薄暗い林内に明かりを灯すクルマユリです。
ユリ属の見分けはさほど迷うことはありません。
ヤマユリ(山百合)、山地に生えるすばらしいユリです。
オリエンタル・ハイブリットの栽培品種「カサブランカ」の親でもあります。
最近は自生株がすっかり減ってしまい、ようやく見つけた1株です。
ヤマユリの葉は短い柄がある互生で、披針形の葉身の基部が丸味を帯びます。
他のユリには柄がなく、花のない時期でも見分けられます。
コオニユリの茎に毛が生えていますが、これは若い株で後に落ちます。
ヤマユリの蒴果と種子、発芽は良く、苗(鱗茎)を方々にお配りしました。
コオニユリ(小鬼百合)、かつては盆花の花形でした。
三方ヶ峰のイワノガリイヤスの草むらから茎を伸ばして咲き、目立っています。
オニユリは里で見られ、葉腋に珠芽(ムカゴ)をつけます。
コオニユリは亜高山帯までの山地に生え、珠芽はつけず種子で増えます。
クルマユリ(車百合)、山でクルマユリに出会うと皆が笑顔になります。
コオニユリの花に似ますが、小型で可愛くした感じのユリです
葉の付き方は輪生で、名の「クルマ」は「輻(や)」に似ることからとか。
「輻(や)」とは、車軸から放射状に出て車輪を支える多数の棒のことです。
岩壁に水平に茎を出して細い葉をつけるコオニユリです。
ホソバコオニユリかもしれないと思っているのですが・・・・
こちらはかなり遠方の日本最西端の与那国島に咲くテッポウユリです。
種子島にいた頃も道端に咲くテッポウユリが珍しくて春が楽しみでした。