庭で育てた山野草のカラスノゴマがたくさんの花を咲かせました。
春に種子をまき、苗を育てて庭に植えた株です。
陽当たりがいいせいか、たくさんの枝を分け大きな株になりました。
カラスノゴマとは妙な名前ですが、一説にはカラスが食べるゴマに似るとか。
種子は茶褐色の2.5mmほどの長さで、表面の横じわ(隆起線)が目立ちます。
また一説には、果実(蒴果)の形が角状の円筒形で、ゴマの果実に似るからとか。
いずれにしてもユニークな名前で印象深く覚えやすい植物です。
黄色い5花弁の花をつけ、花の中心から長い5個の仮雄しべが突き出ます。
大変に特徴的な花で、他の植物の花との違いが一目見て分かります。
葉もかなり特徴的で、葉の表も裏も星状毛がいっぱいです。
また茎など全身が星状毛に包まれ、花のない時期の見分けのポイントです。
春の同時期に育苗した、カラスノゴマと野菜用のモロヘイヤです。
この二つは同じアオイ科の植物で、苗のうちはよく似ています。
秋になるとともに黄色の花を咲かせ、角状で円筒形の果実をつけます。
遠目には似た花や果実ですが、モロヘイヤには仮雄しべがありません。
カラスノゴマの果実は毛むくじゃらで弓状に曲がり、萼が反り返っています。
モロヘイヤは果実にたての溝があり直で、萼は落ちてありません。
10月中旬、カラスノゴマの果実が熟し割れ始めました。