信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

梅雨時の高山チョウ

2020年07月25日 | 動物

今年の梅雨は長く、葉陰で耐える日が続く高山蝶のミヤマシロチョウです。
本種は、長野県と群馬県で天然記念物に指定され、絶滅が危惧されています。


水玉をまとったミヤマシロチョウ、これでは飛ぶことができません。
成虫の寿命は10日程度とか、子孫を残せるのかとても心配です。


オスのミヤマシロチョウ、翅が白色で腹部がスマートです。


メスのミヤマシロチョウ、翅がやや透けるような淡青色を帯び、腹部が太めです。


ミヤマシロチョウのサナギ、早く梅雨が明け青空の下で羽化できることを願います。


こちらは、雨の切れ目に出現した高山蝶のミヤマモンキチョウです。
前種と同じく、両県の天然記念物で絶滅が危惧されている希少種です。
翅のピンクの縁どりが魅力的で、メスのチョウは翅の表が白色です。


オスのチョウが美しいメスのチョウを見つけ近づいてきました。
踊ったり、舞ったり、ささやいたり、オスはマメでなくては・・・・・


メスのチョウと仲良くなりたいオス間の必死の闘いはしょっちゅうです。


オスのチョウは翅の表が黄色、翅を広げるとメスとオスの区別は容易です。


恋を成就したカップルのDNAが次の世代につながりました。
クロマメノキの葉に1個ずつの卵が産み付けられ、半月ほどで幼虫が産まれます。
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種から育てたユウスゲ

2020年07月18日 | 実生

軽井沢町植物園でいただいた種子から育てたユウスゲ、初めての花です。
ユウスゲはススキノキ科ワスレグサ属、清楚なレモン色の花を咲かせました。


種子をまいてから50日ほど、順調に伸びましたので移植しました。


庭に植えた2株、すくすくと育ち2年目で花茎を1本伸ばしました。


さっそくキスゲフクレアブラムシがやってきましたので、丁寧につぶしました。
こアブラムシの特徴は、躰全体を覆うロウ質白粉と角状管の形です。


その日に開く蕾の見分けは、先がわずかに割れて中に淡黄色が見える蕾のようです。


その日に開く蕾の見方が分かったので、開花の追跡調査をしてみました。
夕方4時過ぎに開花のきざしが見え、日暮れ頃に開花しました。
花が夕方に開き 、葉がスゲに似ていることからユウスゲの名があるそうです。


早朝4時の花ですが、この日は曇天でまだ暗がりでした。


花弁にしっかりと花粉を付けていますが、受粉を介する昆虫はスズメガだとか。


開花翌日の花の見頃は午前中まで、昼には花弁が透けてきました。


少しずつ花を咲かせていますので、1カ月ほど楽しめそうです。
7月1日の1番花は果実が大きくなり、稔りが期待できます。

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山で出会ったカモシカ

2020年07月11日 | 動物

昨日、小雨ふる登山道で突然に出会ったカモシカ、モウびっくりです。
ニホンカモシカはウシ科に分類され、国の特別天然記念物に指定されています。


5mほどの近距離ですが、座り込んだまま落ち着いている様子です。
鼻孔を開きヒクヒクと臭いを嗅いでこちらをうかがっています。


体長は約1m、体重50kgほど、毛の色は白色や灰色、灰褐色です。
角は雌も雄も持ち、雌雄同様に角長10cm程でやや後ろに湾曲しています。
すらりと伸びた脚を「カモシカのような脚」の例えも、実際はがっしり型です。


しばしのお見合い後、ゆっくりと草原を下っていきました。


登山道を進んで別の角度から下を覗くと、なんとカモシカの子供です。
カモシカは5-6月に出産するそうですのでまだ赤ちゃんです。


草原を登り始めたの親子、行先に見当をつけ出会いの場所に引き返しました。
親子連れは初出会い、目にやきつけたり、シャッターを押したり、大感激です。


なんとも愛くるしい赤ちゃんに、「可愛いね」などと声がけを連呼しました。
カモシカは好奇心旺盛と聞きますが、赤ちゃんの頃からそうなのでしょうか。


しばしお見合いをしたのち、母親が樹内に移動し幹に顔をこすりつけています。
出会ってから11分間ほど、ゆっくりと森に入っていきました。


画像左は獣道、ここは親子のいつもの通り道なのでしょう。
右は顔をこすりつけた幹、眼下腺の粘液をつけてマーキングをしたようです。
「ここは我々の縄張りだ、入って来るな」と私に警告したのかもしれません。


親子と分かれて1時間ほど、なんと、またカモシカの親子に出会いました。
顔や子のしぐさから別組か、同性は縄張りを重複しないとのことですが、さて?
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林道で出会ったウサギ

2020年07月04日 | 動物

信州和田宿の林道歩きを楽しみ、軽トラの中で弁当を広げた時のことです。
林道を走りこちらに向かってくるウサギを見つけた妻が「ア」。
早速コンデジを取り出して構えると、倒木を飛び越える瞬間でした。


幹を飛び越え、小枝に前脚を乗せてこちらを覗っているようです。
恐らく、ウサギには軽トラの白色の車体が目に入っているはずです。
全身の毛は褐色、腹部は白毛、耳先は黒毛で、ニホンノウサギの特徴です。


小枝を乗り越えた後、茂みを覗いて入っていきました。


と思いきや、茂みから飛び出し、再びこちらに向かって走ってきます。
二人とも「オォー」の歓声です。
走りは、前脚をずらせて後ろ足をそろえ、雪の上につく足型が納得です。


腿や肩の筋肉、後ろ足先のたくましさ、野生が実感されます。


軽トラに数メートルまで近づき、こちらに目を向けました。
危険察知能力に長けるウサギ、車内にいる人に気付かぬはずはありません。
しばしこちらを覗った後、土手を登って回り込んだ様子です。


車外に出て見回すと、施設の金網の周りでウサギの姿をとらえました。
しばしうろつき、やがて金網をくぐって建物の前に座りました。


抜き足差し足忍び足でシャッターを切りながら近づきました。
約5メートルの距離なので、耳も目も人の接近を察知しているはずです。
ですが、一心不乱で建物の壁をなめているようです。


野生の動物は特殊な土をなめてミネラルの補給をしていると聞きます。
似た成分が壁にあり、人の恐ろしさよりミネラル補給欲が勝っていたのかも?
ウサギの前は壁、画像右側の白色の塗装の剥げた壁と同様です。


長い間なめた後、満足した様子で茂みに入っていきました。
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