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在来じゃがいもが、日本各地の山村から秋葉原ヨドバシカメラ北隣ビルにやってきました。
在来じゃがいも?? 江戸の頃から栽培されていたという、謎の多いじゃがいもです。
招待主は、食や野菜分野の専門家チーム『伝統野菜プロジェクト』の皆様です。
四方八方に手を尽くされ、16種の在来じゃがいもを大都会東京にお招きしたとのこと。
スタッフの皆さんが会場の準備中、塊茎(イモ)の展示は分かり易く工夫がいっぱいです。
おや、イモの切断面には透明ラップフィルムが、さすが食の専門家、グッドアイデアです。
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今回展示されている品種と、奥深い山村で次の出番を待っている品種の一覧です。
30種ほどの品種は遺伝子解析の結果、同じ遺伝子型を持つグループ六つに収れん。
各グループの品種は、イモや花の特性も同様で、展示の際の区分けになっていました。
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イモの皮の色は白色(淡褐色)と黄色、赤色、紫色、肉の色は白色と黄色です。
②と③のイモはほぼ同じ色ですが、画像は③で、②の肉色は淡黄色気味です。
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花弁の色は、赤紫系から青紫系と白色で、中に黄色い雄しべが目立つ、美しい花です。
マリー・アントワネットが夜会で身につけ、評判になった清楚な花がじゃがいもです。
凶作対策にじゃがいもを広めるため、国王ルイ16世が考えた作戦だったとか。
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在来じゃがいもの栽培地のひとつ、南信州の下栗の里です。
「日本のチロル」と呼ばれる独特の雰囲気を持つ農山村、畑はすさまじい急傾斜です。
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多くの栽培地の畑は、急傾斜で小石混じり、水はけは良好ですが管理作業は大変です。
険しい環境の中、在来じゃがいもを慈しむ山村の人々によって作り継がれてきたのです。
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在来じゃがいもは1年でも栽培を休むと種いもを失います。
先祖が必死の思いで残してくれた種いもと伝統の食文化が栽培地の貴重な財産です。
山村でいただく、小さい茹でいもと自家製味噌の組み合わせは絶妙な味わいです。
お客様へのおもてなしや行事の際は竹串に刺したいも田楽とのこと、思いが伝わります。
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さて、秋葉原のフェスタ会場では、16種の食べくらべが始まっております。
番号順にイモを並べ、香りや味など感じたことを記入、難しくもあり、また、楽しくもあり。
たとえば、「ほのかなえぐみをのど奥に感じるものの、悠久の味わい」(意味不明かな)。
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大変に幸せそうな笑顔です。
険しい地で100年以上も作られてきた謎のイモ、都会の方にも喜んでいただけたようです。
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スタッフの皆さんの手によって、4品の在来じゃがいも新作料理ができあがりました。
1)「井川おらんど(赤皮)」:在来赤皮イモの食感を生かした、せん切りシャッキリ炒め
2)「清内路黄芋」:保存じゃがいもチューニョなどと、ペルー料理『カラブルカ』風に
3)「紫いも(大滝)」:淡黄肉のイモを寒天で包みデザート風に・・栗のような味わい・・
4)「下栗二度芋」:いも餅といも田楽のコラボでいも団子、田楽味噌はくるみ入り
現代風の中に伝統の食文化と在来じゃがいもの特徴が生かされ、すばらしい作品でした。
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フェスタに参加された皆さんは、食や農作物に関しての専門家が多数とのこと。
その皆さんが、即売用に並んだ在来じゃがいもの袋を次々と手にされています。