信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

八丈島ツアーバス巡り

2019年03月30日 | 旅行

「東京の亜熱帯」の見出しに誘われ、3月末に八丈島へ行ってきました。
東山と西山の合間に空港があり、図中の青線は滑走路で長さは2000mです。


今回はパッケージツアー、至れり尽くせりで八丈島を見せていただきました。
観光バスは町営バス、ガイドは自称“伊藤みどり”さん、楽しいバスの旅でした。


空港からバスで20分ほど、八丈富士とも呼ばれる西山の中腹にある牧場です。
正面は標高701mの西山で、通称三原山と呼ばれているそうです。


八丈島は今、フリージア祭りの期間中、黄、白、紫、赤色の花がいっぱいです。
ここは八丈富士の麓にある祭り会場、一人20株までの摘み取り体験ができます。
画像中央の竹べらを使い、球根ごと掘り採った二人分の花束が画像右です。


かっての八丈島は「鳥もかよわぬ」といわれたほどの絶海の孤島だったとか。
慶長11(1606)年、豊臣5大老の一人宇喜多秀家は33歳の若さで八丈島への流罪に。
以後、離れて暮らした愛妻の豪姫と、今は南原千畳敷の海岸で並んでいます。
この海岸は八丈富士からの溶岩で、玄武岩の台地は長さ500m、幅100mとか。


大里地区の玉石垣、この日は雨降りだったこともあり風情が一層高まります。
玉石の積み方は六方積み、ガイドさんの右手の石を中心に6個の石で組まれます。
六方で玉石を固定し、石の隙間は土のみ、この神業職人さんは現在2名だけとか。
右側の玉石垣は上部が反る貴重な組み方で、陣屋跡のここだけで見られます。


東山方面に上る坂の途中には、北西方向に視野が広がる展望スポットがあります。
左には八丈小島、右には八丈富士(標高854m)山麓には集落が点在します。
眼下は畑、アシタバや観葉植物のフェニックス・ロベレニーが栽培されています。


樫立地区には、江戸時代に「お舟預かり」役だった服部家の屋敷跡があります。
お舟預かりとは、年貢の黄八丈を納める御用船役所、代官に次ぐ要職だそうです。
今はそこで、樫立の手踊りや八丈太鼓、観客と一体でのショメ節が披露されます。
ショメ節は八丈島民の愛唱歌とか? ショメの語源は梅干塩梅や潮目だそうです。


黄八丈は、八丈島に伝わる絹織物で、国の伝統工芸品に指定されています。
黄色の染色原料は全国どこにでも普通にあるイネ科の「コブナグサ」だそうです。
コブナグサで染めて淡赤紫色に、これをサカキとツバキの灰汁で媒染して黄色に。
黄色を主体に樺色と黒色の糸を配し、多彩な縞や格子柄が織りだされるのだとか。


日本最北限の自生ヘゴが生い茂る坂道を登ると「裏見ケ滝:うらみがたき」です。
ヘゴの他にも様々なシダが、八丈島には100種以上のシダ植物が生育するようです。
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ナツボウズの花が咲く

2019年03月23日 | 山野草

枯葉に覆われた落葉樹の林内に、鮮やかな緑色の低木が目を引きます。
この木は、夏に葉を落とすことから「ナツボウズ」と呼ばれ親しまれています。
ナツボウズと呼ばれる植物は、ジンチョウゲ科のナニワズやオニシバリだとか。


ナニワズとオニシバリの見分け方を調べてみました。
葉での見分けは、葉身の形、葉の先端の尖り程度、側脈数などだそうです。


萼(ガク)の長さや花の色も見分けのポイントだそうです。
葉や花の特性から、画像の「ナツボウズ」はナニワズだろうと思われます。


萼筒内には、上部と中部に各4個の雄しべが、下部に1個の雌しべがあります。
雌しべの基部の液体、蜜のようですが本種は有毒とかで味見確認はしていません。


ホウジャク(蜂雀)の仲間が、お得意のホバリングをしながら吸蜜に夢中です。
昼行性で後翅の黄色帯が幅広いのでホシホウジャクかな?
蜜を吸いとる口(口吻)が長いので、萼筒の奥まで十分に届きます。


セイヨウミツバチも行儀よく吸蜜中ですが、萼筒が食いちぎられた花があります。
口吻の短い昆虫が、蜜欲しさに荒業を使ったようで、いわゆる「盗蜜」です。
花は昆虫に蜜を、昆虫は花に花粉を、持ちつ持たれつの関係でなければ盗みです。


ナニワズは雌雄異株ともありますが、雌株と両性花株ということのようです。
両性花の株は結実が稀だとかで、機能的には雄株と同じ旨の説明もありました。
辺りには3株の開花株がありましたが、いずれも花粉の出た葯が見えます。


花粉というと、そのイメージ色は黄色です。
この株の花は、葯の色が黄色や白色、そして両方が混じったものがあります。


花冠の上から見た葯の色が黄色と白色の花の萼筒を割ってみました。
白色の葯からはたくさんの白粉が落ちていますが、いったい何なのでしょう?
もう一つの注目、柱頭についた黄色い粉は自分の葯から落ちた花粉のようです?
自家受粉の可能性は? 昆虫が運んだ他の花の花粉の受精を妨げるのでは?
両性花株の結実が少ない理由がこの辺にありそうな気がしますが、いったいなぜ。


近くに芽生えて間もない幼木があることから、子孫は残っています。
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フクジュソウ咲く山里

2019年03月16日 | 山野草

上田市の山里の春、母屋の軒下から畑の周辺はフクジュソウの世界です。


山里特有の傾斜が強く幅広い畑の土手を黄色い花で埋め尽くしています。


萼片と花弁の長さがほぼ同じなので、本来のフクジュソウでしょう。


標高の高い場所まで登ると、蕾の株がありました。


暖かい陽を受けた二つの花が仲良く寄り添って花を開き始めています。


陽の方向に花弁を開き、受けた陽射しで花弁が光って白く見えます。
陽を受け花内の温度を上げる理由の一つは、昆虫を呼び寄せるためとか。


暖かく居心地良さそうな花の中で、ハエの仲間がランデブーです。


葯からの花粉が花弁に落ち、そこを歩くハエの足には花粉がいっぱいです。


フクジュソウは蜜を持ちませんが、ミツバチがやってきました。


色や胴体の縞模様、後翅の支脈からセイヨウミツバチと思われます。
体にたっぷりと花粉をつけ、フクジュソウにとってはありがたいお客様です。
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春めきのセツブンソウ

2019年03月09日 | 山野草

3月5日に、千曲市戸倉のセツブンソウ群生地を訪ねました。
木陰にも雪は全く見られず、すっかり春めいた林道です。


道すがらの林内に、ミヤマウグイスカグラや林床の春草を見つけました。
葉は緑を増し、蕾は紅色に染まってふくらみ開花直前です。


「戸倉セツブンソウを育てる会」の皆さんのおとりもちで対面です。


今年は開花が早いとのこと、白衣を開いた春の妖精たちが迎えてくれました。


茎を10cmほど伸ばした先に、葉柄のない2個の葉を輪生させます。
短い花柄の先に、かわいいまん丸の蕾を1個つけます。


セツブンソウはキンポウゲ科、花弁に見えるのは花弁状の萼片です。
萼片はふつう、白色で5個あり、広い楕円形で先はとがり気味になります。


セツブンソウ観察の楽しみの一つは、変わり花を探すことです。
画像は、萼片が6個の花で見つけやすい変わり花、八重咲きもあるそうです。


2個の花をつけた株、かなりレアな変わり花、今日はこれで満足です(自己)。


花を接写してみました。


紫色は雄しべの葯で多数ありますが、まだ花粉は出ていません。
花弁は先で2裂し、緑色の〇印部分は株によって異なり、興味深い箇所です。

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食事処独り占め奮戦記

2019年03月02日 | 動物




















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