパラ」と呼び、親しまれているそうです。
「道の駅あおき」では、コンパラ果実のジャムやソフトクリームが楽しめます。
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イヌホオズキ類の仲間

2023年02月04日 | 山野草

近所の空き地などに生えるイヌホオズキの仲間4種類の写真を整理しました。
画像は同類の栽培種で、ブラックパールの名で飾り用に販売されています。


イヌホオズキの仲間の見分けは、なかなか手強く悩みます。
葉裏の毛は個体変化も多いのですが、見分けの目安にはなります。


花の数や花序の形は見分けのポイントです。
総状は小花柄が離れて中軸につき、散状は一カ所から出ています。


ちょっと細かくなりますが、葯や花柱の長さも特徴的です。


花を見た際、花びらの切れ込みが浅く幅広に見えたらイヌホオズキです。
テリミノイヌホオズキは花の大きさも果実の大きさも小さめです。


果実の光沢はおおよその見分けの目安になります。
テリミノイヌホオズキのフケ斑は「(HP)三河の植物観察」に詳しいです。
花序の形は実のなる時期になっても同様で分かり易い見分け点です。


果実の中には種子と球状顆粒が入っています。
果実をつぶして果肉を紙にこすりつけて、種子と球状顆粒を分けました。


球状顆粒は種子より小さい丸い粒です。


1果実中の種子の数や大きさと球状顆粒の数は見分けの重要なポイントです。
イヌホオズキは種子が大きく球状顆粒がないので、他種と見分け易いです。
オオイヌホオズキとアメリカイヌホオズキは種子数も球状顆粒も多いです。
テリミノイヌホオズキは種子数も球状顆粒も少ないのが特徴です。


種子の大きさではイヌホオズキが大きく、他の3種と見分けられます。
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