信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

長和町タイムスリップ

2018年08月25日 | 風景

ここは長野県長和町、大門街道(国道152号線)から不動滝への入口です。
車で5分ほど走ると、シカの侵入防止柵があり、出入りには扉の開閉が必要です。


不動滝は、長和町指定文化財の名瀑です。


うっそうとした渓谷に“もののけ”か、何やらうごめく気配を感じました。


「我は卑弥呼なり」! ムムッツ、古代に迷い込んだか。


背後には親衛隊員がせまってきます。


現世に戻ると、目前には、流水を広げて落ちる不動滝です。
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ダイコンソウ属見分け

2018年08月18日 | 山野草

池の平の入口に「見慣れぬ花が」との問い合わせがあり、現場に行ってみました。
バラ科ダイコンソウ属のオオダイコンソウ、この近辺では初めて見ます。


この歩道沿いに2株を確認しましたが、靴の底などで種が運ばれたのでしょうか。
株をのぞき込んでいると、木陰で休んでいたご夫婦から声がかかりました。


ダイコンソウとの見分けをお話しすると、ご婦人がルーペを取り出しました。
ルーペがあると見分けにはとても便利、なかなかの山野草通のご様子です。


オオダイコンソウの花と、花弁が落ちて成熟を始めたダイコンソウの果実です。
ダイコンソウとオオダイコンソウの見分けは、強老眼の私はルーペ頼りです。
花柄の毛の種類、花柱の腺毛の有無、花托の毛の長さは決め手に有効です。


花柄の毛は分かりやすい特徴で、ダイコンソウは短毛が密生しています。
オオダイコンソウは短毛が密生し、さらに、粗い長毛が開出しています。


子房の先の花柱に、腺毛が見えるのはダイコンソウです。
オオダイコンソウの花柱は滑々していて腺毛がありません。


花托または花床(花後は果托または果床)に生える毛の長さも異なります。
高原の花を分解するわけにはいきませんが、成熟して種子が落ちると見られます。


ルーペがなくとも葉の形態でおおよその見当はつけられます。
画像は、茎の基部から出る葉で、地中から出ているように見える根生葉です。
頂小葉の形が、ダイコンソウは円形、オオダイコンソウは長めとのこと。
また、側生葉が互生であればダイコンソウ、対生でオオダイコンソウとか。



葉での見分けは、個体などによって形態差が多く、戸惑うこともあります。
名の由来は「大根草」で、根生葉がダイコンの葉に似ているからとのことです。


果実は集合果と呼ばれますが、その形も見分けのポイントです。
ダイコンソウは球形、オオダイコンソウは成熟してくると楕円形になります。
オオダイコンソウはダイコンソウより標高の高い場所に生育するようです。


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酷暑の癒しに水鳥水玉

2018年08月11日 | 風景

車山ビオトープの人工池にカルガモの親子がスーイスイ、ちょこちょこ。


人前での子連れ行列、くちばし先の黄色、オレンジ色の足、まさにカルガモです。


ドリンクショップでひとしきり遊ぶと、また親子行列で移動です。


標高1570mほどの高原ビオトープ、水鳥たちの納涼演出は終わるこがありません。


こちらは、アカバナ科のミズタマソウ、今が花の盛りです。
名の由来は、白毛のはえた球形の子房や果実を水玉(みずたま)に見立てたとか。


台風13号の影響か、ときおり強い霧雨が降りる中、ミズタマソウに出会いました。


花穂にたくさんの水滴をまとい、なんとも涼しげな水玉草になっていました。
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湯ノ丸高原花便り1884

2018年08月04日 | 山野草

涼を求め、”花の山” 湯ノ丸高原にはたくさんの皆さんが訪れます。
家族そろって花の名前調べ、学校の夏休み期間中ならではの風景です。


この高原の花では知名度の高いヤナギランが早くも見頃を迎えています。
例年に比べ開花時期が早いばかりでなく、高温のためか花の進みが早そうです。


クルマユリの花が終わり、コオニユリの花が盛りとなっています。
キャンプ場は車道や設備の整備が進み、にぎわっています。


見晴岳山頂の砂礫地に根を下ろしたオンタデが実を結びました。
高嶺の強い陽射しをうけて、薄紅色に輝いています。


今の時期いたるところでニガナの花が見られ、名前当て遊びが楽しめます。
ニガナは、花びらの数や花弁の色で名前を変え、7個以上で「ハナ」をつけます。
タカネニガナは葉の基部が茎を抱かず、他は茎を抱くことで見分けます。


最近、連日のように目撃情報でにぎわす山の人気者のカモシカ君です。
池の平や三方ヶ峰山頂下の草原で食欲モリモリ、夏バテはなさそうです。


青空に高く伸ばすシシウドの花を見上げるは、夏の楽しみのひとつです。


多くの場所で見られるお馴染みのイタドリ、花に近づいてみました。


なにやら見つけた親子3代、スマホに山の想い出を残しています。
「マルバダケブキの花にクジャクチョウです」などとは余計なおせっかいでしょ。


5時に山から抜ける林道のゲートが閉まりますので、夕方の木道は静まりました。
ノアザミは花の盛り、アキノキリンソウ、マツムシソウもにぎわい始めました。
ハナイカリが咲き始めるなど、秋の花は相当に早そうです。
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