信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

寒い今年の2月の花々

2022年02月26日 | 自然

今年の2月は雪が多く寒い冬、東御市の草木に咲いた花々を探してみました。
ロウバイ科のロウバイは中国原産、近所の庭木が毎年楽しませてくれます。
ロウバイの基本種は花の中が暗紫色、画像は品種のソシンロウバイと思われます。


株の周りの雪を溶かしたキンポウゲ科の福寿草、庭で一番の早咲きです。
フクジュソウの仲間のミチノクフクジュソウ、萼片が花弁の半分です。


バラ科ビワ属のビワ、温暖地帯の作物ですが、耐寒性もあり庭木で見かけます。
今年は寒かったのか、咲いた花が凍みてしまい、褐色になってしまいました。


キク科のヒメキンセンカ、別名がフユシラズで冬から春に花を咲かせます。
花を覗いてみると、厳冬期のこの時期でもアブラムシが活動しています。


シソ科のホトケノザ、花の筒を口に含み吸い込むと蜜の甘味が広がります。
春の七草の「仏の座」は、本種ではなく、同じ科のコオニタビラコのことです。


シソ科のヒメオドリコソウ、漢字では「姫踊り子草」と可愛らしい名前です。
ホトケノザとよく似ており、特に、伸びていない今の時期は紛らわしいです。


キク科キオン属のノボロギク、空き地や道沿いに年中見られます。
キク科タンポポ属のセイヨウタンポポか、総苞片の外側が反り返っています。


ハナシノブ科のシバザクラ、寒さに強く、冬でも開花する株があります。
公園の石垣にピンク色の花が、雪の残る家庭の石垣に白色の花が咲いています。


田の畔には、オバコ科のオオイヌノフグリが花盛り、ナズナも咲き始めました。
ナニワズの開花始め、寒い今年の2月ですが、1個だけ花を見せてくれました。


今日は暖かい土曜日、キンポウゲ科のクリスマスローズもご機嫌です。
運動公園は、散歩の人やランニングのスポーツ少年団でにぎやかです。
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カイワレ大根の発芽床

2022年02月19日 | 食材

2月始めの衆議院予算委員会でアベノマスクの活用についての質疑がありました。
活用例の一つに野菜栽培の発芽床がありましたので、試してみようと思います。
引き出しの奥で寝ていたアベノマスクを発芽床に使いカイワレ大根をつくります。


種子は自前で、6年ほど前に収穫したものを毎年少しずつ使っています。
カイワレ大根用の種子も販売されています。


マスクの端の縫い目に沿って内側を切ると、3層折のガーゼが5枚得られました。
このガーゼを発芽床にして水で育てる水耕栽培、2~3日おきに水を補給します。


栽培容器内に入る光の量を無、中(アルミ箔巻き)、多に調整してみました。
発根は蓋つき陶器製容器の光無が最も早く、光中、光多の順でした。


発芽処理を始めて1日目で発根が見られ、2日目には根毛が見られました。
ダイコンの種子は無胚乳種子で、胚は胚軸と子葉からできています。
幼芽は子葉に蓄えられている栄養分によって育ちます。


6日目には5cm以上に伸長し、収穫できそうな大きさに育ちました。
光無の株は容器の上まで伸びてきたので、明日から光を入れる予定です。


かみ雪(信州語)と冬季オリンピックに影響され、ちょっと楽しんでみました。


1週間で9cmほどに伸びましたので収穫を始めました。
アベノマスクの発芽床は居心地が良さそうで、根がよく発達していました。
光無と光多の幼芽の伸びはほぼ同じでした。


前日に光無の容器に光を入れたら、1日で子葉は緑色になっています。
シャキシャキした食感とピリッとした辛味、しばらくは楽しめます。


2月15日の状況、この日が10日目の3容器は収穫が7割ほど進んでいます。
アベノマスクは使用目的が変わってしまいましたが、グッドな発芽床になりました。
緑の野菜が窓辺を飾り、心身ともにいやされ、ありがたいことでした。
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橋の下でサイカチ探し

2022年02月12日 | 樹木

千曲川に架かる橋の下の川原で、サイカチ探しです。


30分ほど探して、ようやく2本のサイカチを見つけました。
サイカチはマメ科サイカチ属、漢字では“皂莢”、ちょっと難しい字です。
別名はカワラフジノキ(河原藤木)、河原に自生し、フジの葉に似ます。


幹には鋭く長い刺、樹皮には皮目など特徴的で、あれば直ぐに分かります。
最初はなかなか見つからず、令和元年の台風19号で流されたかとも考えました。
株元を見ると、増水時の漂流物が刺に絡みついて残っていました。


樹のまわりには果実が落ちており、見上げると枝先にわずかに残っていました。


3本目に探したのは若い樹で、刺の数が多く、樹皮に皮目はまだ出ていません。
若い枝の刺の下には冬芽が1芽と葉痕がはっきりと見えます。
この鋭い刺、漢方では腫れ物やリウマチに効くとされているそうです。


果実は莢果(豆果)で長さは30㎝ほど、多くはねじ曲がっています。
凸凹している部分に種子が入っていますが、この莢で20数個の膨らみがあります。


莢を開いてみると、種子とともに幼虫と虫食いの種子が出てきました。
サイカチは硬実種子で、種皮に傷がつかないと水が吸えず発芽できません。
サイカチマメゾウムシが種子に食い入った際の雨の有無で運命が決まります。
食い入った後に大雨が降ると幼虫は溺れ死に、種子は水を得て発芽できます。
雨が降らなければ幼虫は種子を食い尽くして成虫に、種子は生を失います。


種子は長さが1㎝ほどで、スイカの種に似た形をしています。
右は食入された穴あき種子ですが、偶然にも発芽中の種子もありました。


サイカチの種子は、子供がおはじきなどにして遊んだのだそうです。
大人の手には小さめですが、幼児の手にはちょうど良さそうです。


莢にはサポニン含み、かっては洗剤として利用されていたそうです。
試しに、莢を5cmほどに切り、一昼夜水に浸し、莢を割ってさらに浸しました。
茶色になった水をたわしにつけて玄関のタイルを磨いてみました。
処理や使い方は自己流ですが、泡がどんどん出てきました。
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令和4年新春宝貝詣5

2022年02月05日 | 貝類

特長的で分かり易い貝殻のハラダカラ(原宝)です。
お土産にいただいたものですが、殻の長さが83mmと大型の貝です。


殻は丸く全体に淡い褐色、背面には縞状に濃い褐色の細い線が入ります。
背線は特長的で、短い枝状に分岐し、側面には円形の紋があります。


日本産のタカラガイの中では2番目の大きさのホシダカラ(星宝)です。
丸みが強く重厚、また、殻には色の異なる層があることから工芸品にもなります。


背面は白色の地に褐色から黒褐色の斑点を散らします。
側面には褐色の斑点が点在し、白色の腹面にもわずかに見えます。


たくさん拾えたのですが殻の破損した個体が多く、残した個体はこれだけです。
背面の片側寄りに外套膜が合流する部分があるとのこと、赤★がそれかも?


幼貝前期は殻が褐色と黒褐色の縞模様になっています。
外唇側には褐色斑ができ始め、後期になると背面に広がります。


海岸で拾い集めたタカラガイの中では最大の貝殻です。


今は、我が家の飾り棚で存在感を示しています。


日本産のタカラガイの中では最大の殻を持つ、ムラクモダカラ(叢雲宝)です。
いただきものですが、殻の長さが100mm越えの大物で112mmです。


細長い殻で、背面には不明瞭な大型の褐色から黒褐色の斑紋が現れます。
名の由来は、背面の模様が空に浮かぶ叢雲(むらくも)のごとく、だそうです。
コメント (2)
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