信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

蛇、姫、藪の見分け方

2020年06月27日 | 山野草

ヘビイチゴ、ヒメヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴはよく似ています。
このうちヒメヘビイチゴの実は熟しても赤くなりません。


6月下旬、ヘビイチゴ(蛇苺)が赤い実をつけています。


今日6月27日のヒメヘビイチゴ(姫蛇苺)は花をたくさん咲かせていました。
ヘビイチゴと同じ場所にも生えていますが、生育ステージが遅いです。


花は3種とも黄色ですが、葯の色がヒメヘビイチゴだけ赤紫色です。


萼もはっきりと違いが分かります。


花も実もない株の場合、葉の裏の色が一つの見分けポイントです。
葉表の葉脈の深さも違い、ヘビイチゴは深く、ヒメヘビイチゴは浅めです。


6月下旬のヤブヘビイチゴ(薮蛇苺)は実の熟す時期です。
ヘビイチゴにそっくりですが、なれれば見分けは難しくありません。


葉の形が違います。


混ざって生えてる株も見ますが、実の大きさや色艶、葉の色も違います。


果実のしわの有無は有効な見分けポイントです(ルーペ観察)。
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湯ノ丸高原花便りR2/6

2020年06月20日 | 山野草

18日(くもり)、19日(雨)、20日(晴れ)に写した湯ノ丸高原の花模様です。
恒例のつつじ祭りの最中ですが、コロナ禍対策でイベントはありません。


さわやかな涼風と一面のご馳走、湯の丸牧場で牛達がくつろいでいます。


今年のつつじ平は人も花数も少なめ模様、リフトは19日から7月5日まで運行とか。


場所を移してここは池の平駐車場、シロバナノヘビイチゴの白花が目立ちます。


避難小屋前のツマトリソウは本種の語源の赤紫色の縁どりが明瞭です。


小屋の周りの“集いの広場”、マイヅルソウが白色の花を咲かせています。


もう一方の“集いの広場”にはイワカガミが赤色の花を咲かせています。


駐車場横の木陰に咲く白花のイワカガミ、運が良ければ見つかります。


池の平に咲き始めたハクサンチドリ、木道に伏せて身を伸ばし苦心の1枚です。


鏡池周辺のヒメシャクナゲ、今年は、近年まれに見る花数です。


梅雨の頃、コマクサが露珠をのっけています。


グンナイフウロが歩道の空間を利用して花を咲かせ始めました。


今年はイチヨウランの当たり年、歩道脇のあちらこちらで見かけます。


高峰高原、ショウジョウバカマの花が終わりミツバオウレンが花盛りです。


西篭ノ登山はキバナノコマノツメが見頃を迎えています。
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白い花咲く6月の野山

2020年06月13日 | 山野草

「ワォー」と叫びたくなるほどの白花の存在感でした。
レンプクソウ科ガマズミ属のヤブデマリ(藪手毬)です。


白色の大きな装飾花が縁どり、真ん中にいくつもの両性花をつけます。
装飾花は5個で、うち中心の1個が極端に小さく仲間の種との見分けが容易です。


同じくレンプクソウ科ガマズミ属のカンボクです。
似ていますが、5個の装飾花は同じ大きさで、3裂する葉が特徴です。


エゴノキ科エゴノキ属のエゴノキ、公園などでも植栽株を見かけます。
名の由来は、果実を噛むと舌や喉がえぐくなることからだそうです。


バラ科カマツカ属のカマツカ(鎌柄)、材が丈夫で鎌の柄に用いたことからとか。
蕾はまん丸、開花すると長い雄しべが20個と3個の花柱が現れます。


アジサイ科バイカウツギ属のバイカウツギ、お馴染みの花木です。
花言葉は気品とか、梅の花の雰囲気を持つことから梅花空木です。


ハイノキ科ハイノキ属のサワフタギ、花冠より長い多数の雄しべが目立ちます。
果実の熟す秋、藍色がかった瑠璃色の実は神秘的です。


バラ科コゴメウツギ属のコゴメウツギです。
雄しべは10個で花弁より短く、雌しべは1個で直立します。


梅雨入り3日目の今日は雨、水かさが増した近所の川の両岸は白い花が満開です。
アジサイ科ウツギ属のウツギです。


ウツギは卯(う)の花とも呼ばれて親しまれ、初夏の風物詩でもあります。
♪♪卯(う)の花の匂う垣根に 時鳥(ほととぎす)早も来鳴きて・・夏は来ぬ♪♪
ウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギの見分け方の一つは花糸の翼の形だとか。

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カタバミを調べてみる

2020年06月06日 | 植物

家の周りや道端などでおなじみの、カタバミ科カタバミ属のカタバミです。
ハート型の葉と鮮やかな黄色い花は可愛いのですが、雑草としては難敵です。


我が家の芝生に入り込んだカタバミ、とてもしぶとく絶やしきれません。
アカカタバミやウスアカカタバミと呼ばれるカタバミの品種です。


アカカタバミは花の中心部が赤く染まることが多く特徴的です。
カタバミより繁殖力が強いのか、どこにでも芽を出してはびこります。


道端でよく見かけるオッタチカタバミは外来種、美しい花を咲かせます。


カタバミとオッタチカタバミはよく似ています。
見分け方を調べてみると、いくつかのポイントがありました。


カタバミが這性で、オッタチカタバミは名のとおり立性です。
這うか立つかでほぼ見分がつきますが、迷う場合は他のポイントを比べます。
根は、オッタチカタバミに比べてカタバミは太く、抜き取り除草が大変です。


托葉の観察はルーペが必要ですが、分かり易い見分けポイントです。


葉の縁の毛が立っているのか、曲がっているのかの見分けです。
葉によって毛の状態が多少違い、ちょっと見分け難いでしょうか。


オッタチカタバミの見分け方に「果実の柄が斜めに下がる」とあります。
そのとおりでしたが、カタバミにも下がる果柄がありました。


種子の違いは明瞭で、オッタチカタバミには10本ほどの白線が入ります。
種子の長さは1mm前後と小さいので観察にはルーペが必要です。

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